メールマーケティングをやるにも、まずリストをとにかく集めたい、特に自然流入でのリストを集めたい、そうお悩みの企業マーケティング担当者さんのお悩みは共通ということが、いつもヒシとつたわってきます。
今日は、そのなかでも、「リスト集めの要となる、ダウンロード資料がそもそも働いていない」というお悩みにたいして、もいちどダウンロード資料作成からやりなおして、新しいのをつくってみませんか?というときのナビゲート資料をお届けします。
特に、AIがなんでもやってくれるいまのご時世で、マーケティング担当者のあなたがやらなければならない作業と、まかせていいことがわかるように、お伝えしますので最後までお読みください。
目次
第1章|なぜ今、ダウンロード資料の活用が“リスト集め”に効くのか?
1-1. 営業メールではもう届かない時代
そもそも、リスト集めがなぜ大事かを改めて確認しておきます。
かつては、飛び込み営業やテレアポなどで「見込み客リスト」を作るのが当たり前でした。情報をおしえてくれる人が向こうから来てくれるのですから、「まず情報収集で」と会ってくれる向こうのメリットもあったのです。ですが、現在はそのやり方が通用しにくくなっています。
なぜなら、多くの企業が「知らない会社からの営業」に対して、かなり警戒心を持っているからです。たとえサービスが良くても、「営業される前提」でアプローチされると、まずは“壁”ができてしまいます。
一方で、見込み客はどうやって情報収集しているかというと、自身で「自分の課題を自分で調べている」時代になっています。Google検索やSNS、口コミをもとに、自分にとって必要な情報を取捨選択し、自ら意思決定を進めていきます。
そのため、「売り込まれる」のではなく、「役に立つ情報を提供される」形で企業に接点を持つほうが、信頼関係が生まれやすいのです。
ここで活用されているのが、ダウンロード型のホワイトペーパーやebookなどのデジタル資料です。見込み客が「読んでみたい!」と思う内容を無料で提供することで、相手のほうから連絡先の個人情報を登録してくれる仕組みがつくれます。
いま求められているのは、“営業されることへの警戒”を取り払った自然な接点づくりです。ダウンロード資料は、まさにこの現代に適したリード獲得の入口なのです。
1-2. 検索→比較→資料ダウンロード=顧客の「購入前行動」
実は、BtoB企業が見落としてはいけないのが、見込み客は「いきなり問い合わせ」するのではなく、まずは資料を集めて比較しているという事実です。
たとえば、何かのサービス利用や、システム導入を検討している企業担当者の行動を想像してみましょう。
最初にやるのは、Googleで検索です。「●● 業務改善」「●● ツール 比較」「導入 失敗例」など、自分の課題に近いキーワードで調べはじめます。
見込み客の検索につかうキーワードの探し方はコチラ➡
次に、いくつかのサービスや会社を見つけたら、それぞれの資料を請求して比較しようとします。資料請求をするタイミングというのは、「少し興味がある」状態から「もう少し詳しく知りたい」状態に進んだサインなのです。
いまどき、「資料請求したら、営業メールか電話がやってくる」ことは、多くの人が知っています。
つまり、ダウンロード資料は“興味を持ち始めた見込み客”との接点をこちらがわから積極的につくり、営業や提案につなげるきっかけとするのに非常に有効なのです。
もちろん、積極的な営業は欲しくない、「まだ問い合わせまではしないけれど、情報は集めたい」という段階の見込み客の“今すぐじゃないけど将来的に可能性がある”層を取りこぼさないために、資料ダウンロードの導線は欠かせません。
1-3. ChatGPTの登場で、資料づくりのハードルが大きく下がった
ここまでお読みいただいて、「とはいえ、そんな魅力的な資料なんて自分たちで作るのは大変。」と、不安に感じている方もいらっしゃるとおもいます。
たしかに、ホワイトペーパーやebookを作るとなると、専門ライターに依頼したり、何十時間もかけて企画・執筆・デザインを行ったりと、かなりのコストと労力をかけている企業もありました。
しかし、今は、ChatGPTなどのAIツールの登場によって、資料づくりのハードルは劇的に下がっています。
