リストをずっと成長させつづけるためには、継続的で、有益な無料コンテンツの投稿が必要です。そのために、まず、コンテンツの投稿計画をたてよう、と、これまでもご提案してきていました。
特に、2か月に1度、2時間ブロックしてコンテンツカレンダーをつくる方法を、強く推奨しています。
※ 参考記事 60日間のコンテンツ計画ワークを2時間で勧める方法
初めての方は、コンテンツカレンダーを作成するのに2時間もかかるの? これ、AIをつかってなんとかならない?とあなたは、思われたかもしれません。
はい、「60日間のコンテンツ計画ワークを2時間で勧める方法」でおすすめしているステップは、AIをつかわず、すべて自分で手をつかって調査する方法をお伝えしていました。でも、AIをつかえば、1時間弱に、コンテンツカレンダー作成時間を大幅に短縮できます。
ということで、2025年版 時短ができるコンテンツカレンダー作成 with AIを、再構成した6ステップでお届けします。
2025年再構成版6ステップ
ステップ1 ターゲットの興味関心を把握する
ステップ2 既存コンテンツの分析と再活用
ステップ3 季節イベントやトレンドの活用
ステップ4 キーワードリサーチの最適化
ステップ5 トピックのブレインストーミングと企画
ステップ6 コンテンツカレンダーへの落とし込み
さあ、作業詳細をみていきましょう。
ここでは、米国N.Y.在住の小規模食品加工事業者に対して、小豆を販売するために、認知度向上を目的としたコンテンツをInstagramで発信することを前提に、コンテンツ投稿計画をたてています。
あなたの、ターゲット、商材、投稿目的にあわせて、下記プロンプト例は適宜書き換えてつかってください。
※ここでは、Gemini proを使用しています。ChatGPTでも、Geminiの無料版でも、もちろんご利用いただけます。
目次
ステップ1 ターゲットの興味関心を把握する
従来版では、以下の項目について、理想の顧客が興味をもつトピック調査を行っていました。
・どんなトピックに興味を持つか?
・何を欲しがっているのか?
・何を必要としているか?
・あなたが提供できるコンテンツは何か?
・どんな段階に居るのか?
・あなたのコンテンツでどんな行動をしてくれるのか?
このステップ1の作業に、AIを加えてみましょう。
まず、AIにペルソナを設定して、その興味関心を分析させます。
注意すべきポイントは、ペルソナをプロンプトのなかに書き出しておく必要があることです。(※ ペルソナ言語化のための、参考になるペルソナの作り方の記事はコチラ。ペルソナのつくりかたAI活用版は未来に記事を作成します)
【プロンプト例】
私は小豆を扱う日本のディストリヴューターです。以下のペルソナが抱えている課題や、特に興味を持つであろうトピックを5つ、箇条書きで提案してください。
ペルソナ: ヘルシーな原材料を求める、小規模な食品加工業者
名前: サラ・キム (Sarah Kim)
- 職業: オンラインで手作りのグラノーラやエナジーバーを販売する「Urban Grains」の経営者
- 人物像: 20代後半。自宅のキッチンからビジネスを始めたばかりで、コストを抑えつつも、高品質で珍しい原材料を探している。SNSでの発信も得意で、商品のこだわりをフォロワーに熱心に伝えている。
- ビジネスにおける課題: 限られた予算の中で、他社製品との差別化につながる原材料を見つけたい。また、原材料の調達先が信頼できるか、持続可能な方法で生産されているかを重視している。
- 小豆に期待すること: 「和のスーパーフード」としての小豆のブランド力を借り、商品に付加価値を付けたい。栄養価が高く、ユニークな食感や風味を持つ小豆を、グラノーラやスナックバーの原材料として使いたいと考えている。手作りのどら焼きを「限定商品」として販売する可能性も視野に入れている。
提案するトピックは、Instagram投稿用コンテンツの企画に活かせる具体的なものにしてください。
こんな回答が寄せられました。(項目名のみ抜粋)
サラ・キムに響くInstagramコンテンツのトピック5選
- 「小豆の栄養素を解説」シリーズ:
- 「小豆の活用レシピ」シリーズ:
- 「小豆の生産者ストーリー」シリーズ:
- 「小豆の美しさ」シリーズ:
