オンラインコンテンツの販売をしていて、集客のためにInstagram運用をしているけど、「毎日の投稿ネタ探しに時間がかかってしまう」「リールや写真の企画がなかなか思いつかない」と悩んで、投稿が止まっていませんか?
そんな、毎日投稿したいけどネタ切れで困っているあなたに向けて、とっておきの時短テクニックをお伝えします。
ずばり、生成AIを活用して、1カ月分のInstagram投稿カレンダーをたった30分で作成する方法【オンラインコンテンツ販売編】です。
私も、GeminiやChatGPTのような生成AIをフル活用していますが、投稿の企画段階で使うことで、その後のコンテンツ作成が格段にラクになる体験を最近味わいました。
英語で運用しているDorayaki Online Schoolの受講生集めをInstagramからも行おうと、新しいアカウントをつくって運用をはじめたのですが、立ち上がり以降、生成AIがなかったら、この新しいことをはじめるのに、途中で絶対挫折してしまっていただろうとおもうぐらい、助けてもらっています。
ということで、あなたにもこの時短の気持ち良さを味わっていただきたくて記事にしました。
この記事では、具体的なプロンプトの例もご紹介しますので、ぜひ一緒に手を動かして、サクッと投稿カレンダーをつくってみましょう!
なお、この記事では、コンテンツカレンダーという、「投稿する予定のコンテンツのテーマを決める」段階を、生成AIに手伝ってもらって30分で済ませます。投稿コンテンツ作成の手前までの計画づくりができていれば、ビジネスにむすびつく一貫した投稿が、止まることなく、実行できます。
手順をおおまかにお伝えしておきます。
ステップ1~5は、生成AIのプロンプトに含めるべき内容を、書き出す作業です。
ステップ6からステップ11で、プロンプトに出してもらった内容を、修正し、完成までもってゆく過程になっています。
なお、この記事では扱いませんが、この次の段階になる、実際にコンテンツを制作する段階については、また別途時間を設ける必要があります。別の時間に行うコンテンツ生成のためのAIを活用するプロンプトは、本記事末尾、「まとめ」でご案内しています。
目次
ステップ0:Instagram運用の「目的」を決める
コンテンツ作成に入る前に、まずinstagram運用の目的を明確にしましょう。
例:
- フォロワーを増やす:アカウントの認知度を上げる
- 問い合わせを増やす:商品やサービスへの興味関心を高め、顧客との接点をつくる
- 売上を上げる:商品購入までの導線をつくる
目的が、AIへのプロンプト作成において、コンテンツの方向性を決める重要な羅針盤になります。
フォロワーは少なくてもいいから、商品を売りたい、とか、事業所によってInstagram運用のマーケティング目標が違うからです。
もし、「何のために?」と決めていなかったら、いま、仮でもいいので決めましょう。
投稿目的がかわったら、そのときは、プロンプト指示文も変りますので、また違うコンテンツカレンダーをつくる指示をしてください。
なお、このステップ0で決めた、Instagram運用の目的は、あとで、ステップ6で、コピペしますので、書き留めておいてください。
記入しよう
ステップ6でのAIへのプロンプトに含めるべき内容:
【Instagram運用の目的】
・
ステップ1:ターゲットとペルソナの詳細を書く
次に、誰に向けて発信するのか、ターゲットとペルソナを具体的に言語化します。
この段階で書き留めるべき内容:
- ターゲット層:年齢層、地域層、性別、職業、業種など、層を書きます。
- ペルソナ人物像:年齢、性別、職業、趣味、家族構成など具体的な一人を想定します
- ペインポイント:彼らが抱えている悩みや問題
- 考えていること:「もっとこうしたいな」「でも、どうすればいいんだろう」といった心の声
- やりたいこと:悩みや問題を解決した先に実現したいこと
ターゲットの気持ちに寄り添ったコンテンツをつくることで、フォロワーとのエンゲージメントが高まるため、ここは、詳細を、まず書き出してください。
なお、このステップ1で決めた、ターゲットやペルソナは、あとで、ステップ6で、コピペしますので、書き留めておいてください。
既存顧客はいるけれど、ペルソナをまだ考えたことが無いですか?
