初めてUdemyでコース公開する方からよくいただく、コース公開までの作業の質問にお答えします。「想定する学習者」「コース紹介ページ」の作成、「価格設定」「コースメッセージ」「ボーナスレクチャーの設定」などについてです。
目次
動画ファイル完成後のUdemyでコース公開するまでの手順
1、「カリキュラム」ページに、動画をアップし、セクションタイトル、レクチャータイトルを書き込む
2、「想定する学習者」のページを書く
3、「コース紹介ページ」を書く
4、「価格設定」を行う
ここまでやれば、審査に提出できます。
そして、審査を受けている間に
5、「コースメッセージ」の作成
6、「ボーナスレクチャーの設置」
をおこなっておきます。
審査で修正事項があれば、メールでお知らせがきます。
修正項目を作業し、再審査に出します。
審査がとおれば、すぐ公開されます。
「カリキュラム」を作成する
まず、一番はじめは、「カリキュラム」頁を作成します。
「カリキュラム」ページの、右上に「一括アップローダー」のボタンがあるので、そこをクリックし、保存しているコース動画すべてをアップロードします。
アップロードに時間がかかるので、その間に、「カリキュラム」のなかに、セクション枠のなかにセクションタイトルを書き込み、レクチャー枠をつくってレクチャータイトルを書き込んでおきます。
ビデオのアップロードが完了したら、メールでお知らせがきます。
さて、こんどは、アップロードされた動画を、それぞれのレクチャーに設置してゆく作業を行います。
レクチャー内の「内容」というボタンを押すと、コンテンツの種類を選択する画面が現れます。ここでは、ビデオファイルを選択します。次の画面で「ライブラリから追加」のタグを選択します。すると、一括アップロードされた動画一覧が現れますので、そのなかから該当するレクチャーをみつけ「選択」ボタンを押します。
この作業を、すべてのレクチャーに対して行います。
すべてのレクチャーにコンテンツが格納されたら、次の作業へ進みます。
「想定する学習者」のページを書く
「想定する学習者」のページの書き方についての注意点です。
まず「コースで受講生は何を学びますか?」の覧では、学習の目的や、学ぶことで得られる成果を書きます。
ここは、4マス以上を埋めましょう。
4項目以上書かないと、先にすすめない仕組みにもなっています。
箇条書きの個数は、5個、6個と、より多く書くほうが、受講生を獲得しやすいです。
「前提条件」は、コースで学ぶために、必要な知識やツールがあったら書き込んでおきます。
なければ「前提条件は特にありません」と書けばいいでしょう。
「誰に向けたコース」かについては、想定受講者を書きます。
ここでも、4つ以上の項目出しをすることをおすすめします。
「コース紹介ページ」を書く(1 速攻書くパターン)
「コース紹介ページ」に何書いたらいいですか?という質問もよくいただきます。
2つのパターンをご紹介します。
まずは、速攻で仕上げたい時のパターンです。
これだけは最低限書いてくださいという項目をお伝えします。
「この講座は自分に合った講座かな」とわかり、かつ、必要な文字数を書くことができます。
以下の項目を書き込みます。
・「このコースの対象」―――これは「想定する学習者」ページで書いた項目をこちらにも同じ内容を書きます。
・「このコースで学べること」―――ここも「想定する学習者」ページで書いた項目をこちらにも同じ内容を書きます。
・「このコースのゴール」―――これは、コース制作前に企画段階で決めた「コース受講生をどこまでお連れするのか」という内容を書きます。
・「前提条件」―――ここも「想定する学習者」ページで書いた項目をこちらにも同じ内容を書きます。
公式チュートリアルでは、「コース解説」の文字数についてこう書かれています。
『コース解説は400字以上でなければなりませんが、最低でも2,000字、理想としては2,400~3,400字程度で記述することを推奨します。』
「コース紹介ページ」を書く(2 じっくり書くパターン)
次に、じっくり書く時間が確保できるときの、書く要素をご案内します。
以下の項目を、順に書いてみてください。
・受講生のお悩みの言語化
・共感を示す
・お悩み解決の結論
・論拠
・結論の言い換え
・キラーコンテンツの紹介
・登録を促す掛け声
(例)
Udemyでコースをつくるとき、最低限何に気をくばればいいですか?
