メールの件名を、わかりやすいようにと配慮して、説明的につけてませんか?
実はわたしも、最近までそうでした。でも、メールマーケティングの効果を高めるには、メールの件名も大事って、知ってから、「とにかく開封してもらえるように」工夫をめぐらすようになってきました。
今日お伝えするのは、「メールマーケティングの効果を上げるためのメールの件名の付け方のポイント8つ」です。
目次
効果的な件名とは?
そもそも、メールマーケティングで効果的な件名とは、何が効果的なのでしょうか?
ズバリ「開封される」ことにつながることです。
とてもシンプルですよね。
読まれるメールではなく、読んでもらう前に、まずメール受信箱に入った段階で開封してもらわないと、何も伝わらないのです。
だから、まず、「開封してもらう」ことを目指してここでは件名をつくっていきましょう。
件名は、受信者の注意を引き、そのメールをクリックして開封し、読むように説得する必要があります。
あなたも、説明的な件名にしてませんでしょうか。わたしもそうだったように。
説明的とは、そのメールが何についてのものかを説明する件名にしてしまうことです。
でも、これは、受取手からみて、面白いものではありません。
例えば、ある服飾企業が腕時計を販売しているとします。
だれかがその腕時計をショッピングカートに入れたにもかかわらず、購入に至らなかったとします。
ショッピングカートに入れたものの、購入が完了しなかった場合、「購入未完了メール」という件名を送ることになります。
これは説明的な件名ですね。
メールを受取る側は、「わかってるよ」って思ってます。
たしかに、要件はつまらないですね。
さらに、この説明的な件名は、もうひとつ致命的な間違いを犯しています。
メールの内容を正確に伝えるがゆえに、メールを開封して読む必要性がなくなってしまう、ということにつながるのです。
このことを知ったとき、わたしもすごく大きな衝撃を受けました。
いままでよかれと思ってやってきたことが、ぜんぜん良くなかったのだと。
ふりかえってみれば「購入完了メール」とか「ご注文確認メール」とか内容が説明的な件名のメールを、自分自身も開いた試しがありません。
経理情報として、ただ保存するだけです。
なぜなら、メールを読む必要性がないからです。
わたしもふくめ、多くのメールマーケティング担当者は、件名については、メールの内容を説明したり要約したりするためにあると考えがちです。
しかし、そうではありません。
件名は、メールを開封して読んでもらうためにあるのです。
だから、受信者のメールを開封し、読んでもらうために、8つのタイプの件名をつくる条件を知っておくといいわけです。
ぜひあなたも、8つの条件のなかから、使えるものを選んで、次のメールの件名にしてみてください。
次から、それぞれについて簡単に説明していきます。
1 緊急性
1つ目は、緊急性です。
すぐに、開封しなければならないことを伝えます。
例えば、ベタですが、「急いでください」という件名です。
これは、「何をチェックする必要があるのか」「なぜ早くチェックする必要があるのか」と、宙ぶらりんな気持ち悪い状態にさせて、興味をかきたて、とにかく開封してもらう、という効果をもたらします。
また、もうひとつポイントがあります。
友人に話すような、くだけた言い回しにするということです。
いつもよく来る、どこかの会社からの、押しかけ営業メールにはみえないことも大事です。
例えば、あなたがパーソナルトレーナーで、セッションを予約してもらいたいとします。
メールでは、その件名をつぎのように工夫することができます。
「ご予約枠があと少しです」
予約枠がすぐに埋まってしまうので、早く予約してもらう必要があるわけです。
まさに緊急性を伝えてます。
また、通販でモノを販売しているのであれば、「在庫に限りがあります」とか、「もうすぐ品切れになります」という表現で、緊急性を伝えられます。
2 あなただけ
2つ目は、特別扱いすることです。
何か特別扱いされているとか、自分しかしらないことを教えてもらって秘密に参加しているような気分になってもらう件名をつかいます。
この件名では、「あなただけにお伝えします」ということを伝えます。
例えば、あなたがアーティストの場合。
あなたの最新作を紹介するメールを、メルマガリストに送ります。
そのメールを見た人は、一般に作品が販売される前に、いち早く購入することができます。
この件名では、緊急性というより、「あなただけ特別扱いしてるよ」という意味合いを高めます。
だれでも、お得意様扱してもらいたいですし、インサイダー情報は、大好きです。
そして、この件名のメールをお送りすることによって、あなたから今後送られるメールに、もっと注意を払ってくださるようになります。
「特別扱い」って気持がいいから、中毒みたいになるのです。
3 好奇心をわかせる
3つ目は「好奇心」をわかせることです。
あなたのメールの内容に、ワクワクして、なんだろうかと、興味を持ってもらうのです。
そのためには、質問を投げかけるのが効果的です。
例えば、かご落ちした人にメールを送信する場合、件名に「お忘れものはありませんか?」とつけるのもいいでしょう。
ここでは、必ずしも質問というかたちで、件名をつける必要はありません。
もちろん、文章でもかまいません。
例えば、さきほどと同じかご落ちメールに「あなたがお探しのものがあります」と書いてみたら、好奇心を煽ることができます。
また、YouTubeで最新の動画をアップし、それを観てもらいたい場合、こんな件名もいいでしょう。
「この動画はいかがですか?」
という質問もいいでしょう。
もしくは、「きっと気に入ってもらえると思います」
という文章でもいいでしょう。
これらは、すべて、好奇心を高めて、開封を促すものです。
また、友達のあいだで使うようなくだけた会話調の文で書いています。
退屈で説明的な文章は、開封してもらえません。
ですから、あなたのメールから、あなたが話しかけているような個性あるものがいいですね。
4 スペシャルオファー
4つ目は、スペシャルオファーです。
これは、取引の提案を件名に書いてしまうことです。