でしたら、この記事「マーケティングで必要なペルソナ設定はAIでつくれるか?」が参考になります。
新規事業だからペルソナを精緻化するのが難しいですか?
でしたら、このラジオ番組「ペルソナはまずは仮説スタートで十分」が参考になるでしょう。
記入しよう
ステップ6でのAIへのプロンプトに含めるべき内容:
【ターゲットとペルソナ】
- ターゲット層:
- ペルソナ人物像:
- ペインポイント:
- 考えていること:
- やりたいこと:
ステップ2:商品・サービスの詳細を書く
Instagramを通じて届けたい、あなたの「商品・サービス」について具体的に書き出します。
この段階で書き出すべき内容:
- 形態:物販なのか、オンライン講座なのか、コンサルティングなのか
- 価格:いくらで提供しているか
- 提供方法:オンラインか、対面か
- 商品仕様:含まれている素材とか、袋の素材とか、オンライン教材なら分数、ダウンロード素材は含まれているか、など
- ターゲットへの効用:商品が解決する悩みや、提供する価値、ベネフィット
- その他言及すべき内容:例えば EUのオーガニック認定を受けているとか、納品までに6カ月かかるとか、1年間のサブスクリプション卒業後の卒業生特典とか、
ここも、詳しく書き出してください。文量が多くなってかまいません。余すところなく記述しましょう。詳細であるほうが、AIも考えてくれやすくなります。(考えてもらう素材を存分に与えてあげたほうが、あとから、とんでもない内容を提案してくれたことの修正作業の手間が減ります)。
記入しよう
ステップ6でのAIへのプロンプトに含めるべき内容:
【商品について】
- 商品:
- 価格:
- 提供方法:
- ターゲットへの効用:
- その他言及すべき内容:
ステップ3:1週間の投稿テーマを7つ決める
ここがコンテンツ企画の肝です。 毎日、なんとなく投稿するのではなく、曜日ごとにテーマを決めてしまいましょう。
月曜日から日曜日の1週間分のテーマを7つ決めたら、あとは、毎週同じように、同じテーマを投稿していくでいい、と決めてしまうという具合です。
わたしからご提案のテーマを参考に、あなたは、どんなテーマを投稿したいか、まず、7個決めてください。
もし、考えるのが面倒なら、わたしの提案7個をそのまま、まずは採用してみてください。
つぎに、決めた7つのテーマを曜日ごとに配置していきます。
- 月曜日:仕事の舞台裏
- 火曜日:なぜその仕事をするのか?
- 水曜日:私の主義主張・理念
- 木曜日:勇気づけるコトバ(座右の銘)
- 金曜日:私のこと
- 土曜日:商品についてのアピール
- 日曜日:商品効果について
この7つのテーマは、読者に飽きさせないためのストーリーの基になります。月曜から土曜で興味を引き、日曜日に商品への関心を高める、といった流れをつくることができます。
なお、テーマは、もっとビジネス寄りで具体的なものでもかまいません。
たとえば、「日本のどら焼きバリエーションの紹介」「どら焼きが出てくる映画や、そのシーン、撮影地、俳優情報の紹介」「どら焼きを食べてる人の顔の紹介」といった具合でもいいのです。
テーマを独自に探す場合は、競合の投稿から、どんなテーマがあるか、探してみるといいでしょう。
「毎日の開店時間の来店顧客への挨拶」「抹茶ドリンクの作り方」「作り方のレシピ手順」などなど。
また繰り返し、現れても、いいものをテーマに選ぶといいですね。
なお、上で例示した、「舞台裏」「なぜその仕事をするのか」「わたしの主義・主張・理念」「勇気づける言葉(座右の銘)」「私のこと(趣味や、プライベートでの過ごし方など)」をあなたのテーマにとりあげる場合は、これらテーマについてあなたのことがわかるプロフィール文章をステップ6にて書き込む必要があるので、この段階で書き出しておきましょう。
記入しよう
ステップ6でのAIへのプロンプトに含めるべき内容:
【投稿するテーマについて】
- 月曜日:
- 火曜日:
- 水曜日:
- 木曜日:
- 金曜日:
- 土曜日:
- 日曜日:
わたしのプロフィールは〇〇です。(〇〇の部分に500文字以上)
ステップ4:投稿タイプを曜日ごとに決める
