2019年に、キックスターターで、『どら焼きオンラインスクール』というプロジェクトを立ち上げ、108パーセントのゴールで達成し、今現在その応援いただいた資金で、英語で和菓子を伝えるオンラインスクール構築の途中におります。
ここでは、次の3つのことをお伝えします。
- クラウドファンディングを実施するために絶対外してはならないこと。これを理解した上で成功するためのスケジュールをどう立てるかということ。
- クラウドファンディングを立ち上げるゴール資金設定のときはずしてはいけない考え方。
- 補助金とくみあわせた資金調達方法。
あなたがキックスターターでクラウドファンディングで成功されたら、いえその前段階でプロジェクトをオープンされたら、ぜひ私にも教えてください。
応援させていただきます!
クラウドファンディングの成功ポイント
クラウドファンディングを成功させるための基本的な考え方について。
ここでお伝えするクラウドファンディングを成功させるための基本知識はキックスターターだけに関わらず、例えばキャンプファイアーやMakuakeといった日本のクラウドファンディングのプラットフォームを利用するときにも同じように言えます。
クラウドファンディングのNGの考え方
クラウドファンディングというのは、クラウドファンディング事業者が真ん中にいて、クラウドファンディングのプラットフォーム(場所)を貸してくれてます。
支援者を募るセールスページとか、支援者へのアンケートとかメールとか、決済とか、必要な全ての機能がパッケージになったプラットフォームを提供してくださる事業者さんが真ん中にいます。
そこに対して、プロジェクトを出す側、つまり私たちが、プロジェクトを掲載して発表します。
そして、プラットフォーム上で支援者を募集します。
どうしてこのプラットフォームを使うかというと、ひとりひとりに応援してよと自前でお願いしてまわるよりも、便利だからですね。
間違った考え
クラウドファンディングに載せたらお金が勝手に集まる!!
たとえば、ライブを開催したいから、総額100万円ぐらいの費用がかかる。
ついては、クラウドファンディングに掲載したら、お金が一人でにあつまるのではないか、という考えです。
掲載したらお金が自動でやって集まってくるわけではありません。
ただ掲載するだけでお金が集まるなら、すぐ掲載しようみたいな考え方は絶対NGです。
正直言って、クラウドファンディングの事業者が与えてくださるのは、セールスページを書く場所、そして決済手段、そしてコミュニケーション手段が、プラットフォーム上で便利なパッケージだけです。
自分たちのプロジェクトページに、支援者をお連れすることができるのは、私たちだけなんだっていうことを強く意識してクラウドファンディングに取り組まなければなりません。
Kicsktarterのファンディング成功率は35.86%
何度も繰り返します。
私たちは私たちは、独自で、支援者を集めないといけません。
もしこれができなさそうと思うだったら、クラウドファンディングはやめていただく方がいいと思います。
うん自、わかった。自分で支援者を集めるだけでいいんだな。成功率が35%って可能性高いじゃないか!!
集めるってどういう方法があるのかな?