そんなお悩みをお持ちでしょうか。わたしもUdemyに最初にコースをつくってアップしたときは手探りだったので、よくわかります。審査に出してから何度もひっかかって、実は最初につくったコースは、公開をあきらめた経験があります。
Udemyで講師として認知されてゆくためには、定期的・継続的にコースを新しく出し続ける必要があります。ですが、自分の目的にあったコース制作方法がわからずにいると、作業をつづけてゆくための改善ポイントがわからずに、途中で疲弊してフェードアウトしてしまいかねません。
たとえば、ベストセラーコースをつくりたい人は、徹底的した企画が重要です。でも、自分の力試しでまずコースを出したい人は、まずコースを定期的に継続して出すことが先決です。自分の売れるポジションがわかってから企画を練ればいいのです。だから、最初は、コース制作のテクニカルな要素だけまずクリアできればいいわけです。
ご自身の目的にあった、情報収集がコースを効率よくつくってゆくための近道です。
そこで、今回は、Udemyに初めてコースをリリースするためにオンラインコースづくりに着手している人が、和田にぶつけてきた質問をまとめ、「自分のポジションをUdemyで探す人」むけに、テクニカルなアドバイスお送りします。
Udemyで稼いでゆくために一番大切なことは、あきらめない、コースをだしつづける、ことです。
コースづくりがほんとに初めての方からもらった質問で、本教材は構成しています。ぜひ、あなたの努力が無駄にならないように、審査にはじめてパスするまでのトラップをこえていただき、2本目、3本目の制作へと調子づいてすすめるよう、コース制作を楽しんでいきましょう。
(例はココまで)
あなたも、自分のコースについて、まずは書いてみてください。
「カテゴリとサブカテゴリ」の選び方
「コース紹介ページ」内の「カテゴリとサブカテゴリ」を決めるにはどうしたらいいか。
まず、あなたが提供しようとするコースに類似した教材をUdemyのなかでまず探します。
そのテーマが類似したコースは、どのカテゴリか、どのサブカテゴリかを確認します。
類似したコースと全く同じ「カテゴリとサブカテゴリ」に入れてもいいですし、別のずらした「カテゴリとサブカテゴリ」に入れてもいいです。
すでに公開されているコースと同じ「カテゴリとサブカテゴリ」に入れた場合、その先に公開されたコースの紹介ページをみている人に類似するコースとしてみつけてもらいやすくなるようです。
ベストセラータグをとりたい場合、先に公開されたコースが売れている場合は、わざと「カテゴリとサブカテゴリ」の設定をずらして、別のカテゴリのなかでベストセラーを狙う方法をとることも考えられます。
「カテゴリとサブカテゴリ」選びは、最初迷うところです。でも大丈夫です。後から変更もできます。見極めがむずかしいと思っても、まずは、設定完了まで先にすすみましょう。
基本情報のレベル
レベルは、なるべくたくさんの方にリーチしたいからと、「すべてのレベル」に設定される場合が多いでしょう。
しかし、本当に必要とする内容を探している方にきちんと届きやすいように「初級レベル」なのか「中級レベル」なのかを、明記するほうが、マッチングにはいいようです。
ミスマッチの受講生を取り込んで、低いレヴューを付けられることを考えるならば、マッチした人に受講いただきたいですよね。
「価格設定」で悩むのはもったいない
どれぐらいの価格をつけるといいのか?という質問もよくいただきます。
わたしのおすすめは、「エイと24000円に決めてしまう」ことです。
理由は、ここであれこれ考えると時間ばかりが過ぎてキリがないため。
また、どの価格をつけたとしても、Udemyが行うキャンペーンのときにしか売れないので、どの価格をつけても同じだと考えているためです。
悩む時間そのものがもったいないですので、24000円にしておいてください。
ここで、動画の時間と価格の関係を気にして、和田にさらに食い下がってこられる方もおられます。たとえば「30分動画でも24000円にしてしまったら、次に作った動画教材が5時間ものだとしたら、それでも同じ24000円になるのですか」という具合です。
はい、同じでいいです。
動画教材の価格づけは、動画の尺の長さに応じて価格が付けられるのではないからです。
独自プラットフォームで販売するなら、動画教材の価格づけは、「受講生の受講前と受講後の変化量」で設定するのが正当な考えです。
ですが、今回はUdemyというプラットフォームを利用し、キャンペーンにも参加しなくてはならないという立場になります。
キャンペーンに参加すると、対象講座はキャンペーン一律価格になります。
元の価格が24000円であろうが、元の価格が5000円であろうが、Udemyが今回のキャンペーンは1660円と決めたら、どちらも同じ1660円になるのです。
だから、同じ価格に割り引かれるのであれば、価格差が大きく出てお得に見える、24000円と元値をつけておいたほうがいい、というわけです。
「コースメッセージ」って何?