テーマが決まったら、次にどんな形式で投稿するかを決めましょう。
投稿タイプ例:
- 写真のフィード投稿
- 動画のフィード投稿
- カルーセル投稿
- ストーリーズ
- リール
すべてをフィードにする必要も、かといってリールにする必要もありません。テーマに合わせて、写真投稿やカルーセル投稿も活用することで、制作の負担を減らすことができます。
もし、Instagramのことがよくわからないから、まずは、負担の少ないところから、ということであれば、写真のフィード投稿と固定できめてしまってもいいかもしれませんね。
フィード投稿やカルーセル投稿であれば、FacebookのMeta business suite機能をつかった自動投稿もできますしね。
投稿タイプを決める例:
- 月曜日(舞台裏): 写真フィード投稿投稿
- 火曜日(なぜ?): カルーセル投稿
- 水曜日(意見): 動画フィード
- 木曜日(勇気づける): 写真投稿
- 金曜日(私のこと): カルーセル投稿
- 土曜日(アピール): 写真フィード投稿
- 日曜日(商品効果): カルーセル投稿
このステップも、このあとのステップで、AIへのプロンプトに羅列して活用しますので書き出しておいてください。
記入しよう
ステップ6でのAIへのプロンプトに含めるべき内容:
【投稿タイプについて】
- 月曜日:
- 火曜日:
- 水曜日:
- 木曜日:
- 金曜日:
- 土曜日:
- 日曜日:
ステップ5:投稿フォーマットを7つ指定する
さらにコンテンツの具体度を上げるため、投稿の「フォーマット」も決めておきましょう。これは、投稿コンテンツの切り口を広げる役割を果たします。3つ以上、できれば7つ程度挙げられると理想です。
フォーマット例:
- How-to:やり方を教える
- Before-After:変化を見せる
- 体験談・ストーリー:感情に訴えかける
- Q&A:疑問に答える
- チェックリスト:自己診断を促す
- データ紹介・トレンド紹介:客観的な情報を提供する
- ○○のメリット・デメリット:複数の視点から解説する
- 顧客の声
- 取引先からの声
- 権威ある人からの声
- 受賞歴
記入しよう
ステップ6でのAIへのプロンプトに含めるべき内容:
【投稿フォーマットについて】
・
ステップ6:AIにコンテンツマトリクスを作成してもらう
いよいよ生成AIの出番です! これまでの準備をプロンプトにまとめて、AIに投げかけます。
ステップ0から、ステップ5に書いてきた内容がここで役に立ちます。必要な箇所に貼り付けて利用します。
プロンプト例:
「あなたは、すぐれたSNSマーケターです。Instagramの投稿コンテンツを作成するのを手伝ってください。 以下の条件で、30日分の投稿コンテンツカレンダーをスプレッドシート形式で提案してください。
[ここにステップ0〜5で作成した内容をすべてコピペします]
出力形式の条件:
- 縦軸に【投稿テーマ】、横軸に【投稿フォーマット】を配置したマトリクス形式で、まず10個の投稿アイデアを提案してください。
- 各アイデアは、「コンテンツ内容」と「キャプション案」を具体的かつ詳細に記述してください。
- 各提案に、キャプション案として、フォロワーのエンゲージメントを高めるための問いかけや、ハッシュタグの案も含むこと。
- 出力は、Googleスプレッドシートで出力できる形式でお願いします。」
このように、「誰として」「何を」「どのような形式で」依頼するのかを明確にすることが、AIを使いこなす最大のコツです。
ここでは、「何を」の部分を手厚く書くことが肝要です。
ちなみに、このプロンプトは、ステップ1から5までに書き出した内容をすべてコピペしてくるので、かなり文量が多いです。わたしの場合、googleドキュメントで6ページ分になったこともあります。
ステップ7:AIの提案を修正・ブラッシュアップする
AIが提案した10個のコンテンツアイデアを一度、あなたの目で読み込み、自分に合った内容に修正します。AIは時々、現実的ではない内容を提案してくることもあるので、ここでの確認作業は必須です。
