メールにコピーライティングが必要なのかと、意外に思われましたか。
はい。
メールは、用件をただ伝えるだけのツールではありません。
メールは、用件を伝え、そして相手に行動をおこしてもらうための道具だということを、まず理解してください。
そのために、迷惑メールトレイに入らずに受信トレイに無事に入り、そのうえ、メールそのものをゴミ箱に入れられないようにするための方法を、ここで学びましょう。
ここでは、開封を促し、メール本文を読んでもらって売上につなげるための6つの有効なヒントと、 今後あなたが書くすべてのメールに使用いただける、シンプルだけれどもとても強力な役立つ3つのプレゼントアイデアをお伝えします。
目次
毎朝メール受信ボックスをのぞくあなた
想像してみてください。
毎朝メール受信ボックスをのぞくと、あなたはたいてい何十通ものメールが届いているとおもいます。
受信トレイを開いたらすぐに、どれをクリックして中を読み、どれを削除するか、瞬時に判断していますよね。
このことが、あなたが送るメールにも起っていることなのです。
だから、メールを書くコピーライターとして、まず、クリックして開いてもらうこと、削除されないことが大切になります。
ヒント1 開いてもらう大切なきっかけ
クリックして開いてもらうためには、あなたからのメールは価値あるものを提供していると、理解してもらう必要があります。
時間をかけ少しづつ理解していってもらえれば、信頼に足る内容を送っていると、わかってもらえる確率も高まるでしょう。
でも、時間をかけて信頼関係性を築き上げる前に、ほんの1通目や、最初の数通の段階では、まず、「有益なメールかどうかを読んで判断してもらう」ことがどうしても必要になります。
そのため、メールを魅力的に演出する方法を導入することで、コミュニケーションのきかっけを手にすることができます。
あなたも、このアドバイスを取り入れてみてください。
個人的に話しかけるようにメールを書く
メールを、話すように書いてください。
語り掛けているように書くものだと、意識をしてください。
そのために有効なティップスは
・受信者の名前を呼び掛ける
・会話調で書く
・送信者と受信者の共通の話題を提供する
共通の話題とは、たとえば、以前に交わした会話や、 受信者が以前あなたに話したこと、について書くといいでしょう。
例えば、休日のことについて、話してみるとかどうでしょうか。
「先週末はどうでしたか?」
とか。
個人的に話しかけるように書くことによって、あなたのことを覚えている、 あなたのことを大切にしている、ということを伝えることができます。
ヒント2 目の前にいるのは1人だけ
メール送信のわたしたちには、受信者の顔が見えません。
だから、つい、自分が壇上にたって多くの人を目の前に話しかけるように、書いてしまいがちです。
でも、それではいけません。
たくさんの人に、一律に呼び掛けているようには聞こえないようにしてください。
「自分のために書いてくれている」と思ってもらえるように、書きましょう。
しかも、会話口調で。
それから、「みなさま」という呼び掛けはNGです。
「 あなた」を多用してください。
ヒント3 件名の工夫
件名の書き方も工夫が必要です。
件名は、いわば、見出しです。
もちろん、 あなたも、見出し=件名が重要とは頭では理解しているでしょう。
でも、つい、内容を説明するようなそっけない件名を書いてしまいがちです。
大切なことは、件名をみて、ゴミ箱へ入れられないようにすることです。
ここで、あなたに質問です。
受信箱にメールが何百通もドサっとはいってきて、うんざりしたことありますよね。
そんなとき、あなたは、あなたはどのメールを最初に開きましたか?
ちょっと考える時間をとって、想いだしてみてください。
きっと、あなたも、わたしと同じだとおもいます。
名前を知っている、「今の大切な取引先」「大好きな知人友人家族」からのメールではありませんでしたか?
あなたが開いたそれらのメールは、売り込みの内容や、一般的で汎用的な内容ではありません。
大抵、なにかを説明してくれる内容だったり、個別具体的なことを報せてくれるメールだったりします。
そして、 お気づきでしょうか?
流行語や、専門用語は使っていません。
たとえば、こんな件名です。
・新しい個人ブログサイトを設けました
・いかがでしょうか?
・土曜日のピザ作りのこと
・困ってます
ここであなたに、 簡単な、件名をつくるヒントをご紹介します。
簡単な言葉を使う
短く、 説明的な文章を心がけましょう。
ヒント4 メールの構成
ある人材紹介会社の営業メールの例です。
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茂木健一さん
あなたは、ご自身がとるべき最も正しい選択肢を見つけるのに苦労していますね。
いま、どれが正しい道か混乱しているだけでなく、混乱することで仕事に苦痛さえ覚えておられます。
ビジネスを成長させるために、 良い人材を見つけることが、いかに大変で、時間がかかるか、私たちは知っています。
だから、 その解決策も用意しています。
私たちは、 あなたが必要とする業界と職種の優秀な人材を発掘してきた実績があります。
また、今日にでも、あなたとお話ができる候補者を多く抱えています。
ご都合のいい時間に詳しくご案内しますので、何時ならお電話差し上げていいか、下記、電話予約時間帯の候補リンクをクリックしてください。
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苦痛な時間を短縮するために、人はお金を払うのです。
だから、「時間を短縮する便益」をアピールすることは有効です。
これは、AIDAの法則を使っています。
AIDAとは、 Attention(注意)、 Interest(関心)、 Desire(欲求)、 Action(行動)の略です。
冒頭で、受信者の注意を引き、 興味をかき立てる。
そして、メールを送るわたしたちが持っているものを、欲しいと思わせる。
そして最後に、 行動を起こさせる。
一度この記事を読む手をとめて、上記の、例としてあげた営業メールの構成のなかで、どの箇所が、、それぞれ Attention(注意)、 Interest(関心)、 Desire(欲求)、 Action(行動)なのかを書き出してみてください。
どうでしたか?