例えば、菓子材料製品が50%オフ、半額セール実施中など。
このような特別キャンペーンのご案内は、開封という点からみても非常に効果的です。
割引のときに限って、説明的な件名が効果的となります。
理由は、だれもが、割引そのものが大好きだからです。
提供される特別オファーの内容が具体的であるほうが、より興味を掻き立てられるからです。
Gmailでは、プロモーションメールは、受信トレイではなく別のフォルダに入れられることがあります。
そのため、あなたから送るすべてのメールに、「セール」、「割引」などのプロモーションを表現するキーワードを使用するのは避けたほうがよいでしょう。
でも、たまにはいいんじゃないでしょうか。
5 時節の話題
5つ目は、時節の話題をタイムリーに提供することです。
メール受信者が興味を持ってくださるような、特定の出来事や季節の行事に関連した件名をつけます。
そうすることで、簡単に注目を集めることができ、また、メールの鮮度と関連性を保つことができます。
例えば、あなたがワインを販売しているとします。次のような件名も有効です。
「バレンタインデーにプラスするならコレ」
「世界選手権の観戦にはこれが必要です」など。
旧暦にかかわるイベントや、歴史的な出来事など、どのようなイベントでも構いません。
他には、新しい映画の公開、大統領選挙など、文字通り、あらゆるイベントを紹介することができます。
あなたのメルマガ受信者が興味を持ちそうなイベントがあれば、それを利用した件名を書いてください。
6 人の名前を使う
6つ目は、「人」の名前です。
これも、時節の話題に似ています。
しかし、件名をイベントと関連付けるのではなく、あなたのオーディエンスが興味を持つ人物と関連付けるのです。
例えば、旅行パッケージを売っていて、もし今週送るなら「マーティンルーサーキングの誕生日」という件名もタイムリーでいいですね。
そして、メールの中で、今週月曜日はマーティンルーサーキングの誕生日で、あなたの会社のパッケージが10%割引になるとか、そういうことを伝えるメールを送ります。
ここで重要なのは、仮に、私のメーリングリストに登録している人が、アメリカの南部の旅行に興味があり、公民権運動の歴史に興味があれば、マーティンルーサーキングという人物を知っているはずだという、つながりがあるということです。
だから、なぜ私が、マーティンルーサーキングについて話しているのか、なぜの記念日になったのかを読んでみたくなるはずです。
ということを、先回りして考えるのです。
まずここでは、あなたの属する業種や分野で、メルマガ読者が知っているであろう人物をリストアップしてみてください。そして、その人たちに関連するメールを書くにはどうしたらいいかを考えてみてください。
こうすることで、読者を飽きさせることなく、バリエーションのある、関連性の高いメールを送ってゆくことができます。
長期的な視野で、組み立ててみてください。
7 ストーリーを話す
7つ目は「ストーリー」を感じさせる件名です。
私たちの脳は、ストーリーに敏感に注目します。
知識や、メッセージ、価値観、伝統など、あらゆるものを伝えるのに効果的な方法だからです。
ですから、私たちは、誰が関わっているのか、何が起こったのか、なぜそれが起こったのか、いつ起こったのか、といったストーリーに自然に惹きつけられるのです。
例えば、あなたが組織づくりのコンサルタントで、最近の組織改革に関するブログ記事をチェックしてもらいたいと思ったとします。
「最新の組織改革の事例」とか
「新しいブログの記事がアップされました」とか
いった、つまらない件名ではないもの。
その件名に惹かれて開封したら、ストーリーが始まるような展開をつくってみましょう。
「この対応は最高」「ドキドキの10日間」などと件名に書いて、ストーリーを開始ししてみましょう。
ストーリーで人々を楽しませ、メールの最後に目的のアクションをご案内します。
この場合最後のアクションにつなげるリンクは、ブログ記事へのクリックとか、研修への案内とかです。
8 お名前
最後です。8つ目は、受信者のお名前を件名に入れることです。
これはすべてのメールに適用でき、かつ、簡単にすぐできるアイデアです。
だれでも、自分の名前を目にすると、注意がひきつけられます。
そのため、件名に相手の名前を入れると、開封してもらいやすくなります。
そのためには、メーリングリストに登録する際に、相手のファーストネームを収集している方は、これを利用してみてください。
和田は、「和田美香オンラインスクール」ではお名前は収集してないので、プロモーションメールには利用してませんが、1通づつお送りするメールのときにも、相手の方に絶対開封してもらって早く返事をいただきたいときは、お名前を件名に入れるという手をつかってます。
効果が大きいと感じます。
それぞれの人の名前でメールを件名に挿入するというパーソナライズ化する方法は、使用しているプラットフォームによって異なります。
例えば、MailChimpの場合は、マージタグを使用します。
ファーストネームのマージタグをコピーして、件名に貼り付けるだけで、自動的にそれぞれの人のお名前が入力されて、配信されます。
どれかひとつ選んでみて
8種類の、件名の工夫の方法をお伝えしてきました。
さっそく次のメール配信のときに、どれかひとつを選び、つかってみてください。
わたしがこの記事の中で一番お伝えしたかったことは、まず開封してもらうことが、件名づけが負っている一番の使命だ、ということです。
受信者に「単に読まれる」ということではないのです。
まず「開封してもらう」ことが、一番の使命なのです。
ピンポイントで大切なことがわかったら、わたしたちも考えやすいですよね。
あなたが工夫してつくった件名で、送ったメールの開封率がすごくよかった、という事例が生まれたら、ぜひ、和田にもコメント欄かメールでお教えください。
一緒に件名をブラッシュアップさせる旅を楽しみましょう。
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[…] 良い件名を書くためのポイントについての記事もございますので、ご覧下さい。 […]