「成果を出すステップメール設計法」では、結局のところ、配信通数に「正解はない」と冷たくお伝えしています。
最も考慮すべき点は、「顧客との関係の深さ(信頼度)」と「顧客の置かれている状況(立場)」です。
なぜなら、ステップメールは、そもそも、顧客と配信者のわたしたち側との距離を埋める役割をするものだからです。
よって、長い助走距離が必要なら、ステップメールの配信数を増やさなくてはならないし、この距離がすでに短いなら、ステップメールの配信数は少なくてもいい、ということになります。
とはいえ、こんな正論をお伝えした後でも、やっぱり、
「結局のところ、何通が正解か?」
という問いを、クライアントから困惑した顔で投げかけられます。
そこで、ここでは、仮に、あなたが、3通、5通、7通のどの通数にしようかと悩んでいるなら、何通がいいかを考える参考資料を表形式でまとめてみました。
配信通数を決めるのは、主には、次の3つの要素です。
・価格
・信頼関係度
・顧客の立ち位置
■ ステップメールの配信通数 × 状況別マトリクス表
状況・要素 | 3通で成立 | 5通が適切 | 7通以上が望ましい |
商品価格が低い(〜1万円) | ◎ | ○ | △ |
商品価格が中程度(1万〜5万円) | ○ | ◎ | ○ |
商品価格が高い(5万円以上) | △ | ○ | ◎ |
顧客と関係性が深い(既存顧客) | ◎ | ○ | △ |
顧客と関係性が浅い(初接点) | △ | ○ | ◎ |
顧客がすでに課題を自覚している | ◎ | ○ | △ |
顧客が課題を自覚していない | △ | ○ | ◎ |
競合比較段階にいる | ○ | ◎ | ○ |
顧客の不信感が強い | △ | ○ | ◎ |
購入までの意思決定が早い商材 | ◎ | ○ | △ |
検討・比較に時間がかかる商材 | △ | ○ | ◎ |
あなた自身の発信が普段から多い | ◎ | ○ | △ |
普段発信しておらず、初回接触 | △ | ○ | ◎ |
■ マークの意味
- ◎ … 通数として最適。読了・行動率が高まりやすい。
- ○ … 条件次第で有効。調整の余地あり。
- △ … よほど工夫しないと機能しにくい可能性がある。
■ マトリクス図の読み取り方
このマトリクスを参考にすると、以下のような「読み取り方」ができます:
- 低価格×既存顧客×課題自覚あり → 3通でOK
- たとえば美容院の既存顧客向けに、LINE登録者限定キャンペーンを案内するなど。
- たとえば美容院の既存顧客向けに、LINE登録者限定キャンペーンを案内するなど。
- 高価格×初接点×課題自覚なし → 7通以上必要
- たとえばオンライン講座やコンサルティングの初販売など。
- たとえばオンライン講座やコンサルティングの初販売など。
- 中価格×比較検討段階×信頼が浅い → 5通がちょうどよい
- たとえばメールで育成した見込み顧客にオンラインスクールを提案する場面。
- たとえばメールで育成した見込み顧客にオンラインスクールを提案する場面。
■ まとめ
ステップメールの通数は関係性や、顧客のたっている位置、そして商品の価格帯によって決まるります。
正解はないけれど、この記事でお伝えしたマトリクスでおおよそのベターな目安があなたについたらうれしいです。
そもそも、リストに入っている人との信頼関係度はどうやって計ったらいい?とか、リストに入っている人はどんな立ち位置にいるの?って、それが疑問で、このマトリクス図をつかいきれないという人は、次の参考記事もよんでみてください。
→ 関係性の深さを測るには?
[…] 👉 詳しくはこちら:ステップメール設計マトリクス図(別記事リンク) […]