- 「どら焼きの作り方」シリーズ
ステップ2 既存コンテンツの分析と再活用
過去の人気コンテンツや顧客からのコメントをAIに分析させ、新しいアイデアや関連トピックを抽出します。
【プロンプト例】
以下のデータは、過去に反響のあったYouTubeの動画コンテンツと、それに対するユーザーの反応です。これらの情報から、ユーザーが特に興味を持っている点や、次に解決したいと考えている課題を推測し、Instagram投稿用の新しいコンテンツアイデアを3つ提案してください。
提案が欲しいアイデアは、Instagramのフィード投稿、リール動画、ストーリーズなど、具体的な形式と合わせて提示してください。
過去の反響データ:
- YouTube動画: 「日本×ノンカフェイン、ポリフェノールが摂れる小豆茶の商品アピール動画」
- 反響: ユーザーから「試飲してみたい」「どこで買えますか?」といったコメントが多く寄せられた。
- YouTube動画: 「How to cook azuki (red beans) softly for home.」
- 反響: 「どうやったら柔らかく煮えるの?」「何度やっても固くなってしまう」といった、小豆を柔らかく煮る方法に関する個別の質問がコメント欄に多数寄せられた。
- YouTube動画: 「Do I need to wash azuki before cooking them?」
- 反響: 視聴回数が特に高く他の豆とは違って手軽さということへの関心が高いことがわかった。
こんな回答が寄せられました。(一部抜粋)
1. 小豆茶の購買意欲を刺激するコンテンツ
- リール動画: 小豆茶を淹れる際の美しい湯気や、茶葉の色、カップに注ぐ音などを組み合わせたASMR風の動画。ノンカフェインでリラックスできるイメージを強調します。
2. 小豆の調理方法に関する悩みを解決するコンテンツ
- フィード投稿: 「小豆を柔らかく煮る3つのコツ」といったテーマで、写真付きのステップバイステップ解説を投稿。水に浸す時間、火加減、煮方などのポイントを具体的に解説し、保存版コンテンツとして定着を狙います。
3. 小豆の手軽さをアピールするコンテンツ
- リール動画: 「小豆は洗うだけでOK!」というメッセージを冒頭に提示し、実際に洗う工程から調理を始めるまでの様子をテンポよく見せます。他の豆類(大豆など)との調理前の違いを比較することで、小豆の手軽さを際立たせます。
ステップ3 季節イベントやトレンドの活用
AIに最新のトレンドや季節イベントを調査させ、ターゲットに響くトピックを特定します。
いま計画を実施する、向こう2か月間の季節を、ターゲットがどのような体験のなかにいるのかをあらかじめ調査し、AIに質問します。
このステップのプロンプトを作成する際に、季節のイベントについては、あらかじめ調べておく必要があります。もし、対象が神奈川県在住で、季節が7月~8月なら、花火大会、海水浴、ジャンボプール、といったキーワードが出るかもしれませんね。
【プロンプト例】
2025年の春(3月〜5月)における、ニューヨークの食文化や健康トレンドを調査し、それと「小豆」を関連付けたコンテンツアイデアを3つ提案してください。アウトプットは英語でお願いします。
注目すべきキーワードの例:
- Spring Detox
- Earth Day (持続可能性)
- Mother’s Day (特別なデザート)
- Vegan & Plant-based innovation
提案するアイデアは、ターゲット(食品加工業者)が自社のビジネスに活かせるような視点で考えてください。
こんな回答が寄せられました(一部抜粋)
ターゲットである食品加工業者(サラ・キム)が、自社製品の企画やプロモーションに活用できるような視点で考えました。
1. スプリング・デトックスと小豆の関連性を訴求するコンテンツ
- リール動画: 「デトックスは小豆で始める!」というテーマで、小豆が持つ食物繊維やカリウムのデトックス効果を簡潔に紹介する動画を作成します。小豆のスムージーやスープなど、手軽なデトックスレシピをいくつか提示し、視聴者の「試したい!」という気持ちをかき立てます。
2. アースデイ(持続可能性)をテーマにした小豆のストーリー
