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はじめに:5年使ってても、まだ一斉配信だけ?それ、もったいないです
先日、あるクライアントさんと話していて、衝撃を受けました。
「Mailchimp、もう4~5年くらい使ってるけど。一斉配信メールしか使ったことがない。オートメーション機能? うーん、まだやったことないですね」
しかも、
「ランディングページでリストを集めてるけど、自動返信メールも送れてないです」
とのこと。
正直、これはすごく「もったいない」。
なぜなら、MailchimpのMA機能は、実はとても簡単に始められて、しかも効果がすぐに見えるからなんです。
オートメーションは“サンキューメール”から始めよう
「自動返信=複雑」じゃありません
マーケティングオートメーション(MA)と聞くと、
「設定が面倒くさそう…」
「一度間違ったら止まらないんじゃ…」
と感じる方も多いです。
でも大丈夫。最初にやるべきことは、ただひとつ。
「登録された人に、サンキューメールを1通、自動で送る」だけでOK!
たったこれだけで、あなたのリストに加わった見込み顧客は、「あ、この会社ちゃんとしてるな」と感じてくれます。
実践パート:タグ+カスタマージャーニーでサンキューメールを設定しよう
ここからは、実際にMailchimpで設定する手順をご紹介します。マーケティング・オートメーション(MA)も、触ってみたら、簡単にできます。ぜひやってみてください。
STEP 1:ランディングページを作る(リスト取得の入口)
- Mailchimpの「Campaigns>Landing Pages」からページを作成
- ランディングページを編集する画面のチェック項目のなかで「Audience and tags」欄があり、そのなかで、付与するタグを設定する(例:new)
📝ポイント:ここで付けるタグが、「誰がどこから登録されたのか」を見分ける鍵になります。
注意:Mailchimpのなかでのタグづけは、日本語の漢字やひらがな、カタカナは使用できません。半角英数字のみです。
STEP 2:オートメーション設定(Customer Journey)を作成
- Mailchimpのメニューから「Automations → Customer Journeys」を選択
- 「Start from scratch(ゼロから作成)」を選ぶ
- オートメーションが始動するトリガーを選択する画面で、「Tag added」を選択。
- スターティングポイント(始点)選択画面で、 上記STEP!でつけたタグ、ここでは「new」、を、指定
📝ポイント:タグが、ランディングページと、オートメーション・メールをつないでいて、「どこから登録された誰」に「何を送るのか」をつなげる鍵になります。
STEP 3:サンキューメールの作成
- アクション:カスタマージャーニーのワークフロー作成画面のなかで、「Send Email」を追加
- メール内容を作成します:
- 件名例:資料のご請求ありがとうございます!
- 本文:簡単な御礼、資料リンク(または添付)、次のステップ案内(例:無料相談申込)
- 件名例:資料のご請求ありがとうございます!
STEP 4:公開・テスト
- 自分でランディングページに登録して、タグが付き、サンキューメールが届くか確認
これで完了です!
たったこれだけで、毎回手動でお礼メールを送る手間から解放され、しかも見込み顧客に好印象を与える仕組みが完成します。
ここまで読んだ方で、もしまだランディングページから登録してくれた人に、ただランディングページ内備え付けのComfirmation(確認)メッセージ機能を表示するだけしかつかっていない人は、ぜひ、タグとカスタマージャーニーをつかって、サンキューメールを1通だすことをやってみてください。
応用編:ついでにやっておくと効果アップな2つの使い方
サンキューメールを設定して、満足するなんてもったいないです。いますぐステップアップした使い方ができる2つのケースをご案内します。
① サンキューメール+自己紹介+教育メール(ステップメール)
「1通だけ送って終わり」はもったいない!
Mailchimpのカスタマージャーニーでは、「何日後にもう1通送る」といったスケジュール設定も可能です。
たとえば:
- 登録当日:サンキューメール
- 翌日:会社紹介・理念
- 3日後:お客様の声・導入事例
といった案内を自動で送ることができます。
つまり、自動的に「信頼づくり」がスタートします。
「信頼づくり」の作業を効率化するのは、大切なことです。ランディングページで資料請求してくれた人は、あなたのことをよく知っていない人が想定されます。よく知っていない人にも、あなたのことをよくしってもらえるために、会社紹介、商品紹介などをじっくりご案内してゆくのが、教育メール(ステップメール)が有効なので、この作業を人の手でなくてもできるって、MAならではの使い方になります。
(余談)
ちなみに、用語はたくさんありますが、以下の単語はすべて同じような内容を指しています。
・教育メール
・ステップメール
・ウェルカムシリーズ
・ウェルカムシークエンス
・ナーチャリングメール
② タグによる内容の出し分け(複数ランディングページ戦略)
もし複数のLPを使っているなら、それぞれに違うタグをつけて、違う内容を送るのがも、強くおすすめします。
- 無料相談登録者には → 相談方法や実績紹介のメール
- 資料請求登録者には → 商品やサービスの詳細解説メール
これにより、メールの内容が「その人に合わせたメッセージ」に一歩近づきます。
メールのパーソナライズ化は、このように、タグで、コントロールできるので、タグを使いこなす一歩に、ぜひ、上記設定してみてください。
まとめ:メールは“配信”から“会話”へ。自動化こそ、人に寄り添う第一歩
メール配信=一斉送信、という時代は終わりました。
今は「ひとりひとりに必要な情報を、必要なタイミングで」届ける時代です。
そのための第一歩が、今回ご紹介したタグ×サンキューメールの自動化です。
自動化は冷たいものではありません。
むしろ、「人らしい対応を、手を抜かず続ける」ための強い味方です。
次回予告(またはCTA):
次回は、実際に教育ステップメールを設計するときの構成テンプレートと配信間隔のコツをご紹介します!