「YouTubeと動画コースの違いはなんですか?」
オンラインコース作りのスタートアップ1歩目を伝えるセミナーのなかで、こんな質問をいただきました。
いい質問をありがとうございます。
この違いに気付けたら、YouTubeから見込み客を集めて、自前で動画コースを販売することができます。
目次
YouTubeと動画コースの一番大きな違い
YouTubeの無料動画と、有料の動画教材の一番の違いは、「達成したいゴールまで、最短の道のりを歩くためのナビゲートができるかどうか」です。
動画コースの存在意義
ゴール設定とそこに至る簡潔な手順の存在が、動画コースを有料たらしめている一番の意義です。
ただ情報を得たい、学びたい、経験したい、体験を共有したい、という動機だけであれば、動画教材を買う必要はありません。
逆に言うと、本気で「~~になりたい」といういまとは違う変化と結果を求める気持ちがあるときにしか、動画教材を実際に購入しないのです。
売れている動画教材に必ずあるものは?
売れている動画教材には、かならず「明確で魅力的なゴール設定」と「ゴールまでのシンプルな手順」がそなわっています。
動画教材プラットフォームで知られているUdemyで、売れ筋の動画教材を3つみましょう。
(1)ダイエットでベストセラータグがついている英語のコース
このコース終了後に得られるものとして、新たなスポーツ選手をあなたのダイエット指導クライアントに加えることができる、と書かれています。
つまり、ゴールは「スポーツ選手のダイエット成功」。
そのゴール達成までの手順を、モジュール1から7のなかで示していることも、コース概要蘭のなかで述べられています。
1から7のモジュールにて示される内容に沿って学べば、「スポーツ選手のダイエットが成功する」というわけです。
https://www.udemy.com/course/internationally-accredited-diploma-in-sports-nutrition/
(2)ピアノでベストセラータグがついてる英語のコース
コースの終了後に得られるものとして、「もともとなんの音楽の下地がなくても、耳をつかって数週間でピアノを演奏できるようになる」ことと述べられています。
そのゴール達成までの手順を、耳でコードを聞き分け、それを再現できるように、コード識別毎に手をうごかせるよう、簡単なものから両手をあわせるものまでを、6つのステップにわけて伝えられています。
https://www.udemy.com/course/the-ultimate-play-piano-by-ear-course/
(3)ガーデニングでベストセラータグがついている英語のコース
このコース対象者は、「観葉植物を枯らしたことがある人」です。
ゴールは、「自信をもって観葉植物の育て親になる」こと。
そのために、植物の構造の基礎から害虫との戦い、植え替え、お世話の仕方まで、幅広い101のトピックをレクチャーでカバーしています。
https://www.udemy.com/course/houseplants-101/
これら3つのコースを眺めただけで、有料で販売する動画教材に必要な要素が「ゴール設定」と「ゴールまでの手順」だということがとてもわかります。
どの教材も、あなたがまったく興味のない分野だったとしても、ゴール設定を読んただけで、「そうなれたら素敵だな」と感じませんでしたか?
わたしは、だからこそ、たくさん売れてきているのだと納得しました。
とはいえYouTubeには何でも無料である
でも、YouTubeをさがせば、同じようなトピックが無料でたくさんあります。
そんななかで、自分のつくる動画教材は、はたして有料で売れるのかと心配になるのは、あなただけではありません。
そこで、無料だからの弊害もお話ししましょう。
先日、ある女性からこんなYouTubeのエピソードをお聞きしました。
その方は、本気でダイエットすることを決め、ダイエットのトピックでYouTubeから情報収集を徹底的にしたそうです。
探すなかで、ひとりの気に入った情報提供者をみつけ、その情報提供者をおっかけました。
でも、 YouTubeが提案してくれる「あなたへのおすすめはコレ」というレコメンド機能が、ダイエットのそれぞれの段階で次に知りたい内容でないものが出現するため、「どの手順でやれば結果が出やすいのか」を自分で考えなければならいのがもどかしかったそうです。
しかも、そしてレコメンドに振り回されて行きつ戻りつしながら、YouTubeのなかでの必要な動画探しそのものにも、随分時間を使ったとおっしゃっていました。
YouTubeだけで、気に入った情報提供者の動画はすべて観つくしたその女性も、最初からお金を払って学んでいたら、あんなに時間を無駄遣いもしなかったし、体重ももっと早く落とせていただろうにと、あとからおっしゃっていました。
そうなんです。
YouTubeはすべて無料で動画をみることができます。
でも、断片が無料で学べるだけです。
ゴール達成までの最短で最適な手順までをも、得ることができないのです。
また、情報提供者からのサポートも受けることができません。
その女性も、あとから「やっぱりお金を払って学んだ方がよかった」とおっしゃっていました。
ここまでみてきたら、あなたも、人的サポートもプラスで提供できる動画教材の存在が、世の中に必要とされるアイテムとなっていることを、理解いただけましたね。
だから、あなたが動画教材をつくるときは、かならず「ゴール設定」と「ゴールまでの最短の手順」を、盛込んでください。
そうすれば、有料でも売れます。
まとめ
動画教材を販売し、お金を得たいと考えるなら、まず自分が動画教材を購入する経験を持つことが、マネタイズへの近道です。
あなたが経験したことがないことを、あなたの顧客にさせようとしても、無理です。
でも買いたい動画商品がない?
いいえ、あなたはただ探していないだけです。
どんなジャンルの動画教材でもいいのです。
もしあなたが、フレンチブルドッグの飼い方を伝える動画教材をつくりたいからといって、同じ犬のしつけを教える動画教材ばかりを探す必要はありません。
あなたが持っている趣味や興味にあい、情熱を傾けているジャンルの動画なら、なんでもいいのです。
たとえば、わたしはオンラインコースを創りたい方を支援する動画教材をつくっていますが、部屋のインテリアの選び方を学ぶ動画教材や、お片付けを学ぶ教材も購入しています。
まずは、動画教材を買ってよかったという体験をぜひ、ご自身でしてみてください。
もし、あなたがYouTubeですべて無料で学んできたという体験しかしていなかったら、有料で顧客に動画を買っていただくまでに、遠回りをしなければならない可能性のほうが高いです。