- フィード投稿: 「この小豆が育った場所」といったタイトルで、小豆畑の写真や生産者の声を伝えるフィード投稿を作成します。
3. 母の日のための「小豆を使った特別なデザート」
- リール動画: 「母の日に贈る、心と体に優しい和のデザート」というテーマで、小豆餡を使ったモダンなケーキやタルトのレシピ動画を作成します。
ステップ4 キーワードリサーチの最適化
GoogleキーワードプランナーなどのツールとAIを組み合わせ、検索上位キーワードや関連キーワードを効率的に見つけるステップです。
このステップでは、先に、キーワードリサーチを行い、どのキーワードをここではプロンプトに指定するかを決めておきます。
というのも、コンテンツカレンダーの作成において、AIに精度の高いアイデアを提案させるためには、あらかじめGoogleキーワードプランナーなどのツールを使ってキーワードを拾っておく作業が効果的だからです。
理由は、AIがインターネット上の膨大な情報からキーワードを抽出するのに対し、キーワードプランナーが「実際にどれくらいのユーザーがそのキーワードを検索しているか」という具体的なデータを提供してくれるためです。いきなり、キーワードの抽出まで一気にAIに行わせるのではなく、この2つを組み合わせることで、アイデアの質と市場への適合性を両立させることができます。
ということで、先にまずキーワードリサーチを行い、キーワードをピックアップしてから、プロンプトに入力しましょう。
【プロンプト例】
以下のキーワードは、アメリカの健康志向な事業者や消費者が検索に使いそうなものです。これらのキーワードを組み合わせて、ユーザーが求めている情報を推測し、コンテンツのアイデアを5つ提案してください。アウトプットは英語でお願いします。
キーワード:
- veagan snacks
- veagan meal
- gluten free protein bars
- nut free protein bars
- best gluten free snacks
提案するアイデアは、Instagram投稿のフィード投稿コンテンツ案として画像の名鏡を文章で提示してください。
寄せられた回答(一部抜粋)
Instagram投稿コンテンツ案
- “Plant-Powered Protein: Your New Favorite Vegan & Gluten-Free Snack”
- 画像: 抹茶やココアで風味付けされた、小豆を使ったヴィーガンプロテインバーの写真。ナッツを使わないことで、アレルギーを持つ消費者にもアピールできます。
- “Beyond Hummus: 5 Unique Ways to Use Adzuki Beans in Plant-Based Meals”
- 画像: 小豆を使ったヴィーガン料理(例えば、小豆のパティを挟んだハンバーガー、小豆のペーストを添えたラップサンドなど)の美しい写真。
- “The Secret to Guilt-Free Snacking: Adzuki Beans”
- 画像: 小豆を原料にした、一口サイズのグルテンフリークッキーやクラッカーのクローズアップ写真。
- “Meal Prep with a Twist: High-Protein & Gluten-Free Adzuki Bean Bowls”
- 画像: 鮮やかな野菜や穀物と共に、小豆がたっぷり入ったミールプレップ用のサラダボウルの写真。
- “From Our Kitchen to Yours: A Peek into Our Nut-Free & Gluten-Free Promise”
- 画像: 清潔なキッチンで、小豆を加工している様子や、完成したナッツフリー・グルテンフリーの製品が並んでいる写真。
ステップ5 トピックのブレインストーミングと企画
ここでは、AIに多様なアイデアを自由に提案させるステップです。
コンテンツの軸となるトピックを、上記のステップでみてきた側面とは別の可能性を複数洗い出すことを目的にしています。
なお、このステップのプロンプトで指示するトピックは、あなたがアピールしたいものを選んでOKです。
なにしろ、2か月に1度、このブレストを行うのですから、これは決め打ちではないのです。
きっとAIはこの作業が得意なはず!