そんなふうに少しでもお考えになるようでしたら、ぜひ記事を次に読み進めてください。
クラウドファンディングを成功させるための二大ポイント
この記事全体の中で、ここが一番重要なポイントです。
他の部分は、この成功の二つのポイントを達成するために、細かな準備をお伝えしているにすぎません。
この二つをしっかりあなたの頭に入れて準備に取り掛かって頂ければ、あなたのプロジェクトは成功に近づくのが間違いありませんのでぜひやってみてください。
(1)プロジェクト期間は30日で設計する。
これは、キックスタータの、プロジェクトを発案する人むけのナビゲーションページにも書かれています。
資金調達の成功の効率が高いプロジェクト期間が30日ですよ、と。
なぜならば、30日というのは人に飽きられない。
あともうひとつ、短期間で成功させることができると思えるだけの準備を、プロジェクト発案者のあなたが熱い想いをもって、しっかり準備していると、支援者に感じさせる、と書いてありました。
確かにそうなんですね。
私、この30日という期間を読んでいたのですが、実は無視してまして、キックスターターで設定できるマックスの日程60日間でプロジェクトを始めてしまっていました。
けれども実際、やっぱり60日あっても、真ん中で、中だるみしました。
資金が1円も動かない期間がどんなに頑張っても出るんです。
その中だるみして何もしていない期間を、ぎゅっと詰めれば、結局は30日間でも良かったんだなっていう風に、終わった今では強く感じます。
キックスターターは、プロジェクト掲載数が世界で一番多いクラウドファンディングのプラットフォームという風に言われています。
その事務局がおすすめする情報は、過去の実績を見て、それでこの30日間を強くおすすめしているんだなっていうのが判りました。
ここで熱意をどう見せるかっていうことですね。
(2)初日1/3の法則
プロジェクト期間が30日あったとしても、全体のゴール金額の、1/3は初日で達成しないと、最後までいってもゴール達成しないよ、という法則です。
逆にいうと、初日で1/3 達成したら、そのプロジェクトはゴール到達する可能性が高まるといわれている数値です。
スタートしてからゆっくり育てていけばいいわという準備の仕方ではなく、初日にドット支援者を集めてしまうよう、あらかじめ知り合いには全て声を掛けて「初日に支援してね」っていう風に声をかけていくなどの準備が大切です。
この法則は、特にキックスターターだけでいわれてるわけじゃなくて、キャンプファイアーでプロジェクトを成功させた方も、Makuakeで成功させた方もそうおっしゃっていました。
身近な方が行うプロジェクトをずっと間近で見ていたりもしていたので、この法則の重要性を感じています。
じゃあ、そのために何をしたらいいのかっていうのを、つづきでお伝えしていきましょう。
事前の準備が成功の9割(1)
企画設計段階で意識すべき4つのポイントご紹介します。
・(ポイント1)誰にどんなメリットがあるプロジェクトなのかをはっきりと言葉で説明できるようにする
・(ポイント2)どんな人に応援してほしいのかを明確にする。応援すると、とよなメリットがあるかも伝える。
プロジェクトの対象と、応援してほしい人が一致していると、ここの設計は楽ですし、すごく強いです。
しかしながら、メリットがある人と、応援してほしい人が別の場合でも、クラウドファンディングは成り立ちます。
例えば、プロジェクトの対象と、応援してほしい人が一致している例をご紹介します。
私の知り合いで、男性化粧品をのプロジェクトを立ち上げた方がいらっしゃいました。
男性の起案者だったので、ご自身の男性の友人や仲間たちに呼びかけて、自分たちにこんなメリットがある、だから応援してほしいというプロジェクトに仕立て上げられました。
あるいは、メリットがある人と、応援してほしい人が別の場合の例もあります。
女性の友人で、ヘッドスカーフを作るための開発資金を調達したい方がおられました。
そのヘッドスカーフは、脱毛症に悩んでおられる女性のためのヘッドスカーフの開発だったのです。
とてもおしゃれなヘッドスカーフだったので、別に脱毛症に悩んでなくてもおしゃれをしたいとか帽子代わりにヘッドスカーフがいいなと思っていらっしゃる方とかもちろん購入することができるんですけれども、でも目的は脱毛症に悩む女性のためにメリットがあるものを開発するプロジェクトなんです。
その商品化を応援してくれる人は、おもに友人たちで、支援者全員が脱毛症な訳ではなわけです。