たとえば、「うちの業界の見込み客が気になっているテーマは?」と、見込み客が抱いている疑問や、検索キーワードそのものをズバリ聞くこともできます。また、「初心者向けに書くとしたら、どんな構成がいい?」とChatGPTに聞けば、タイトルから、構成案、ドラフト、本文まで自動で提案してくれます。
最後に、AIで作った原稿をあなた自身の目で確認し校正したうえで文章を調整すれば、短時間で十分実用的な資料が完成します。
つまり、「調べるのは多変」とか、「資料づくりはハードルが高いからやめておこう」という判断は、今や機会損失になりつつあります。
“AIが資料作成のパートナーになってくれる時代”だからこそ、少ないリソースでも成果が出せるマーケティング手法として、ダウンロード資料を活用しない手はないのです。
ここであなたに知っておいていただきたいのは、AIは、あくまでも、あなたが指定した見込み客像にそって、提案してくれる、というだけなのです。
逆にかえせば、見込み客を指定するのはあなたです。あなたは、「どんなことを伝えたいのか」を考えてAIに文章作成を指示するのではなく、「見込み客像をまず伝える」ことが大切な仕事です。さかのぼれば、見込み客を理解する作業を、あなた自身はすることで、AIによりよい指示を与えることができるのです。
第2章|成果が出る“資料コンテンツ”の特徴とは?
2-1. 「自分ごと化」されるテーマを選ぶ
成果が出る、つまり、この場合はリストの数が増えるダウンロード資料をつくるときに、大切な要素があります。ダウンロードされる資料には、必ず共通する要素があるのです。
そのポイントとは、「テーマの自分ごと化」です。
どういうことかというと、見込み客が「これはまさに今の自分に必要な情報だ」と感じられるかどうか。これが、資料請求してもらえるかどうかの大きな分かれ道になります。
とはいえ、いきなり“刺さるテーマ”を見つけるのは難しいです。
ここを考えるのが大変で、多くの企業は「自社の強み」や「推したい商品」をテーマに据えて迷走してしまいがちです。ですが、それだと一方通行の情報提供になってしまい、「売り込みっぽさ」が出てしまいます。
重要なのは、顧客の立場になって考えることです。
たとえば、ITツールを扱っている企業であれば、「DX導入の成功事例10選」よりも、「まだDXに踏み出せない企業が陥りがちな3つの落とし穴」のほうが、自分ごととして興味を引く可能性があります。
また、テーマを絞り込むときは、「誰の、どんな課題を、どう解決するか?」を明確にするのがコツです。
- 【誰の】:中小製造業の経営者/新規開拓を担当する営業リーダー など
- 【どんな課題】:顧客の反応が鈍い/営業効率が悪い/SNSで成果が出ない
- 【どう解決】:無料で始められるツール/成功事例のテンプレート/実行チェックリスト
この3点が明確であれば、資料の価値が見込み客に伝わりやすくなり、ダウンロード率も高まります。
この部分のあなたの仕事も、AIに聴いて整理することができます。「誰にはどんな課題があるのか」をまず、精査するための質問をしてみましょう。「誰に」は、あなたが、あなたの社内のことをAIに教えてあげる必要がああります。「どんな課題があるのか」聞くといいでしょう。そして、「どんな解決」があるのかは、あなたの社内のことを、AIにおしえてあげれば、「誰に、どんな課題を、どう解決するのか」のつながりが、言葉としてみえてきますね。
2-2. ノウハウ・事例・テンプレートが信頼を生む
テーマが魅力的でも、「中身」が伴っていなければ、見込み客はガッカリしてしまいます。そして一度でも“期待はずれな資料”を提供してしまうと、今後の接点づくりにも悪影響が出かねません。
成果が出る資料コンテンツに共通するのは、見込み客の役に立つ具体的な情報が入っていることです。特に効果的なのが、以下の3つの要素です。
- ノウハウ系:具体的な実践方法やステップを紹介する形式。たとえば「展示会で反響を得るための3つの準備チェックリスト」など。
- 事例系:実際の成功・失敗事例を通じて学びを提供するもの。「営業部が1ヶ月でリード獲得数を倍増した施策とは」などは信頼度が高まります。
