プレスリリースも、コピーライティングのノウハウを大いに生かすべきマーケティング活動の場になります。
ここでは、記者や編集者に好かれるプレスリリースの書き方を学び、テンプレートを手にいれてください。
目次
プレスリリースとは
そもそも、プレスリリースとは何でしょうか?
プレスリリースは、 個人やビジネスに関する新しいことや重要なことを、メディアに対して公式に発表する資料です。
プレスリリースの目的は、あなたのビジネスを宣伝すること、そして 時に、ウェブ上でSEOを少し向上させることも含みます。
この記事のなかでは、 あなたのビジネスがメディアでより多く取り上げられ、 その結果、より多くのターゲット顧客に見てもらえるようにすることに焦点を当てます。
プレスリリースが置かれた現場
あなたのデスクやPCにも、仕事で毎日、多くの電子メールや、紙の書類、郵送物に襲われているとおもいます。
だから、ジャーナリストが、 毎日何百通ものひどい文章のプレスリリースが殺到し、辟易としていることは、容易に想像できますね。
そう、あなたがこれから書くプレスリリースは、そんな混沌としたなかで、注意を引いて読んでもらわなくてはなりません。
良いプレスリリースを書く第一歩
プレスリリースは、単純に、「よく書く」ことでは目的を達成できません。
一番肝心なのは、あなたが発信するニュースが、読まれるべき価値があるかどうかを、発信する前にあなたが決定し、そして確認することが重要です。
たとえば、想像してみてください。
twitterやFacebookで、「新しいお店がオープンしました」とだけ記されている投稿を、わざわざクリックしようとおもいますか?
答えは、きっとノーだとおもいます。
ですから、 私の最初のアドバイスは、 あなたのニュースが実際にニュース価値があることを確認することです。
では、どんな情報なら、ニュースになる価値があると、わたしたちは自分で判断できるのか?
その判断基準をお伝えしましょう。
ニュース価値があるかどうかを判断する方法
ニュース価値があるかどうかを判断するために、 次の3つの質問を自分にしてみてください。
1 新しいかどうか。
例として
「クラウド・ソリューション・プロバイダーが新しいビジネス電話番号を開設。」という内容を扱ってみましょう。
情報発信側は、自分のことはとても大げさに表現しがちです。ですが、厳しいことをいいますが、実はそんなに新しくない場合が多いです。
新聞記者や雑誌編集者、テレビ取材のディレクターは、日々、大量の情報に接していますので、わたしたち情報発信側よりも多くの情報をもっていると考えていいでしょう。
似た事例や、他社の隠れた内容まですごくよく知っています。
だから、わたしたちは、業界の話題や、競合の事例に精通したうえで、「なにが、どことくらべて、どう新しいのか、どういうメリットが画期的なのか」ということを、簡潔に、わかりやすく伝えることができなくてはなりません。
なんとなく「新しい」、単に自分が初めてやる、というだけでは「新しさ」は伝わりません。
電話番号が新しくなったのはたしかに新しいです。
でも、そこから何か新しい物語が始まるものでもありません。
本当の「新しい」とは、常になにか古いものと比較する必要があるのです。
2 注目すべき点があるかどうか
情報発信するとき、特に何か注目すべき点、 奇妙な点、 劇的に未来を変える点が、含まれていますか?
注目すべき点とは、なにかを、多くのプレスリリース執筆担当者は悩むとおもいます。
たぶん、ここが、広報に慣れているかどうかの分かれ目になり、広報代理店が長けている点です。
どんな項目を探せば「注目すべき点」になるのかどうかは、情報発信のジャンルや、メディアにもよります。
たとえば、考えるべき一部をあげてみました。
・組み合せの奇妙さ
・数値の大きな違いとその理由
・社会的な価値
・業界の未来を変える
・顧客の不満を解消する
単に「新しい」だけでは、ダメです。
ちなみに、単に「目立てばいい」というのは、写真や動画で実現したとき「和みネタ」として使えそうなら、テレビの尺が短い地方ニュースネタで採用される可能性はあります。
写真で載せた事例のプレスリリースは、手のひらサイズの実物カメラが、日本の伝統工芸の螺鈿で装飾されたという、組み合わせの新しさと写真が目を引いたので、取り上げられました。
3 お客様が居酒屋でその話をする姿を想像できるか?