このようなばあいは、何のために製品開発をするのかというストーリーが大切になります。
(ポイント3)ストーリー組み立てのゴールの設定の仕方
クラウドファンディングのプロジェクトの最後の日が、あなたの思い描いている最後の日ではありませんよね。
クラウドファンディングのゴールは、実現したい未来へむかうための、ほんの最初の1歩目にすぎないわけです。
お金をもらったら、おわりというわけではありません。
ゴールっていうのは、ずっと遠い未来にある、叶えたいビジョンやミッションを指します。
先日ご相談頂いた方に御説明した例は、例えば結婚しましょうともちかけるのに、結婚式そのものの日をゴールにする人はいませんよねということです。
こういう未来を描いて一緒に人生を築きたいから結婚しようよ、てなプレゼンテーションを相手にするわけです。
結婚式が結婚のコールではないのと同じように、プロジェクトのゴール達成が、あなたのゴールでははなく、もっと先のものを一緒にみんなと共有するためにこのプロジェクトをやるのだっていうことを伝える、そんなストーリーを作りたいですね。
・(ポイント4)動画制作
これは少し前まで、例えば2019年前半ぐらいまでの書籍ですと、動画制作する方がゴール達成率高まりますよ、っていう書き方をされていました。
しかしながらもう、今、2020年後半です。
5Gも始まりました。
動画制作は、プロジェクトページの中で必須とお考えください。
とはいえ、気を張ってすごく立派なものを作らなくちゃならないというふうに思わずとも、あなたの想いがダイレクトに伝わるものであれば大丈夫です。
事前準備が成功の9割(2)
今回は自分の持てる力を総動員して事前告知を徹底しましょうというお話しです。3つお伝えしたいです。
(総動員告知1)事前告知を徹底する
・プレスリリース
・SNS
・メールマガジン
・手紙
・訪問
・チラシ配布
(総動員告知2)イベントをやる
(総動員告知3)チームでやる
オンライン上でクラウドファンディングのプラットフォームが展開されています。
なので、つい、インターネット上だけでで告知しようとどうしても考えてしまいがち。
けれども私たちの持っている人間関係や、コミュニケーションの範囲はインターネットに限定されませんよね。
かつ、告示手段はもっと多岐に渡ります。
例えばプレスリリースを使ってえマスコミに報道発表していく方法。
私もこれやりました。アメリカ全米の全米の配信が対象のプレスリリース配信会社にお金払って配信してもらいました。
SNSでプロジェクトの立ち上がりから準備の様子を知らせていくっていう手段は、もう皆さんきっと得意だと思います。
あと個別メールも書きました。
メールマーケティングは、もしあなたが既にご商売されてて、メーリングリストを千人以上お持ちであれば、プロジェクトは達成したと思っていただけるぐらいの規模になってると思います。
もしそんなリストを持っていなかったとしても、まず連絡帳を開いて、メールアドレスをご存知な方に全てに、メール送って、自分の全身全霊をかけたプロジェクトをお伝えしていきましょう。
みんなに送っていいです。
できれば、カスタマイズしたメールをお一人づつ送っていってください。
もしお手紙が有効な方がいらっしゃるなら、お手紙をお送りするのも是非お勧めします。
定期的なイベントや会合をもっていたら、たとえテーマがちがっても、そちらでも告知していってください。
そして、必ず、巻き込みイベントを開催しましょう。
私も開きました。プロジェクト開催前数か月前からイベントの告知をはじめました。
イベントは、プロジェクトの初日と、真ん中、最後の方、と複数回開催しました。
セミナーも開催しました。
参加していただいた方にクラウドファンディングのプロジェクト支援のお願いを、直接私の口からお伝えし、「ご支援をお願いします」て直接お伝えできます。
その中から支援してくださる方は必ず出てくださいます。
「私はすでにあちこちで発信しているのに」と思うかもしれないですけれども、繋がっていて、イベントにまで来てくださる方だったとしても、そのプロジェクトのことは全然知らなかったとか、あるいはプロジェクト知ってるけどあれ何ですか?ぐらいの遠い感じで受け取っておられる方も結構いらっしゃるんです。
直接会って話すチャンスを頂けるというのは、大きいことです。
ぜひ巻き込みイベントを複数回開催してみてください。