- テンプレート系:ダウンロードしてすぐ使えるひな形があると、資料の実用価値がぐっと上がります。たとえば「顧客ヒアリングシート」「週次報告テンプレート」など。
このように、「読んだらすぐ実践できる」「すぐ使える」資料であれば、見込み客は感謝の気持ちを抱き、御社の情報発信に対する信頼が高まります。
重要なのは、「知っていることを惜しみなくシェアする」ことです。「全部教えてしまったら売れなくなるのでは?」と不安に思うかもしれませんが、実は逆。“先に与える”姿勢が、信頼を勝ち取り、問い合わせや相談につながるのです。
ただし、ここで、100頁を超えるようなe-bookをどーんとお渡しする必要はありません。というか、そんな大量の情報はかえって消化不良をおこすだけで、支持を得られません。ダウンロード資料から信頼を勝ち取るには、あるていど「すぐわかった気にさせる」ボリュームと形態である必要があります。
なんでもかんでも「全部与える」のがいい、というのではないのが、必要な匙加減になります。
2-3. セールス臭ゼロの設計で信頼を勝ち取る
成果の出る資料にはもう一つ、大事な共通点があります。それは、「売り込み感」がまったくないことです。
せっかくテーマも中身も良かったとしても、いざ資料を開いたら「サービス紹介が8割」「やたらと商材を推してくる」となれば、見込み客の心は一気に離れてしまいます。
ダウンロード資料は、あくまで「価値のある情報を提供する」ことが目的であり、営業資料ではないのです。
もちろん、見込み客に最終的には問い合わせや商談に進んでもらいたいという意図はあります。ですが、資料の段階では「今すぐ購入したい!」という層よりも、「ちょっと気になって情報を探している」層がほとんどです。
そうした人たちに、いきなり売り込むのではなく、まずは安心感や共感を持ってもらうことが大切です。
ポイントは次の3つです:
- メインコンテンツの中には営業要素を極力入れない(会社紹介などは最後に控えめに)
- 「押しつけ」にならず「お役立ち」スタンスで語る
- 「困っているあなたを助けたい」というトーンで書く
このような姿勢が伝わる資料は、読んだ人に“親しみ”と“信頼”を生みます。そして、その信頼が、次のアクション(問い合わせやメルマガ登録)への土台になるのです。
さらに、資料の最後に「もっと詳しく知りたい方はこちら」といったCTA(コール・トゥ・アクション)を設置しておくことで、自然な流れで接点を深めることができます。このCTAの設置をくれぐれも忘れないでください。ダウンロード資料作成や、設置のお手伝いをたくさん和田もしてきましたが、「ダウンロード資料そのものをつくることに一生懸命になりすぎて、その後どうしてほしいか」の案内がまったくゼロの方がほとんどでしたので、注意もうしあげます。
第3章|ChatGPT初心者でもできる!資料づくりの基本ステップ
3-1. ChatGPTに指示を出す前に「構成」を決めよう
ここではAIとしてChatGPTを使用します。
まず、使用する手順を確認しておきましょう。
ChatGPTを活用して資料コンテンツを作る際に、最初にやるべきことは「いきなり話しかける」ことではありません。一番最初は、資料の構成=全体の設計図を自分の頭で描くことが大切です。
多くの人がAIツールを前にすると「とりあえず何か書いてもらおう」と思いがちです。しかし、そのまま使おうとすると、内容が的外れだったり、何が言いたいのか分からない文章になってしまったりします。AIは優秀ですが、「あくまで“人の設計に従って力を発揮する道具”」ということを、認識してください。
まずは、以下の3ステップで構成を考えてみましょう。
- 誰に向けた資料か?(ターゲット)
→ 例:中小企業の営業担当者/SNS運用がうまくいっていない広報担当者 など - どんな課題を解決する資料か?(目的)
→ 例:展示会後のアポ獲得が少ない/見込み顧客への初回提案資料が弱い など - 全体の流れを3〜5章にまとめてみる(構成)
→ 章立てのイメージ:「なぜこのテーマが重要か」「成功事例」「失敗しがちなポイント」「明日から実践できること」など