【プロンプト例】
以下の3つのトピックについて、それぞれ5つずつ、読者であるニューヨークの食品加工事業者の関心を引きつける具体的なコンテンツアイデア(画像案・キャプション案)を提案してください。提案してもらうコンテンツアイデは、上記ステップ1から4までであなたが出してくれたものと被らないものをおねがいします。
トピック:
- Health Benefits: 小豆が持つ抗酸化、美肌、疲労回復といった栄養面
- Recipes & Usage: どら焼き、小豆茶、餡など、小豆を使った具体的なレシピや製品化のアイデア
- Sustainability & Culture: 小豆の栽培方法や日本の食文化における役割
キャプションは、読者のメリットが明確に伝わるように工夫してください。
こんな回答がきました(一部抜粋)
Health Benefits: 栄養面をアピールするコンテンツ
- 画像案: 小豆をクローズアップした、鮮やかで美しい写真。 キャプション案: 「疲労回復に役立つ和の秘宝。小豆に含まれる豊富なビタミンとミネラルが、忙しい日々をサポートします。次のあなたのオリジナルエナジーバーに、このスーパーフードを取り入れてみませんか?」他
Recipes & Usage: レシピと活用法をアピールするコンテンツ
- 画像案: 小豆を餡にした、現代的で美しいデザインのどら焼きの写真。 キャプション案: 「伝統と革新の融合。小豆の餡を使ったどら焼きは、あなたのブランドのシグネチャーメニューになります。シンプルながらも洗練された、新しい和菓子デザートを創造しましょう。」他
Sustainability & Culture: 持続可能性と文化をアピールするコンテンツ
- 画像案: 広大な北海道の小豆畑の写真。 キャプション案: 「私たちの小豆は、大自然の恵み。持続可能な農法で大切に育てられています。環境に配慮した原材料調達は、あなたのブランド価値を高めます。」他
ステップ6 コンテンツカレンダーへの落とし込み
いよいよ最終ステップです。上記各ステップで得られた回答を整理し、コンテンツカレンダーとして最終的にまとめる段階です。
最終的に、ここまででてきたアイデアを整理してコンテンツ案を日程におとし、投稿計画をたてます。
キャプション・タイトル名と日付を指定し、カレンダー形式にしましょう。
AIに表形式でのアウトプットを指示することで、効率的に整理できます。
【プロンプト例】
以下のコンテンツアイデアと公開予定日を、コンテンツカレンダーの形式で整理してください。
表形式は、以下の項目でつくってください。
行 年月日
列 年月日 曜日 タイトル/キャプション, Instagramの投稿タイプ, ターゲットのペルソナ,ゴール
googleスプレッドシートにエクスポートできるように
コンテンツ:
- 9月1日:「What Are Adzuki Beans? The Japanese Superfood Explained」
- 9月10日:「5 Vegan Desserts You Can Make with Adzuki Beans」
- 9月20日:「The Anti-Aging Power of Adzuki Beans: A Natural Beauty Secret」
※このブログ記事内で、AIに指示しているコンテンツアイデアはすべて「ブランド認知」をゴールとしたコンテンツです。もし、キャンペーン案内など、キャンペーンアイデアを求めるときは、プロンプトで、別途指示を追加するか、別チャットで質問をして回答を別展開させます。
※ペルソナが複数ある場合は、ペルソナ毎に、指示を別途作成しましょう。
まとめ
2時間のコンテンツ作成計画が1時間でおわるなら、取り組むときも、重たい腰をよっこらしょとあげることなく、さくっと取り組んで、たのしんでバリエーションをだしてゆけますね。
ぜひ、2025年版AIとともに作成するコンテンツカレンダーで、サスティナブルなリスト成長をあなたも手にしてください。
くれぐれも、リストを集めるための無料コンテンツは、1に継続、2に継続、5に継続ということをお忘れなく。
コンテンツ計画さえたてておけば、一番脳に負荷がかかる「何を投稿しようかな」という悩みに時間を搾取されずにすみ、あとは写真をとったり、テキストを書くだけですみます。
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