わたしも、イベントで感じたことは、「米国のサイトだからアクセス自体がコワイ」とか「クラウドファンディングをやったことないからわからない」とかいった理由で、興味はあるけど、クラウドファンディングのプロジェクトページにひとりではアクセスできないというハードルがあるんですね。
イベントの中では、スマホアプリの画面をみながらご案内して、こういう風に進んでいただいて、応援いただけます、といんだところまでナビゲーションしました。
イベントの開催の方法は、私の場合は、無料ご招待させていただいて、お土産もお渡しして、その上でクラウドファンディングの案内をさせていただきご支援のお願いをするっていう形を取っておりました。
イベントの中でクラウドファンディングのプロジェクトの宣伝もさせてくださいねっていうのは、もちろんきちっと事前にお伝えしていました。
このイベントの方法は、私の案なので、あなたがもし参加費もいただく普通のイベントでもご支援いただく方法もあるんだよっていうアイデアあれば、ぜひやってみてください。
もう一つ最後。一人でやらない。準備チームをつくってやります。
チームの意味のご説明します。
プロジェクトページを作るのに、動画の制作が必要って先程お伝えしましたよね。
そうすると動画を撮影、編集してくださる方、または、私の場合キックスターターで英語とフランス語の字幕を作ったんですけれどもその翻訳をしてくださる方。
そして書家さんにタイトル画像も書いてもらいました。
それらは、私のプロジェクトを応援してくださる方にお仕事をお願いしながら、かつ、初日1/3って法則があってね、この法則をクリアするための協力をしてよ、応援してよと、仕事とセットでソレをお願いするっていうことをやっておりました。
準備チームに入っていただくっていうことで、単にこちらが仕事の発注者、向こうは仕事を受ける人、そういう関係だけでなく、一緒にこのプロジェクトを進める人っていう形になっていただき協力者になっていただくことができます。
そのチームの方にも、共感していただけたら、そのチームの方からも「私、こういうプロジェクトに参加してるんだっ、応援してよ」と、さらにそこから先の人たちに向かっても情報発信していただけるというメリットもあります。
初日1/3をクリアしてゆくために、一人でやらない、準備チームを作る、これ結構肝です。
強くお勧めします。
クラウドファンディングの種類
大きく分け二種類あります。
一つが、前売り型。もう一つが寄付型。
前売型というのは、あなたが作りたい商品とかサービスがあって、その商品やサービスを前売りする形で、支援者さんにソレを買っていただくっていう方式です。
寄付型。まさにその書いてある通りでただ単にお金だけ応援して頂戴ね。何かがリターンされる返される訳ではないということになります。
クラウドファンディングのプラットフォームの選び方
3つあります。
選び方としては、得意ジャンルで選ぶっていう方法。
プラットフォームにもそれぞれ得意なもの不得意なものがありますので、支援者を集めやすいところでやっばりプロジェクトを行いたいですね。
あともうひとつ、手数料で選ぶっていう方法もあります。
もう一つ、事務所の面倒見の良さで選ぶっていうのも一つの方法です。
例えばキャンプファイアーだと、手数料10数パーセントですけれども、面倒はみてくれません。
自分で、やってねーという感じですね。
キャンプファイアは、プラットフォームを貸して下さる場所っていう風に割り切った方がよさそうです。
でもMakuakeでクラウドファンディングをやった方は、事務局とのやりとりが凄く手厚かったというふうにお聞きしてます。
ちなみに、Kickstarterにかかる手数料は以下の通りです。( ゴールに達しなかった場合はかかりません)。
Kickstarterの手数料ファンディング総額の5% + 決済手数料 4.5%
Kickstarterは、プロジェクト立ち上げのための支援がほしければ、公式の外部アドバイザーがいるから、お金を払って利用してね、という方式です。
資金調達方法の違い
目標金額のゴール設定形式の違いをご案内しておきます。
クラウドファンディングのゴール設定には、二つのお金の受け取り方があります。
オール・オア・ナッシング方式
オールイン方式
Kickstarterにはオール・オア・ナッシング方式しかありません。
けれども日本のクラウドファンディングのプラットフォームだとこの二つを用意しているところが多いのでご紹介しておきます。