このように、ターゲット・課題・章立ての3点が決まっていれば、ChatGPTに対しても「◯◯向けの資料で、◯◯の課題を解決する構成にしたい」と具体的に指示が出せます。その結果、文章の精度も格段に上がり、リライトや修正の手間も減るのです。
3-2. ChatGPTに「役割」と「文体」を伝えるのがコツ
ChatGPTに資料の本文作成を頼むとき、思ったほど満足のいく文章が出てこなかった経験はありませんか? その原因のひとつが、AIに「どんな立場で、どんな文体で書いてほしいか」を伝えていないことです。
AIは万能ではありません。むしろ、「どう書いてほしいか」「どんな人としてふるまってほしいか」といった前提を与えることで、ようやく本領を発揮します。これを「ロール(役割)設定」と呼びます。
たとえば以下のように伝えると、アウトプットの精度が変わります。
- 「あなたは中小企業向けの営業コンサルタントです。展示会の成果を最大化するノウハウを、実践的かつやさしい口調で解説してください。」
- 「この資料は、営業初心者向けの読みものです。難しい用語を避け、親しみのある語り口でお願いします。」
また、文体についても、同様に、指定すると意図が伝わりやすくなります。
- 「親しみやすく、話し言葉に近い文章」
- 「ビジネスパーソン向けに、落ち着いた文調」
- 「20代の若手にも伝わる、わかりやすくカジュアルな雰囲気」
これらをきちんと設定してから「第1章の800文字原稿を書いてください」と文字数のボリュームもあわせて頼むようにします。すると、意図に近い内容が出てくるはずです。
ChatGPTは、
「誰のどんな立場で喋るのか」
「どんな場面で使うのか」
まで含めて指示することで、“あなたの理想のライター”になります。初心者こそ、最初にこれらを丁寧に設定しておくことが大切です。
3-3. 書き上がった内容を「3つの視点」で見直す
ChatGPTに書いてもらった内容をそのまま使うのはNGです。AIが生み出した文章には、大きく3つの落とし穴があります。
1つ目は、「誰にでも当てはまる内容になりがち」な点。AIは一般的な表現を好むため、具体性に欠けたり、ターゲットの課題に刺さらない文章になってしまうことがあります。
2つ目は、「論理の飛躍がある」点。ときどき、話が飛躍していて唐突に見えることがあります。読者にとっては「え?なんで急にその話になるの?」と戸惑いが生まれる原因になります。
3つ目は、「熱量が伝わりにくい」点。ChatGPTの文章は整っている反面、書き手の情熱や信念といった“人間らしさ”が欠けがちです。そのままだと、読んでも心が動かない、無難な読み物になってしまうリスクがあります。
そこでおすすめなのが、次の3つの視点での見直しです。
- 誰に向けた資料か明確か?(ターゲットの明示と一貫性)
- 内容が具体的か?(数字・事例・チェックリストが入っているか)
- “あなたらしさ”が伝わっているか?(実体験、口調、表現など)
この3点を軸にChatGPTの原稿を見直すと、AIの力を最大限に活かしながら、あなた独自の価値が伝わるコンテンツになります。特に「あなたの言葉で一言添える」だけでも、読者の印象は大きく変わります。
もし、足りないなとか、飛躍があるな、と感じたら、プロンプトのつづきで「~~の箇所に飛躍があるから、初心者にもわかるように、あと3ステップほど、説明を具体的に追加して。説明文は各ステップ800文字づつぐらいで、詳しく補足して」とかいった具合に、足りない部分を埋めてくれるよう、修正してくれるよう、都度こまかくおねがいしていきます。
このようにすれば、AIの初心者でも、「構成設計 → ロール設定 → 見直し」の3ステップを押さえれば、質の高い資料を十分に作ることができます。まずは小さく1本作ってみて、修正を重ねながら“あなたらしい資料づくり”にチャレンジしてみてください。
ということで、一緒に、プロンプト作成からチャレンジしてみてください。
3-4. 今すぐ使える!資料づくり用プロンプト3選
以下は、あなたがChatGPTに「資料コンテンツの原稿」を書いてもらうときにそのままコピーして使えるプロンプトです。
例文のなかの単語を、あなたの業界や、ニーズにあわせていれかえてつかってみてください。
