動画 コース制作の方法について、これまでまとまった記事を作成したり、オンラインスクールやudemyでお伝えしてきています。
わたしがコース制作時に特に気を配っているのは、「受講生をゴール達成させる動画コースを、最小労力で制作する」ことです。そんな自分がたどりついた方法や内容を、人にお伝えしながらも、傍らで、もっと いい方法はないのかと模索しています。
なぜなら、人は、だれもが成長するし、環境もかわってゆくから、同じ方法だけが常にベストマッチというわけではないからです。
わたしも、コロナでの自粛が空けて外出の機会も増えましたし、家族構成も変化してきました。
そうやって、今までお伝えしてきた方法を脱ぎ捨て、今年、コース 制作方法を変えた3つ ご紹介します。
変更したこと 1 コースの シナリオを書く
これまでは、オンライン コース制作の時、シナリオは書いてきませんでした。
スライドだけを作り、スライドを見ながら話していました。
ですが他のコース制作者の話を聞く中で、時短というキーワードから、シナリオを作った方が制作総時間は時短になるという講師がいらしたので、自分もまずやってみました
これまでスライド作成のみでシナリオを作ってこなかった理由は 、2つでした。
ひとつは、シナリオを書いてもその通りに読めないからです。執筆の思考スピードと、話す思考スピードが違うので、エピソードを付け加えたり、削ったりと、読み上げるとき、原稿の内容そのものを大きく変えたくなるからです。
また、書き言葉を読みあげると、あきらかに「読み上げている」雰囲気が出てしまって、熱量を伝えるには向いていないなと感じていたからです。
つまり、いままで「総制作時間が短くなる」という視点は持ち込んでいませんでした。
でも、時短とおっしゃる方の意見では、編集が楽になるという話だったんですね。
どういうことかというと、シナリオからはずれた言い間違いが発生した時には、再度取り直しをする、シナリオどおりに話すまで撮りなおす、そうすることで編集時間を短くする、究極には編集時間をゼロにできる、だから全体として時短になるというお話しでした。
「最小労力で制作する」コンセプトに沿いそうなので、わたしもやってみました。
慣れていないので、シナリオ通りに読むと、私のしゃべり口調 っていうのがなくなってしまい、別の講師のようなコースになってしまったなと感じています。
でも、目指すは、「受講生のゴール達成」なので、わたしの話し口調が、読み上げ調であろうが、熱量が少なかろうが、関係ないと、思うことにしました。
もちろん、シナリオ作成での、メリットも感じました。
コースの内容を更新する際に、コース制作の柱となるシナリオがあることで、 コースの内容を更新しやすくなるっていうことに気がつきました。
これまで、コースを更新する場合は、コース更新して追加情報を与えるのはいいけれど、1度目で話していたポイントを漏らしたり、エピソードを削ってしまってはいけないから、まず既存コースの内容を聞きなおしてメモをしてから、喋り直して再録画するということをしていました。
もし最初からシナリオを作っていたら、一度聞き直して同じようにしゃべる工夫をする必要はないわけです。 シナリオ通りにもう一度話せばいい、もしくは、シナリオを書き直せばいいだけです。
コースメンテナンスがしやすいという点では、シナリオがあると便利 かなっていう風に考えました。
事業は継続してこそです。
コースのメンテナンスも、コースの寿命を伸ばすために必要になってきます。
制作を始めるだけではなく、いかに継続的にお金を稼いでいくか、 全体最適を考えた時に、やっぱり シナリオはあった方がいいのかなと、今年は傾いてみたのでした。
とはいえ、シナリオ作成は、理論コースだけにするか、使い分けしようと考えています。
変更したこと2 言い間違いを撮り直す
動画編集は、社内で別の担当者にしてもらっているため、ここはこれまですごく楽させてもらってきています。 ただ撮りっぱなしの動画をつくるだけで良かったからです。
けれども、担当者が、わたしの動画編集専属者というわけではありません。他の仕事のとの兼ね合いの中で、編集の仕事が後回しにされる場合もやっぱりあります。
そうなると、なんとか編集の負担を軽くして「この仕事は、負担のある仕事ではない」と認識してもらって、なるべく 優先順位を上げて時間を割いてもらえるようにという工夫もしたいなと考えました。
そこで、こう変えました。
今までは、言い間違いも全部入れっぱなしで、編集でカットしてもらっていました。
でもそうではなく、「言い間違えたら全削除してもう一度撮り直す」作業をすることにしました。
編集担当者が、カットの場所はどこかなと探さなくても作業が楽なようにしてみました。
変更したこと3 受講生のエンゲージメントを高める新しい方法
受講生のエンゲージメントを高めるためにクイズ機能を初めて使ってみました。
今までも、受講生のエンゲージメントを高める工夫は、必ず盛り込んでいました。
ワークシートのダウンロードを促すか、レクチャー内で課題を与え、次のレクチャーで課題の例を示す、といった方法です。
Teachableでいちど、クイズ機能をつかってみたことはありますが、それは、ただ「課題をやりましたか?」という問いに対して、「はい・いいえ」と選択してもらうだけで、そこから何かを学ぶというものというより、ただ、「反応という行動をおこしてもらう」ためだけのものでした。
ところが今年になって受講した、マーケティング分野のコースで、クイズがしっかり、学びを深めるためにうまく使われているのを体験する機会がありました。ただコースを一度さらっと聞き流しただけでは、クイズに正答できなかったのです。
クイズで間違ったところについては、指示された該当レクチャーを視聴しなおし、再トライするとやっとクイズに正答できる仕組みになっていました。
ピンポイントで必要なレクチャーを聞き直して知識をきちんと入れることにつながるので、クイズ機能は使えると感じ、きちんと知識を身につけて欲しいというコースで、クイズを取り入れてみました。
クイズがあるコースを受講して良かった点をあげてみました。
セクションのなかにひとつづつクイズがありました。クイズに参加するだけで、セクションのポイントがうろ覚えの場合はスルーされずに、きちっと復習されたうえで、次にすすめます。
また、受講生としては、ゲーム感覚でのレクチャー視聴にもつながりました。
わたしは、セクション毎に「よし、クイズに正答するぞ」と、次のセクションへとすすむたびに、クイズに〇を欲しくて、レクチャーをしっかり視聴することにもつながりました。
レクチャーとクイズとの強力タッグで理解力アップ、受講生のゴール到達が早められるなっていう風に考えました。
コース設計の精度もクイズこれによって、よりポイントが絞られて、ブレがないようになると感じました。
あなたのブラッシュアップを教えて
この記事を見ていただくことで 、あなた自身が「自分はもっと ブラッシュアップできるんじゃないか」という思いを抱いていただけたら嬉しいです。
自分の制作方法にはもっと工夫の余地があると思われたら、小さなことでも、ひとつひとつ実践してみてください。
どんな工夫があるんだろともしまだ手探りだったら、Udemyの講師コミュニティーや、もちろん和田美香オンラインスクールの Facebook ページコミュニティーなど、いろいろなところで定期的に新しい情報を収集していただくといいなと思います。
あなたの工夫を、ぜひ、わたしにもメールかコメントでwadaシェアしてください。
お待ちしております。