メールマーケティングで成功するには、まず、迷惑メールフォルダーに入らないことが大切です。リスト数が多くて、受信者に届いていたとしても、迷惑メールフォルダーに入ってしまっていたら、開封してもらえません。メールアドレスを集める効果が、何も得られないことになってしまいます。
この記事では、デジタルマーケティングに着手したばかりの入門・初心者が、メール使用開始の際にやりがちな失敗行動を、あなたには避けていただけるよう10個の対策をお伝えします。
目次
あなたも念のためチェックしていただきたい理由
あなたのメールをみてくれる人の数が大幅に減ってしまわないよう、スパムフィルターにかからない対策をします。
この記事は、入門・初心者向きとは書きましたが、念のため、メールマーケティング運用開始してしばらくたった人にも、スパムフィルターに入らないためのチェックリストとしてご利用いただきたいです。
というのも、ある調査によると、メールマーケティング担当者から送られたメールの21%が、迷惑メールフォルダに振り分けられているといわれます。
割合にすると、5通に1通です。
多いですよね。
送る側は、迷惑メールを送るつもりがなくても、このような問題を発生させている可能性があるのです。
だから、あなたにも、スパムフィルターを避けるためにできる10のことを、ご自身の状況に照らし合わせて、漏れ抜けがないか、確認していただきたいのです。
1 ダブルオプトインを利用する
ダブルオプトインは3つの役割をもっています。
一つ目は、スパムメールをはじいて、わたしたちのリストが汚れないようにする、という役割です。
二つ目は、実際にメーリングリストに登録してくださった人が、ただしいメールアドレスを入力いただいたかどうかを確認するのに役立っています。
「登録してくださった」の内容の確認を、こちらから、登録者へ送信します。
もし、間違った登録内容だったら、そのような人は居ない、ということになり、確認用に送ったメールそのものが届かず、メルマガリストには正式に登録カウントされない仕組みになっています。
「登録したるかどうか、そして送信するメールが登録内容と一致しているかどうか」
を送信することです。
三つ目は、勝手にメールアドレスを送っているわけではないよ、「自分の意思で登録したよ」という認識を新たにもってもらう役割があります。
なんとなく流れで、メールアドレスをとられたとか、勝手にメーリングリストに入れられたとか、個人情報を「取られた」という意識を持たれないようにする役割があります。
裏をかえせば、積極的に自ら登録したよ、だから、送ってくれるメールがあることは分かっているし、送ってくれたらみるよ、という姿勢の表明をしてくださることにもなります。
このように、ダブルオプトインの仕組みを取り入れていないと、例えば、勝手にメールを送るなというクレームがくることになったり、クレームがこなくても、登録解除されたり、ゴミ箱にすぐ入れられたり、迷惑メールフォルダーに引っかかることになります。
そして、あなたのメールアドレスはブラックリストに登録されてしまいます。
2 独自ドメインをつかったメールを使用する
2つ目は、GmailやHotmailなどの無料の個人用メールアドレスではなく、カスタムドメインでつくったメールアドレスを使用することです。
個人事業主として仕事をはじめられる起業家は、ここのスタート地点が非常に甘い方が多いと感じます。
ドメインを取得すると費用が発生するからでしょうか。
しかし、「仕事」としてメールを送ってゆくわけです。遊びではありません。
だから、個人用メールアドレスではなく、カスタムドメインのメールアドレスを使ってください。
カスタムドメインのメールアドレスは、そもそも発信側のサーバーに信頼も得やすく、スパムフィルターをとおるときも、正規のメールと判定される可能性が高いからです。
わたしは、ムームードメインでカスタムドメインを取得し、X-serverでドメインを運用しています。
オリジナルブログサイトとメールアドレスも、X-serverで運用しています。
オリジナルのカスタムドメインとは、例えば私のウェブサイトを例にあげましょう。
wadamika com
カスタムドメインを@以降につかうメールアドレスを使用しています。
X-serverでもドメインを購入し、移管作業なく、そのままX-serverでカスタムドメインのメールアドレスをつくることができます。
ぜひ、カスタムドメインでメールアドレスを作成し、そのアドレスでメールマーケティングを運用してください。
なお、カスタムドメインのメールアドレスを、Gmailをつかって送受信することができます。
不便なことはなにもありません。
Gmailでカスタムドメインの運用ができるように設定する案内は、コチラ動画を参照ください。
繰り返します。くれぐれも、無料の個人的なメールアドレスは使わないでください。
3 画像使用を制限する
先日、メール運用のコンサルティングをさせていただいたとき、配信された一連のメールで、写真を多用されている会社様があられました。
理想は、画像を1つか2つに制限することと、アドバイスさせていただきました。
別記事でもご案内するセグメントとあわせると、1つのメールのなかに使用する画像を1つか2つに制限することができます。
画像を多用しない理由は、3つです。
一つ目は、画像を多用したメールよりも、テキストを使ったメールのほうがパフォーマンスが高いという研究結果もあるためです。
二つ目は、スパムフィルターの観点からです。
スパムフィルターはテキストを読み、怪しげなものがないかと、確認しています。
しかし、画像中心のメールでは、スパムフィルターは、あなたのメールを読めません。スパムフィルターからすると、「あなたが、スパムかどうか判定させないようにしているのだ」と判断されてします。
画像に何が写っているか分からないので、安全のために、迷惑メールと判定してしまうのです。