公式の解説もしておきます。
答え合わせをしてみてください。
冒頭の段落では、読者の悩みや苦痛を描き出し、読者の注意を引いています。
そして、 次の段落で「その苦痛を解決出来る方法を持っているよ」と、 興味を持たせます。
しかも、「すぐ今日会えるよ」と、時短解決法を伝え、欲望をかきたてます。
そして最後に、 コールトゥアクションに興味を持ってもらうい、具体的なアクションを伝えます。
ここでは、オンラインミーティング時間予約のリンククリックを案内しています。
コールトゥーアクションは、なにか難しい作業など必要はなく、ただクリックするだけでいい内容になっています。
いかがでしょうか。
公式を使えば、メール本文の構成はぐんと簡単になること実感いただけたでしょうか。
ヒント5 内容は簡潔に
冗長なメールは読まれません。
だから、できるだけ短めに書きましょう。
メール本文の文字数は、あなたのペルソナ設定に左右されます。
たとえば、勝間和代さんの有料メルマガは5千文字をこえていました。
本文が長くても読む読者だからこその文字数ですよね。
あなたの読者のペルソナはどうですか?
ですが、ペルソナ次第で決めてくださいといっても、本文の長さについて、よく質問をうけてしまいます。なので、文字数や段落の目安をお伝えしておきましょう。
簡潔に書いてください、という意図は、読者をイライラさせることを、とにかく避けたいためです。
だから、たとえば、まだあなたがご自身のペルソナ設定ができていないなら、次のボリュームからはじめてみてください。
1つの文は100文字以下。
1つの段落は3文以下。
段落は4つ以下。
上記の数値以下で、 言うべきことを言えないか考えてみてください?
文字を沢山書くよりも、文字を削って短く書くほうが、実はライティング技術としては難しいです。
いつも、できるわけではないかもしれません。
でも、上記の数値を踏襲できるように、練習してみてください。
練習すればするほど、 必ず上達します。
余談ですが、600字ほどある日経新聞の春秋を、200字でまとめる練習を、わたしは過去やっていたことがありました。
添削してもらわなくても、まず要約を書いてみることが、おすすめです。
ヒント6 メールの内容が有益であること
特にニュースレターのようなメールマガジンで、長く続く関係を築くためにメールを送るなら、有益な内容を提供した方が、受取手の注意を引くことができるのは、あなたも十分理解されてますよね。
メールは、ただ読むだけでも、大切な時間を消費します。
暴力的に、時間を奪うことにもなるわけです。
だから、「クリックしてよかった」「読んでよかった」と思われるような、喜んでくれる内容を送る必要があります。
ここで、コピーライティングの専門家10人に「有益な内容のつくりかた」を質問したら、10通りの書き方をおしえてくれることでしょう。
なぜなら、内容は、個人的な興味や悩み、そして共通体験といったプライベートで、内面的なことに基づいて書かれるものなので、 何百もの変数があります。
だから、 私からのアドバイスは、2つです。
・あなた自身と、メール読者の関係性構築について、あなた自身がいつわらず、嘘をつかないこと
・些末なことにこだわりすぎず、メールを読む相手を思いやる気持ちを持つこと
些末すぎることとは、理想的な件名の長さや、メールを送るために最適な時間帯といったことに、にこだわり過ぎないということです。
それでも、レベルアップしたい人へ
嘘をつかない、相手を思いやる、ってそんな当たり前で漠然としたことを今さらここでいわなくても、やってるわい!!
って、ちょっとお怒りでしょうか。
そこで、3つ、レベルアップのためのヒントをプレゼントします。
プレゼント1
明確なコールトゥアクションを付ける
できれば、メールのなかで、最低でも2回、 できれば3回、コールトゥーアクションを案内してください。
メール最下部に設置したコールトゥアクションだけに、頼らないでください。
メール内に数回配置できれば、 実際にクリックしてもらうことが増えます。
プレゼント2
緊急性を促す
コールトゥーアクションを行ってもらうための、緊急の理由を、コールトゥーアクションの前に置いてください。
たとえば、
「24時間以内にこのチャンスを掴んでください。お見逃しなく。」
といった内容です。
プレゼント3
個人名で送信する
より沢山の人にメールを開いてもらいたいなら、 会社からではなく、 実在の人物、 実名から送ったほうがずっといいです。
たとえば、「ジェームズ・ボンド」から送信するほうが、「CIA」から送信するより、送信者名表記はずっといいということです。
忘れないで
今回のメールのコピーライティング記事で学んだことを振り返ってみましょう。
メールをパーソナライズすること、につきます。
そのことがまず土台にあり、そのうえで、 読者の目を引き、クリックしてもらい、中を読んで、行動を起こしてもらう秘訣につながります。
さあ、あなたも、次に書くメールから、 ここで学んだことを活用してみてください。
練習すればするほど、 より簡単に、 より直感的にできるようになります。
次に書くキャンペーンメールの結果をみるのが、とても楽しみになりますよ。
前よりも良くなった、とあなた自身が感じられるメールを書けたとおもったら、ぜひ、和田にも、メールでの返信やコメント欄でシェアください。
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