たとえば、「テーマ:日本のどらやきバリエーション×フォーマット:データ紹介」の欄で、「【動画リール】「フランスのカフェで人気の「和菓子メニュー」ランキングTOP5」→市場調査データやトレンドを紹介し、「どら焼きが売れる」根拠を提示。」という提案を、Geminiが出してくれました。
この提案内容は、たしかにすごくいいと思ったののですが、直近30日のコンテンツカレンダーとしてこの内容を投稿するために集める材料が間に合わないことから、この提案は見送り、この欄には替わりに、別途、手持ちの素材で制作が可能なコンテンツ「【写真カルーセル投稿】フランスのカフェで人気の「どら焼きメニュー」の写真を呈示」に変更しました。
書き直すときは、スプレッドシートに出力した10枠のなかを、直接書き直します。
もしくは、根本的に、出力された内容が気に入らない場合は、テーマ、フォーマットの軸を変更すると、提案してくれる内容も大きく変わります。
もう一度、最初から、プロンプトの指示文をつくりなおすという方法で、修正するのもありです。
わたしは、プロフィールを大幅に書き換えたりもしました。
ステップ8:残りのコンテンツを段階的に作成してもらう
10個のアイデアが固まったら、さらに追加でアイデアを生成してもらいましょう。
「提案された10個のアイデアを修正しました。この修正した後の内容を参考に、さらにプラス10個、合計20個の投稿コンテンツアイデアを提案してください。書き直した内容を、貼り付けます。」 と追加で指示を出します。
このステップでは、前のステップで書き直したスプレッドシート枠全体をコピーして、プロンプトに貼り付け、再指示を出します。
ステップ9:修正・選定を繰り返す
提案された20個のアイデアを再度精査し、良いものを選び、修正が必要なものは、書き直します。
この作業を繰り返し、残り10個も提案してもらったものを修正して、最終的に1カ月分の30個のコンテンツアイデアが揃います。
ステップ10:完成した30個のコンテンツをカレンダーに落とし込む
最後に、作成した30個のコンテンツアイデアに、日付を当てはめていきます。
これで、企画からコンテンツの骨子まで、30分で完了!
あとは、作成したカレンダーに沿って、コンテンツを作成していくだけです。
【まとめ】カレンダー完成!次はカルーセル投稿のコンテンツをAIに作ってもらおう
いかがでしたか?
「目的」「ターゲット」「商品」を順を追って明確に言語化し、「投稿テーマ」「投稿タイプ」「投稿フォーマット」も事前に決めておく。
そんなこれだけの準備で、生成AIはあなたの強力な右腕になってくれます。
コンテンツカレンダーが出来たら、次、コンテンツを制作するための時間枠を、別途、いますぐスケジュールで抑えてください。
たとえば今が水曜日の午後4時で、いまから30分で、1カ月分のコンテンツカレンダーをつくるとします。
続いて、木曜日の午後5時から1時間で、カルーセルでの投稿を7つ分制作しますか?であれば、スケジュール上で、木曜日の午後4時から5時の1時間を、「Instagramコンテンツ作成」と、いますぐ書き込んでしまいましょう。
今回作成したカレンダーをもとに、特に時間のかかる「カルーセル投稿」のコンテンツをAIに一気に作ってもらうプロンプトを特別にご紹介します。
ぜひ、ダウンロードして、プロンプトを試行錯誤する時間を時短してください。
使い方のポイントは、コンテンツカレンダーを作成した生成AIのチャットの続きに、これを書くということです。(新規で書くときは、商品詳細も、ステップ2からコピペして追記してください)。
使い方は、3つの箇所のコピーです。
1、<テーマ>のところに、あなたが上記記事をステップ10までやって完成させたスプレッドシートの、任意の枠のなかのテキストを、張り付けるだけ。
2、あなたの、ターゲット・ペルソナを、ステップ1からコピー
(3、商品詳細をステップ2からコピーして貼り付け。)
そしてGO!
【カルーセル投稿作成プロンプト例をダウンロードする】
内容が決定したら、あとはCanva等をつかって、画像作成するだけです。
最後の10枚目は、あなたのサイトへ誘導するか、もしくはCall To Actionを自由に書き込んでくださいね。
やってみて、感想を和田まで教えてください。