三つ目の理由は、伝えたい主題をひとつに絞るべきであるのに、画像がたくさんあると、主題が何かわからなくなるからです。
ここでいう主題とは、「メールをみて、行動を起こしてほしい内容」です。
わたしは、メールで使用する画像は、メールの一番上にくる、ヘッダー写真(もしくは、ロゴ画像)のみのことが多いです。
なぜなら、それがメールのトーンを決定するものだからです。
さらに、行動をうながしたり、キャッチーな見出しに関連した画像を入れることもあります。
ちなみに、画像を使用して作成したメールを、テンプレートとして保存してくことをぜひおすすめします。新しいカバー写真をいれたメールをを素早く作成することができます。
4 コピーをそのままメール文面に貼り付けない
多くの人が、Microsoft Wordなどでメールの原稿を入力作成していると思います。
あなたも、それをコピーして、メールソフトに貼り付けて送信していませんか。
しかし、この方法では、書式の問題がコピーオーバーになり、スパムフィルターが作動する可能性があります。
作成した原稿からコピーして、メールに張り付けるとき、Windousであれば、右クリックして「プレーンテキストとして貼り付ける」を選択して、貼り付けてください。
もしくは、メール配信システム上で、直接作成してしまうことです。
5 誤字や文法間違いに注意する
あなたのアカウントをハッキングしようとしたり、お金を巻き上げようとしたり、変な商品を売りつけたりするスパムメールを見たことがあるかと思います。
そのようなメールに書かれている内容を読んだことがありますか?
誤字や言い回しが、まったくひどいものだとお気づきになったのではないでしょうか。
一方、AppleやAmazonなどから送られてくる公式発信のメールと比べてみてください。
これらのメールには、スペルミスや文法の間違いはほとんどありません。
スパムフィルターが、テキスト上でこれら誤字や文法上の間違いをチェックするのは、正規のメールマーケティング担当者であれば、通常、時間をかけてきちんと、誤字脱字をチェックし、誤字脱字や言い回しがおかしなものは送らないということをふまえてのものです。
なるほどと、納得しましたか。
この部分は、わたし自身も、非常にいつも気をつかってはいるのですが、なかなか誤字脱字の精度があがりません。
それでも、あきらめず、送信する前にメールをよく読みたいと心がけています。
6 押しつけがましい振る舞いをしない
メールをみて欲しい一心で、送信者側は、メールを作成します。
だから、なんとか、注意を引こうと、あれやこれやの手を使いたくなりま。
例えば、メールの件名だけでなく、メール全体を太文字で書いたり、感嘆符を使いすぎたり。
特にこの2つは、絶対にしないでください。
できれば、友人や家族に送るような感覚で、メールを打ってみましょう。
そうすることで、スパムフィルターを回避できるだけでなく、相手にも好感を持ってもらえます。
7 解除リンクを必ず設置する
メールの最後、フッター部分に、わかりやすいようにメール購読解除のリンクを設けましょう。
最近は、メールマーケティングのモラルも向上してきているので、メール解除リンクが無いというのは減ってきてはいますが、それでも、まだ、解除リンクそのものを無くしてしまっているものが、あります。
解除リンクがないメールは、どう考えてもおかしいと思います。
読みたくない人には、さっさと退場してもらったほうが、配信者のあなたにはメリットが大きいです。
読みたくない人が減ってくれたほうが、全体として開封率があがり、よいメール配信者となれます。
また、有効メールアドレス数によってたいていは、配信プラットフォームにお金を払っていると思いますので、読まない人にまでメールを送り続けるという、無駄な費用を払わなくてもすみます。
読みたくない人は、あなたのメールを読むことは、2度とないのです。
読まないだけでなく、あなたが望むような行動、つまり、デジタルコンテンツを買ってくれる、商品を買ってくれることもないでしょう。
でも、その人たちは、解除リンクがないだけで、あなたのメールをスパムとしてマークすることはできます。
解除できないなら、迷惑メールフォルダーへ入れる作業は簡単にできますものね。
このような人が増えれば、あなたの発信元メールアドレスは確実に、ブラックリストに登録されるでしょう。
また、多くの国で、解除リンクがないことは違法とされています。
日本も、近いうちに、そうなると予想されます。
このように、明確な配信停止リンクを配置することで、あなたも、ハッピーになれるのです。
ちなみに、「配信希望の方は、メールを送信者まで返信してください」と、記しているメールをまだ沢山みかけますが、これは、決して「配信解除リンク」に含まれません。ご注意ください。
メール配信プラットフォームの利用もしくは、移行をしましょう。
8 送信者住所を記載する
メールの最後、フッター部分に、実際にある住所を記載しましょう。
スパムフィルターは、詐欺師が実際に居る所在地を明かさないということを利用して、住所からも判定を下します。
事業として送信されるメールには、会社の住所を表示するのが当たり前です。
実際、多くのメールマーケティング・プラットフォームに登録するときに、住所を入力する必要があります。
そして、その住所が自動的にメールのフッターに追記され、購読解除のリンクも、あわせて表示されます。
しかし、例えば、ホームオフィスの場合など、住所を明かしたくない起業家の方は、ここが非常に悩ましい問題となります。
打開策として、市町村まで入れて、町名や番地を入力しないという手をつかっておられる方もおられるでしょう。
でも、それは、よい解決方法ではありません。
自宅の住所を知られたくない場合は、バーチャルオフィスに登録し、その住所をつかうことが、解決の道です。
レンタルオフィスとはちがって、バーチャルオフィスの場合は、月々の費用が安く抑えられるので、検討してみてください。
費用がかかりますか?