Udemyにコースを公開する前に、受講生であるという体験もしておいてくださいね。
Udemy受講生は、受講開始したときと、レクチャーをすべて視聴し終えたときの、合計2回、講師からメール受信箱にメッセージを受取ります。
その、受講生が講師から受取る「受講開始時」のメッセージが、「コースメッセージ」のなかの「歓迎のメッセージ」になります。
すべてのレクチャーを視聴くださった修了者に送るのが、「お祝いのメッセージ」になります。
このメッセージの定型文を、コースごとに準備しておくことができます。
その設定をするのが「コースメッセージ」ページになります。
他の講師の方の「歓迎のメッセージ」や「お祝いのメッセージ」を受取っていると、多くの講師の先生が定型文をつくって、どのコースにも同じ文を掲載しているのを見受けられました。
なので、和田も、同じように、ここは「受講の感謝の気持ち」と「レヴューのお願い」をメインにお伝えする場として利用させてもらっているだけです。
あなたも、他の講師から届いたメッセージで気に入った文面があったら、それをアレンジさせてもらって、ここの「コースメッセージ」に利用させていただくのではどうでしょうか。
「ボーナスレクチャー」には何を案内したらいいですか?
「初めてコースを公開するので、ボーナスレクチャーで何を案内していいかわかりません」という質問もよくいただきます。
Udemyでは、カリキュラム最後に設置する「ボーナスレクチャー」の場所が、受講生に対してあなたから外部リンクを案内できる貴重な場所になります。
Udemyから講師に「ここでマーケティングしていいよ」と言ってくれているわけです。
一本目だから、他のコース紹介とか、独自プラットフォームの教材紹介がまだできない。
そんなときに、おすすめの方法をひとつご紹介します。
Udemyで、次のコースをつくるときのアイデアを得るため「お悩み相談」を受け付けるアンケートを設置するというアイデアです。
ただアンケートにお悩みを答えてもらうだけでなく、アンケート協力の特典として、あなたとの1on1の個別セッションをおつけして、さらに直接お悩みを質問させていただく場を設ける流れをつくります。
アンケートとセッションを重ねると、かなり詳細なところまで「お悩みのヒアリング」をさせてもらえることになります。
わたしは、MailchimpのSurvey機能をつかって、アンケート作成し、回答に協力いただいた方に特典を配布しています。
あなたも、生の声を拾わせていただくアンケートを設置してみてはいかがでしょうか。
「審査に3度目でもまだとおりません」
審査にすぐ通らないというお悩みもよく届きます。
「審査三度目です。最初に審査に出してからもう一週間以上経ちます。修正の終わりが見えません。どうしたらいいでしょうか」
いえいえ、大丈夫ですよ。
今修正しているところは、受講生の学びを最大限にするために整いておいた方がいいよとUdemyが教えてくれているポイントというわけです。
受講生にとってよりよい学びの環境をつくるための、テクニカルな知識を、審査を通じて習得させてもらってると思って、あきらめずに取り組んでみてください。
Udemyは決して、あなたに意地悪をして、コースを公開させないぞ、なんて思ってやってるわけではありません。
ただひたすら、「こうしたほうがもっと受講生に喜ばれますよ」という点を熱心に言ってくれているに過ぎません。
だから、諦めずに、公開されるまで、取り組んでください。
あともう少しですよ!
ファイト!
審査に出したらどれぐらいで返事がくる?
審査に出したら2~3日で、なんらかの返事がメールできます。
なので、審査に出してその日のうちになにも返ってこなくても、少し待ってみてください。
審査の段階で、何度やりなおしになっても、あきらめずに修正対応をして、公開までゆきましょうね。
Udemyの公開までの作業の中でその他わからないことがあったら、和田に、コメントかメールでおしえてください。