オンラインコースの視聴を前のめりに受講生にすすめてもらう機能があります。この機能をつかうことで、「つん読」ならぬ、「つん動画」を解消させ、受講によるゴール達成を確実なものにしてもらうことができます。
受講生の積極性を高めるためのこのような機能がTeachableのコース価格設定のなかにあります。インタラクティブ性があって、熱量を与えるタイプのフロントエンド商品を考えている講師のあなたに、この上級編の機能の使い方をご紹介します。
目次
「コースへのアクセス期限」という機能
「コースへのアクセス期限」機能をオンにすることにより、コースクリエイターは、無料、 1 回払い、分割払いの各料金プランの製品に、アクセス時間制限を設定できます。
アクセス期限設定は、2タイプから選べます。
ひとつは、すべての受講生が同じ指定日に登録解除される。
もうひとつは、アクセス期間 (たとえば、30 日間) のみなど、指定された期間内だけ、コースにアクセスするように設定できます。
いずれの場合も、コースアクセス期限が切れると、受講生はコースにアクセスができなくなり、動画視聴も、修了証明書の入手もできなくなります。
再度アクセスしたい受講生は、もし再購入できる状況なら再購入するか、もしくは、講師が手動で登録しなおすことで、再度視聴開始することができます。
「コースのアクセス期限」の機能設定の入口
各コースのサブナビゲーション > Pricing > Set Price から無料、 1 回払い、分割払いのいずれかの料金プランを選択 > Pricingの詳細を設定する画面を下までスクロールして、「Limited product access duration」のチェックをオンにして緑にする
(1)は、「All students lose access on a specific date」(特定の日に登録解除される)。
(2)は、「Each student gets a specified amount of time」(一定期間後、登録解除される)。
いずれかを、ラジオボタンで選択する。
(分割プランの場合は、「一定期間後登録を解除される」パターンのみ使用可)。
それぞれのパターンで、登録解除に必要な日を、カレンダーから選択するか、日数入力するかで設定。
たとえば、(1)「All students lose access on a specific date」でのカレンダー選択画面。
(2)の一定期間を選ぶ画面。
単位として、「日・週・月・年」から選ぶことができます。
必須はセールスページにアクセス期限があることを明記すること
注意すべきは、受講生がこの「アクセス期限」があるコースを購入するときに、決済まわりで必ず読み取ってもらって認識してもらえるように、クリエイター側が説明を記しておく必要があるということです。
たとえば、「このコースは、12月31日までの視聴期限があるコースです。12月31日を過ぎると、コースにアクセスできません。12月31日までに視聴しコース修了させてください。」
となど示しておく必要があるということです。
わたしがこの機能を体験したときの話
この「アクセス期限」を使用したコースの体験をご紹介しましょう。
最初、わたしも、この機能をどう使うか全くイメージがつかなかったのですが、英語圏のコースでTeachableのこの「アクセス期限」があるコースを受講したときに、すごく衝撃的だったので、以後、わたし自身も利用するようになりました。
なので、自分の体験からまずお話しします。
購入時、英語のセールスページをよく読んでいなかったためか、アクセス期限があることをまったく理解していませんでした。
わたしが受講したのは、「へー、5千円て安いコースだな」と感じたことです。
「5日間、1日づつドリップで、各日30分程度の動画が案内されて、内容は体系的だし、これで5千円しないってすごくリーズナブルだな」という、内容に比してお得という感覚でした。
で、真面目に毎日視聴しおえたのはよかったのですが、ワークはそのときにやってなくて、あとからやろうと思って放置したままになっていました。
1カ月たったとき、Teachableのシステムから、コースにアクセスできなくなりますというアナウンスが流れてきて、え、と焦ってアクセスしようとしたら、すでに遅しでした。
まあ、安かったし、一応動画は全部聴いたし、わたしがセールスページの注意点をよく読んでいなかっただろうことが悪いのだからアクセスできないのは仕方がないと諦めました。
でも、アクセス期限があるのを最初から意識していたら、もっと真面目にコース動画を視聴して、内容をむさぼるように自分のものにしようとしたに違いない、というくやしさが残りました。
「いつでも後から聞き直せる」とおもって、流して聴いていただけだったことをくやんだのです。
裏をかえせば、「アクセス期限がある」とおもったら、もっと、コースにのめり込んでて、一定の成果を必ずだしたでしょうし、おそらくきっと、この講師の次の案内のコースを購入していただろうなと予想できたことです。
アクセス期限機能の使い方のアイデア
受講生の積極性を高めたいときに、この「アクセス期限」のプライシング設定を利用することをおすすめします。
こんなふうに受講生にうごいてほしいと希望するクリエイター向きです。
□フロントエンドでの短いコースで必ず成果を出してから次へ進んで欲しいとき
□コース設計によってはコミュニティーへの課題投稿などを強制的に促したいとき
□コースを購入しただけで満足せず、とにか行動してほしいとき
□アクセス期限がある分、フロントエンドで安く設定する理由をつけたいとき
□強制的にコース視聴&コース参加をうながして受講生の行動熱量を引き出し、全体で前進しようという勢いを演出したいとき
利用のシーンは、「フロントエンド」が向いているとわたしは考えます。
和田の「アクセス期限」つきのコースの結果をご紹介
「30日間チャレンジ」という、30日間でコース内容を消化できるコースをつくって、2パターンで試したことがありました。
ひとつは、コース視聴期限を60日間で設定する。
もうひとつは、コース視聴期限を設けない。
結果は。
コース視聴期限を設けたときは、バックエンド商品に進んでくださる方が一定数でました。
でも、コース視聴期限を設けていない場合は、バックエンド商品にすすんでくださる方が出ていません。
いつでも視聴できるという安心感は、「積読」ならぬ「積動画」を生みだしているのではと、わたしはおもっています。
いつでも視聴できるがいいかどうか使い分ける
「コースアクセス期限」は、受講生の積極性を高めて、結果を出してもらい、次への行動を起こしてもらいやすくするための機能という理由説明を、ご理解いただけましたでしょうか。
動画コースを購入すると、本を購入したときのように、「ずっと視聴できる」安心感が喜ばれる場合もたしかにあります。
でも、動画コースは「受講生にゴール達成してもらうために存在する」という特性も持っていますので、そのゴール達成してもらうことをつきつめると、「ただ持っていることにあぐらをかかずに、すぐ視聴してもらう」ための背中を押す仕組みも、ときには有効かなと感じます。
ぜひ、アクセス期限を利用した商品設計をあなたもとりいれてみてください。
そしてうまくいったケースがあったら、和田にもおしえてくださいね。
もし、「コースアクセス期限をまず自分も体感してみたい」とお考えでしたら、和田の次のコース『5日間ブートキャンプ』の次回開催おしらせ案内受取にご登録ください。
1年に2回程度は募集をかける計画になっています。
あなた自身の体験が、ファネル設計や、商品設計にきっとお役に立ちます。
画像をクリックすると、コース案内頁にアクセスできます。