いきなり、SWOT分析の4つのマスに、文字を書き始めてませんか?
SWOT分析を行ううえでの手順を、SWOT分析の入門で学びました。
この記事では、まず手順(1)SWOT分析の目的を定義することからはじめましょう。
この記事がおわるときには、あなたが行うSWOT分析の目的を定義し終えていることを目指します。
目次
SWOT分析の目標を定めるためのガイド
SWOT分析を行ううえで、どうして、SWOT分析の目的を最初に定義する必要があるのでしょうか。
どうして、いきなり、マスに思いついた「強み」を埋めてはいけないのか?
目標設定が重要なのは、これにより全体の方向性と焦点が定まるからです。
具体的で、測定可能な目標を設定することで、SWOT分析で収集した情報とアクションが適切であり、意図した目標の達成に沿うものであるかどうかを、だれもが分かりやすく確認することができます。
また、特定の目的に対処するために分析を調整するのにも役立ちます。
たとえば、このSWOT分析がただ組織を顧客全般の視点で評価するのではなく、ターゲットを絞った解決策を求めるために分析を行うとしましょう。
すると、「ターゲットを絞った解決策を求める」ことにむかって、すべてのSWOT分析の作業が無駄なく集約することができます。
つまり、SWOT分析の目的を明確にすることで、効果的、効率的に、組織の目標に沿った分析を行っているというナビゲーターをチェックすることができるようになります。
SWOT分析における目的はどのように定義すべきか?
とはいえ、SWOT分析の目的または目標をどう定義するといいか、迷いますよね。
まず目的を定義するとき、あなたは、こんな質問をしてみてください。
・組織が解決しようとしている問題や課題は何か?
・組織の全体的なミッションやビジョンは何か?
・組織が達成しようとしている具体的な目的または目標は何か?
SWOT分析を行う目的を最初に明確にしたら、それに対応するように情報収集からはじまる分析をうまく調整することができます。
例えば、市場シェアの拡大が目的でSWOT分析を行うと設定するとしましょう。
すると、成長機会の特定と分析に、今後の作業の重点を置くことになります。
もし、目的が、生産効率のアップであれば、分析作業の重点は、内部プロセスの弱点や非効率性を特定することに置かれることになるでしょう。
目的設定の手順
SWOT分析の目的を明確にするために、以下の項目を特定してゆきます。
・SWOT分析で対処しようとする問題や機会を明確に特定する。
SWOT分析が有効なのは、売上や市場シェアの低下といった問題への対応だけでなく、新製品を開発したり、新しい市場に参入したりする必要性を見極めるために、測定可能な目的を設定することにも使えます。
もちろん、市場シェアの拡大、顧客満足度の向上にも、使えます。
・内部要因、外部要因を集める
目標を明確にするために、重要な内的・外的要因を特定します。
集める内的・外的要因の情報には、会社の財務実績といった内的情報と、市場動向、競合状況などの外部情報が含まれます。
・関係者、利害関係者の洗い出し
また、集めるべき情報のなかには、利害関係者の洗い出しと、それぞれの関係者のニーズを特定することも含まれます。
目的を設定することによって、それらさまざまな関係者がもつニーズが、互いにどのように影響されるかも、泥沼にならずに、明らかにすることができます。
また、SWOT分析の目標がきまったら、関係者、利害関係者全員にも必ず伝えます。
・タイムフレームを設定する。
SWOT分析を行う時間枠を定めることも大切です。
1年後の目標なのか、10年後の目標なのかによって、計画もかわってきます。
また、進捗状況のモニタリングと、結果の評価もかわってきます。
・必要なリソースを特定する。
SWAT分析を実施するために必要なリソースを特定します。
たとえば、時間と予算、人員などです。
SWOT分析は、一発逆転を狙える、なにに対しても万能に効く、伝家の宝刀のようにみえるかもしれませんが、そうではありません。
いろいろな目的に対応させることは可能ですが、1回の分析作業に対して、目的は1つのみです。
まず、分析目的を明確にすることを忘れないでください。
そして、チームや利害関係者とのコミュニケーションも忘れずにすすめてください。
目標を定義するガイド
SWOT分析のステップ1では、目的を定義することでした。
あなたは目的を定義するために、何をどんな手順で行うべきか、理解できましたか?
これでこのセクションは終わりです。
また次のセクションでお会いしましょう。
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