All or nothing とは,全てを受け入れるか、あるいは、全くなしかという意味です。
つまりプロジェクト最終日に、ゴールド達成したらその支援金をいただくことができます。
しかしながらプロジェクト最終日に、もしゴールに達成しなかったら、いくら9割まで達していたとしても、支援頂いた金額は、支援者さんに戻され、一切プロジェクト発案者のあなたの手元には来ないという仕組みです。
All inというのは、プロジェクト最終日に、ゴール達成しようがしないかに関わらず、支援いただいた全ての金額が、プロジェクト発案者の手に入る方式を指します。
これは、Kicsktarterのプロジェクト発案者向けの説明ページにも書いてあったんですけれども、やっぱりオールオアナッシングの方が、支援者にとっては安心で、かつ、プロジェクト発案者の本気度っていう風なのを見ることができるので、応援してもらいやすいって書いてありました。
私もそう感じます。
自分がクラウドファンディングを応援する側にまわるときも多いのですが、オールオアナッシングなのかオールインなのかを見ます。
オールインで金額目標金額が低いプロジェクトを見ると、やってるだけかなっていう気にも確かになります。
なので、できれば、オールオアナッシングで、あなたのエネルギーとパッションを全てつぎこんでやってみてください。
ダメだったらダメなのかでわかっていい
なぜAll or Nothingをお勧めするのか、もうひとつの理由があります。
マーケットの声を聞く試金石にすることができるからです。
つまりテストマーケティングになるわけです。
その商品や製品やサービスが、本当にマーケットから求められているのか?どうか?っていうことが、非常に大きくここにも反映される訳です。
もし、ゴール達成しませんでしたってときは、ソレは市場から求められていないっていう風に判断することもできます。
オールオアナッシング方式でマーケットの声を聞くっていう使い方ぜひやってみてください。
最初に見込み客を得て、開発資金もえることかできるクラウドファンディングのプロジェクトの使い方、だんだんイメージついてきましたか?
動画教材やオンラインスクールをつくるときに、テストマーケティングを兼ねた開発資金調達でクラウドファンディングを利用されてる例をいつくか知って、わたしも、どら焼きオンラインスクールの開発資金調達をキックスターターでやろうと、おもいついたのはそういう次第です。
目標金額を設定するときに気をつけたいこと
「どれぐらい集めたらいいかな」とか、ゴールの設定金額に悩まれる方からのご相談をおうけします。
たいてい、原価積み上げ方式で目標金額を設計され、そして最後は、感覚的なところで、これぐらいだったら達成できそうとか、自腹切ってもいいかなとか、で匙加減されます。
その最初の積みあけ金額を計算するとき、「え、こんな項目でも経費がでるの?」と、せっかく集まった資金なのに、それでは開発の資金が足りないということがあると、がっかりしますね。
なので積み上げ方式の時に、加えておいていただきたいチェックの項目をお話しします。
・プラットフォームに手数料がかかるのは分かりますよね。
20%のところとかもあります。
Kickstarterにおいてでも、
プラスそれに消費税もかかることをお忘れなく。
・プラットホーム側から私たちの銀行口座等に入金されるのに決済手数料
それに消費税もかかります
・私たちが支援者さんに何かものを送ったりする時、例えばポストカード送るとか、私の場合はどら焼きを送ったのですけれども、そういう場合は、その原価と送料、それに消費税がかかります。
梱包材費用、作業費も忘れずに。
これらもひいて、開発費にまわせるお金がいくらなのかを、事前に計算してください。
リターンしたら結局手元にお金が残らないっていう風なんてことのないように。
プロジェクトを作る手順
これは、キックスターターに限らず、キャンプファイアーやMakuakeなど、日本のクラウドファンディングでも同じです。
大まかな流れを案内しておきます。
1、最低プロジェクトを始めたい数か月前からは始動してください。
動画を作ったり、周りに告知して初日1/3の法則を達成するために協力を得ていかなくちゃいけません。
制作物があるので、一か月は最低あった方がいいでしょう。
私も具体的に動き出したのは、3か月ほど前からでした。
事業計画書をつくって、具体的に手伝って欲しい人たちに声をかけてしたのが2カ月前、Youtubeに投稿する告知素材をつくりはじめたのが2カ月前、という風な形で動き始めました。