はい。あなたは事業として、いまメールマーケティングを行い、そして収益をあげようとしているわけです。
闇でお金を稼ごうとしているわけではありません。
費用を上回る収益を、メールマーケティングでしっかりあげていきましょう。
そのための、投資です。
9 メール送信の頻度は適切に
メール送信の頻度は適切にしましょう。
これは、スパムフィルターが、配信頻度で判定しているというより、受信した人がおこした行動に基づいて、お話ししています。
もし、あなたが定期的にメールを送っていないと、登録してくれた人は、登録したことさえも忘れてしまうでしょう。
あるいは興味を失ってしまっているでしょう。
その結果、たまーにメールを送ったとしても、開封しない人や配信を停止する人が増えてしまいます。
開封しない人や、配信停止をする人が増えると、次に配信するメールに対して、スパムフィルターがかかる可能性があります。
開封してもらえる、期待に沿うようなメールを、定期的に、継続的に送ることが重要です。
一般的には、週に1回、2回がおすすめです。
10 信頼性の高いメール配信プラットフォームを使用する
これから始めようとするなら、評判の良いメールマーケティング用のプラットフォームを利用することをおすすめします。
作業はシンプルですし、それでいて、到達率もいいので効果的です。
わたしは、MailChimp(メールチンプ)を強くお勧めしています。
2500人の購読者を獲得するまで無料で利用できるのも魅力です。
Convertkitも使いやすいと評判はお聴きしますが、わたしは自分が実際にはつかっていないので、解説は、どなたかのものをみてください。
よいメールと判定されるためには、返信を得ることもひとつの指標となります。
コミュニケーション発生を促すよいメールという判断からです。
そして、定期的に、継続的にメールを送り続け、受信者と良好な関係を築いていることも、よいメールと判定されるひとつです。
この2つは、MailchimpでもConvertkitでも、どちらでも全く問題ありません。
重要なのは、評判の良いメールマーケティングプラットフォームを使用するだけで、メール到達率が高くなるということです。
これらのプラットフォームは、悪質な行為を検知し、スパムアカウントをブロックすることに長けているからです。
評判のよいメールマーケティングシステムを使用すると、なぜよいか理解いただけましたでしょうか。
ちなみに、先着9社限定で、お得なMailchimp導入支援サービスを行っております。
Mailchimpにこの期にに移行してみようとお考えの場合、ぜひご利用ください。
(先着枠が埋まり次第、終了します)。
目立つのと読まれるのとは違います
ご案内した10個のガイドラインに沿って、スパムフィルターを回避してみてください。
あなたは、「メールを読んで欲しい」一心で、メールを書いてしまってませんか。
もし、画像を多用したり、色をごちゃごちゃつかったり、感嘆符を沢山つかったり、太文字をむやみにつかったりしてませんか?
目立つというより、下品になってませんか?
どこに目をとめていいかわからないメールになってしませんか。
以前、読んで欲しいところがありすぎて、それゆえに赤色を多用しすぎて、すごく下品なメールを書いてしまっている送信者様がおられました。
プロフィール写真は上品だし、販売している商品は、かなり高レベルで、高額なコンテンツ商品にもかかわらずです。
メールの文面から受ける印象が下品になり、与えたいブランドイメージと、齟齬が生じてしまっていました。
目立つのと、読まれるのとは違います。
いまいちど、あなたのメールを確認してください。
今日ご紹介した内容は、「最低限これだけはやっておかなければならない」もので、逆にいうと、「最低限これだけやっておけば安心」というものでもあります。
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