その情報をうけとった人が、あなたが発信したその情報をネタに、酒を呑んで雑談する風景を想像できるかどうかも、大きなポイントです。
メディアは、情報発信をして、情報の受け手に喜んでもらえることを一番に考えています。
情報の受け手が喜び、そのメディアをより多く消費する(視聴する)ことで、そのメディアの広告価値が高まり、ひいては、そのメディア事業全体が潤うという循環があるからです。
もし、「誰かの酒の肴にもならない話題」だと判断したら、あなたの発信する話題は間違いなくニュースにならないといっていいでしょう。
あなたの発信したい話題が、「価値があるかどうか」を判断する3つ条件の使い方、わかりましたでしょうか。
判断力を磨くヒント
プレスリリースを送付して情報をとりあげてもらいたい、そのターゲットとなるウェブサイトやメディアは、何について書いているのか、情報発信をしているのか、傾向をきちんと調べてますか?
あなたが発信するストーリーや奇抜さは、 彼らが通常扱っているものと合致していますか?
これらのことをまず知っている必要があります。
そのために、ターゲットとするメディアを定期的に読むようにしましょう。
もし、すぐ対策と傾向を研究して、プレスリリースを発信したい、とおもったら、過去の資料までさかのぼって、媒体研究を集中的におこなってください。
プレスリリースの冒頭文
プレスリリースの冒頭文は、決まった型があります。
冒頭文には、 5Wがわかりやすいように、配置しましょう。
そして、あまり長すぎないように、要約する必要もあります。
5Wとは、 「誰が」「何を」「いつ」「なぜ」「どこで」なのか、 という情報です。
冒頭の文章を読むだけで、5Wがすんなりと理解できることが大切です。
写真の事例では、
だれが=会社名
何を=ミニカメラの螺鈿タイプ新発売
いつ=販売日付
なぜ=会津塗職人の技術を伝えたいから
どこで=ネット販売
というのが、きちんと伝わります。
目を引く見出しを書く
プレスリリースの見出しは、プレスリリース活動の成功と失敗を分ける大切なものです。
以前の記事で、タイトルをつくるときの4つの公式をお伝えしました。
覚えていますか?
緊急性があるか、独自性があるか、具体的であるか、有用であるか。
これらを満たすよう4つのうちから1つもしくは2つの要素を、タイトルに入れるようにします。
せっかく5Wをそろえても、タイトルで目をひかなければ、冒頭文を読んでもらえません。
タイトルを書くのに十分な時間をかける価値があります。
友人や同僚に試しに読んでもらい、 感想を聞いて、前にすすみましょう。
簡潔に書く
いろんな企業様のプレスリリースを拝見してきました。
伝えたいことが沢山あるそのため、プレスへの配布資料が10枚以上にものぼるものを配付されている、ある有名大手企業さまもありました。
有名大手企業様は、その企業名だけで、社会にあたえる影響が大きいと判断されて、プレスリリースをとりあげてくださるメディアが多いです。
なので、一概に、大手企業が、ボリュームのあるプレスリリースを配信しているからといって、真似しないでください。
むしろ、プレスリリースでは、担当者の「目を引く、気を引く、問い合わせをもらう」ことだけに、注力してください。
詳しい説明は、問い合わせをしてもらってからお渡しすればいいのです。
理想は、文章はA4で1枚以内に収めるようにしましょう。
2枚目以降に、写真やグラフなどビジュアル資料を添付するのはかまいません。
それから、簡潔に仕上げたいからといって、 流行語、 略語、 専門用語をつかうのは避けてください。
たとえ、専門新聞や専門雑誌に配信するプレスリリースでも、同じです。
箇条書きをとりいれる
視認性をよくするために、プレスリリースには 箇条書きをとりいれます。
また信憑性を高めるために、数字を使用します。
プレスリリースの 段落数
プレスリリースは3~5段落で構成され、 記者が必要とするすべての関連情報を提供することが基本です。
最も重要な情報を最初に記載し、 最も重要でない情報を最後の段落に記載します。
プレスリリースを書いてみよう
さあ、ご自身が配信するニュースが、価値あるものかどうかを判断する基準を学びました。
そして、記者が楽しみにしているプレスリリースの書き方も学びました。
さあ実際にあなたもプレスリリースを書いてみてください。
もし、困るようでしたら、プレスリリースのサンプルを無料進呈します。
サンプル集のご請求は、コチラ↓から。
https://mailchi.mp/813205a14201/pr_sample
プレスリリース作成でわからないところがあったら、コメントをください。