映像制作は、自治体の所有する庭園を借りて撮影したので、その許可申請やらもあり、こちらも着手してから映像納品いただくまで、1カ月半はかかっています。
動画にはスクリプトも作成しますね。
Kickstarterでは字幕も用意しましょう。
リワードの設計もここで行います。
2、事前告知
メルマガやニュースレターなど、あなたの持っている媒体を使って、全ての人に知らせていきましょう。
初日1/3法則を達成するためにイベント開催するのがおすすめです。
3、ローンチ。初日1/3の法則。
4、中だるみ防止
中だるみ防止の策は、最初から何か作っておきましょう。
イベントや、ライブ配信がおすすめです。
また進捗もお祝いしていきましょう。
50% 80%はぜひ。
新しいリワードの追加も有効です。
5、最終5-3日と最終日。
クラウドファンディングに支援が一番集まるのが、初日と、この最後の追い込みの2か所になります。
最後まで諦めてはいけません。
あと少しなんだっていうことを多くの方に知らせて、え、あ-こんなに頑張ってるのならちょっと応援しようかと、いう気持ちになってもらえるようにねばりましょう。
6、プロジェクト終了
まず、支援者さんとともに、達成をお祝いしましょう。
粛々と常に最新情報を報告していき、製品を完成させ、リワードを返し終わるとプロジェクト終了です。
準備事前がいかに大切か、実感していただけましたね。
キックスターター成功されたプロジェクトの事例
海外の事例を2つご紹介します。
ひとつは、リワードの設定がうまく、プロモーションを外部に委託されている例。
もうひとつは、学生さんたちが、総力を決して自力でうごかされた例です。
まずひとつめ。
bobobark
最初にご紹介したいのはbobobarkという鞄です。
私はリワードの作り方がすごくうまいなと思ってまして、かつ商品も気に入って、応援もしました。
いま、その商品も届いて愛用しています。
ストラップが3ウェイだとか、オーガニック材料だとか、防水で軽くて、かつ、エシカルで、お洒落で、と、まあいいとこだらけの、女性向きの鞄です。
私は動画でイチコロになってしまいました。
皆さんに見ていただきたいのがプレッジ(お礼品)ですね。
スーパー・アーリーバード 179ドル
アーリーバード 199ドル
ふつう 229ドル
この三つは、超早割や早割で数量限定的でこの鞄を応援でき手に入るよと、早いもの勝ちで、安く鞄が手に入る仕組みになっています。
普通の価格でも、通常小売価格よりもさらに安いよというシンプルな提案ですが、でも強力です。
私自身、アーリーバードの数が出払ってしまわないわないように、何度もみてしまいました。
ちなみに、ここは、プロジェクト起案者が、プロジェクトを飛躍させるためのプロモーションを外部委託しているのが読み取れます。
もうひとつ例を。
okinawa
https://www.kickstarter.com/projects/invisiblelanguages/invisible-languages-okinawa
自力で達成した学生さんたちのプロジェクトです。
日本沖縄の方言の貴重な証言者をビデオに撮影して残していこうっていう活動のなかの、撮影動画を作るための資金を募集するっていうものでした。
私は、てっきり日本人の方がやっていらっしゃるのかなと思ったけど、そういうわけじゃなくて、もちろん日本人もプロジェクトに参加してるんですけれども、いろんな国の、いろんな専門分野の学生さんがメンバーになって構成されてます。
この場合だと、500円のサポートとか、Kicsktarter事務局お勧めのとおりプレッジでつけてますね。また、高額プレッジもつけてますが、そのどちらも、ほとんど支援者がいません。
メインとおもわれるプレッジに支援が集中しているので、相当、自分たちの人脈で告知活動をおこなったんだなと想像しました。
このチームのなかには、デザイナーさんや映像の専門家も入ってやっておられるので、紹介動画が凄くキレイで、わたしは、それで支援を決めました。
それから、日本人でないけど、沖縄を応援してくださっているのがただうれしかったのもありました。
地道に活動して、無事ゴール達成されたいい例かなと思って紹介しました。
Kickstarterの成功事例(日本発)
日本から発信されたプロジェクトもご紹介しておきます。
エアー盆栽
