価格表示については、紙媒体も、デジタル画面上でも、「分かりやすく書く」ということが鉄則です。
でも、「ただ分かりやすく書くって言われただけでは、具体的にどこに注目して表現すればいいかわかりにくい」というお声もいただきます。
そんな疑問におこたえし、2つポイントをお伝えします。
なお、割引表示の仕方については、わかりやすさのポイントが他にもありますので、別記事でご案内します。
今回は、通常価格のみの表現の仕方についてです。
千単位のコンマをつけるか?
千単位のコンマ区切りをつける表示のほうがいいか、つけないほうがいいか、悩んだことありませんか?
どんな理想の顧客をペルソナに設定しているかによりますが、一般的には千単位のコンマは無いほうがいいです。
ただし、日常的に数字を扱うビジネスマンや経営者を対象とする場合は、千単位のコンマをつけたほうがいいでしょう。
なぜかというと、万円以上の数字を日ごろ扱わない人は、右から「イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン」と桁数をかぞえてから、価格を読み取る傾向があるからです。
千単位に視覚的にコンマが打たれていても、コンマがいくつあったら、千、百万、10億と読むのか、感覚的にはつかんでいません。
日本語の万、億、兆の単位は、4桁ずつです。
3桁で区切るコンマは、日本語の単位の切り替わりと一致しないので、慣れていないとわかりにくいです。
反対に、数字を見慣れている人には、千単位のコンマが入っているほうが、読み取りやすかったりもします。
ということで、あなたのペルソナにあわせて、価格表示に、千単位のコンマを入れるかどうか、決めてください。
高額商品の価格表示を、ちょっと気に留めて、観てみてください。
あなたの参考にもなりますよ。
たとえば、住宅広告価格は、「32百万円」と、ただ読めばわかるように書いてあるのが多くみうけられます。
頭の中で計算させて、迷わせたら、購買から意識がそれてしまうので、そうさせない配慮です。
あなたがもし、「32,000,000円」と書かれた方がわかりやすい人だったとしたら、あなたの商品の価格付けのときに、表示方法を、周りの人に「わかりやすいかどうか」を確認したほうがいいでしょう。
しかし、宝飾品はどうでしょうか。「32,000,000円」という形式で書かれているほうが多いようです。高額な単位を見慣れている人をターゲットにしているということでもあるんですね、きっと。
色を変えたほうがいいか?
価格の色をかえたほうがいいかどうかというご質問もよくいただきます。
あなたの理想の顧客が、男性であるならば、価格表示に赤色を使用されることをおすすめします。
赤の色は、その色をみるだけで、心拍数があがると言われています。
心拍数があがり、行動につながりやすいという連鎖を生みだします。
赤は、すぐ行動してほしい価格のときに、使うといいでしょう。
ただし、赤文字は、安売りの強調で使われる場合も多く、「安っぽく感じられる」効果もあります。
なので、商品価値を訴える高額商品には、赤文字を使わないほうがいい場合もあるでしょう。
定価表示
今回は、定価表示についてご案内しました。
なにかをセールスするとき、デジタルコンテンツでは、割引のオファーを必ずといっていいほど併用します。
次回は、割引のオファーの表示の仕方をご案内します。