盆栽が空中にういてる発想が面白いというのもありますが、おそらく、星人(ホシンチュ)というストーリー、地球をすべて包みむお話しになってて、共感を生んだのかなと想像されます。
ストーリーづくりが上手かったんですね。
あと、プロジェクトページをみてて、プレスリリースもかなり気合をいれてやったのがわかります。
このプレッジは、エアー盆栽のキットが海外発送されるという内容になってます。
それから、これ、プレッジが1ドルから設定されています。
千円以下のプレッジにこれほど多くの支援者があつまって、プロジェクトを下支えしてくださっているのがわかります。
金額が高くなるにつれて、桐箱に入ってるよとか、キットの数が増えていくよというくみたても、物販する場合には、参考になりますね。
kanji
ザ・ワールド・オブ・Kanji
漢字の成り立ちが分かる英語で書かれた本をつくるプロジェクトです。
返礼品は、e-bookか、本物の本か、両方か、というふうに、支援者にお渡しする材質によって、プレッジの差をつけていますね。
プロジェクト説明ページは、非常にシンプルなものですけれども、ゴールされてます。
このように、ゴール設定を低くして、まず小さく始めて、次のもう一回大き目のプロジェクトをやるという方法もありますね。
ちなみにエアー盆栽も、このKanjiも、日本発信ですけれども、日本の中の誰か知り合いからの応援を当てにしておこなった訳ではなくて、メリットがある方と支援者を一致させ、海外から応援をうけたいい例ですね。
これらの過去の成功したプロジェクトも、ぜひチェックしてみてください。
補助金とクラウドファンディングの組み合わせ
新規事業の資金調達をクラウドファンディングと補助金を合わせた技を使おうという技のご紹介です。
補助金としては
・小規模事業者持続化補助金
・とものづくり補助金
の例をお伝えします。
小規模事業初歩補助金の事業計画書の書き方は、和田が、講義動画をつくっておりますので、こちらもぜひ参考にして学んでください。
補助金の詳細については、年度ごとに、新しく募集要項が発表されますので、あなたが必要なページを検索してください。
検索キーワートは、
「小規模事業者持続化補助金+元号年度」
「ものづくり補助金+元号年度」
です。
あなたがご覧になっている年度の最新情報を常にチェックしてください。
あともうひとつ、国の政策や経営支援情報をいち早くえることかできる経済産業省からのメルマガもご紹介しておきます。
ブックマッークとメルマガ登録をお勧めします。
ミラサポプラス
https://mirasapo-plus.go.jp/
クラウドファンディングと小規模事業社持続化補助金を組み合わせる
ここでは、小規模事業者持続化補助金を実際に自社で活用した例をご紹介します。
私も、小規模事業者持続化補助金とクラウドファンディングを利用し、「どら焼きオンラインスクール」開発費用を調達しました。
(2020年7月時点で、開発中、10月リリース予定)。
どうして小規模事業者持続化補助金を利用するのか?
クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げる費用を、補助金で賄おうという目論見なんです。
流れを見てみましょう。
1)小規模事業者持続化補助金を申請する
申請内容は、クラウドファンディングでプロジェクトを準備するための費用を経費計上しますという内容にします。
事業計画書のストーリーは、クラウドファンディングで支援を受けて開発する予定の製品で、新しい売上を立てていき、現在より売り上げを伸ばします、というストーリーにします。
小規模事業者持続化補助金の事業計画書のセオリーの中で言うと、新規顧客開拓にあたります。
1、自分の強みを伸ばして、2、新規事業を作り、3、売り上げを伸ばしていきます、という3段階を説明していきます。
この3ステップの流れが見えれば、事業計画書は採択されます。
2)クラウドファンディングの準備
動画を作ったり、イベントを開催したり、プロジェクトページを作ったり。
それらチームになり、制作をうけおっていただく専門家の方に、お支払いしていく費用が発生します。
チームになってくださる方に、一緒に協力してやって、という風な形でゼロ円で全てお願いするのもありかもしれませんが、長期的にみて、関係性はうまくゆかないので、プロへの対価はきちんとお支払いしましょう。
3)クラウドファンディングのプロジェクトの終了
クラウドファンディングで支援をうけたお金は、そのまま開発費になります。
クラウドファンディングのプロジェクトをたちあげるためにかけた費用は、小規模事業者持続化補助金で賄います。
4)製品の開発
開発完了させ、クラウドファンディングの返礼品もきちっとお返ししましょう。
新製品開発のプロジェクトについてのクラウドファンディングが成功するってことは、新製品にもある程度一定の見込み顧客がつくということになります。
また、クラウドファンディングで成功したプロジェクトという箔をつけることができますので、販促もしやすくなります。
小さい会社が新しい事業を起こしていくのに、大体は事業主の自己資金を投入します。
クラウドファンディングと補助金をつかうことで、マーケティングもおこないながら、資金負担割合が減るというのが、この組みあわせのメリットになります。
ものづくり補助金とクラウドファンディングとの組み合わせ
ものづくり補助金との組み合わせは、長野県にある会社さんの事例をヒアリングさせていただいた内容のご紹介になります。
ものづくり補助金は、設備機械を入れ替えるとか、海外展開のための展示会出展などにもつかえるぐらい、金額規模が大きなプロジェクトで有効な補助金になります。
販促にはつかえませんが、生産性工場の設備投資や、新規事業開発につかえます。(R2年度は特別に販促の費用も認められています)。
金額が大きな補助金ということは、まず最初に、自社で支払わなければならない経費金額が大きくなります。
中小企業で、1千万円程度ぽーんと、内部留保の自己資金だけで賄える企業は、そうそうないとおもわれます。
そこで、ものづくり補助金を利用するとき、金融機関に、計画採択されたら借りたお金を返すからと約束してつなぎ融資をとりつけ、補助金交付実施後、その借入金を返済するという方法がとられます。
この、つなぎ融資を金融機関から得るためにも、事業計画書を書く必要が出てきます。
そのとき、「クラウドファンディングをやってこんな風に成功し、見込み客もついてます」と、示すことができると、金融機関からつなぎ資金がおりやすくなるというわけです。
決算書をみせるだけ、つまり過去の実績だけでお金をかりることもできるかもしれませんが、新規事業とは未来への投資ですので、その未来予測が正しいことをクラウドファンディング成功を証拠として金融機関にみせてゆくという手法になります。
むろん、ものづくり補助金そのものの事業計画書の採択率も高くなるというわけです。
クラウドファンディングでマーケティング成功させたという実績をもって、お金も借りやすくなり、国からの補助も受けやすくなくという流れをつくることができます。
できあがった新製品も、クラウドファンディングで成功したこともうたえますし、ものづくり補助金で採択された事業ということも2重にうたえます。
ちょっと自社にとって資金的ハードルがたかいけれど、挑戦してみたいとき、この手法、ぜひ有効につかってください。
また、クラウドファンディングのなかで、Kickstarterをつかいたいというとき、ぜひ、弊社、和田美香のアドバイザリーサービスをご利用ください。
96のリワードのアイデア日本語訳をプレゼント
クラウドファンディングを成功させるためのポイントや、やるべきこと、流れ、補助金と組み合わせで新製品開発することをお伝えしてきました。
やると決めたら、あなたはまず、初日1/3の法則を達成するためのリワード設定、支援者集めをおこないましょう。
Kickstarterでは、クリエイター向けに、リワードのアイデアを96も提案してくれているページがあります。
https://www.kickstarter.com/blog/need-some-reward-ideas-here-are-96-of-them
これをみると、できることってたくさんあると、勇気をもらえますし、また、みんなで一緒にワクワクするアイデアは、さすが規模が大きいプラットフォームだけあって、種類が豊富です。
このぺージの日本語版資料をご用意しましたので、興味のあられるかたは、下記フォームからご請求ください。
96のアイデアシートはダウンロードしていただいてプリントいただけるようPDFでお届けします。登録いただいたメールには、「和田美香オンラインスクール・ブログ」のメールマガジンもおとどけします。
あなたからのクラウドファンディングのプロジェクトのローンチと成功の御報告をいただけることお待ちしております!
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