✅【プロンプト例①:リード獲得用のebook原稿】
あなたはBtoBマーケティングに詳しいコンテンツライターです。 これから「中小製造業の営業担当者」に向けた資料(ebook)の第1章を作成してください。 この章では、「なぜ今、展示会だけに頼らずWeb経由の見込み客を集めるべきか?」という内容を800文字程度で、やさしい語り口で書いてください。 専門用語は避け、事例や数字があれば入れてください。 文体は親しみやすく、読みやすいものにしてください。
✅【プロンプト例②:ロール設定+章立て指定付き】
あなたは中小企業の経営支援に詳しいベテランコンサルタントです。 「採用に苦戦している地方の建設業者」に向けたebookの構成を以下のように決めています。 第1章:なぜ中小企業が求人で苦戦しているのか? 第2章:応募が集まりやすい企業に共通する3つの特徴 第3章:すぐに取り入れられる改善アクション 第4章:よくある失敗とその防ぎ方 このうち、第2章の本文(1000文字)を、わかりやすく・事例も交えて執筆してください。 文体は、社長が読んでも理解できるような平易な表現で、少し熱意が伝わるトーンでお願いします。
✅【プロンプト例③:失敗例や感情を含めたライティング】
あなたは営業が苦手な中小企業の社長の気持ちに寄り添えるライターです。 「資料を作っても誰もダウンロードしてくれない…」と悩む人向けに、 「よくある失敗」として次のようなことを紹介してください: ・テーマが抽象的すぎて刺さらない ・資料の内容が商品紹介になっている ・タイトルが魅力的でない これら3つを800文字で、やさしく共感しながら解説してください。 読者の気持ちに寄り添いながら、解決策も添えてください。
第4章|実践編!ChatGPTで「反応の高い」資料を一緒に作ってみよう
4-1. 実際にプロンプトを使ってみよう!
それでは実際に、3章で紹介した「プロンプト例①」を使ってChatGPTに原稿を書いてもらいましょう。
使用したプロンプト再掲
あなたはBtoBマーケティングに詳しいコンテンツライターです。 これから「中小製造業の営業担当者」に向けた資料(ebook)の第1章を作成してください。 この章では、「なぜ今、展示会だけに頼らずWeb経由の見込み客を集めるべきか?」という内容を800文字程度で、やさしい語り口で書いてください。 専門用語は避け、事例や数字があれば入れてください。 文体は親しみやすく、読みやすいものにしてください。
ChatGPTが出力した例文(サンプル)
最近の営業活動では、「展示会に出たけど、思ったほど商談につながらなかった」という声をよく耳にします。もちろん、展示会は大切な営業チャネルですが、今の時代、Web経由の見込み客獲得も無視できない存在になっています。
実際、ある中小製造業では、月1回のオンラインセミナーを始めたことで、展示会以上のリード数を獲得しています。Webからの問い合わせは、担当者が資料を見た上で興味を持っているケースが多く、商談化率も高いという結果が出ています。
また、展示会出展は平均して1回あたり50万円以上の費用がかかりますが、Web経由の資料ダウンロード施策なら、10分の1以下のコストで始められるのも魅力です。
「Webは難しそう」と思っていた会社でも、やってみたら意外と簡単だったという声が多数あります。今こそ、展示会とWebを組み合わせた“ハイブリッド営業”への一歩を踏み出してみませんか?
4-2. 原稿を読んで「修正ポイント」を見つける
上記の原稿は、読みやすく丁寧にまとまっていますが、さらにリード獲得率を高めるには、具体性と共感性を加えるのがポイントです。
たとえば、以下の修正が考えられます。
- 「ある中小製造業」ではなく、業種や従業員規模を明記(例:金属部品加工業、従業員30名)
- 「問い合わせは多い」だけでなく、具体的な件数や商談化率のデータがあると信頼感アップ
- 最後の一文はやや抽象的なので、「来月の展示会に向けて今からできる第一歩は?」と行動を促す形に
つまり、事例をもう一歩深掘りすることと、読者が「自分ごと」として捉える表現にすることが、修正のポイントになります。
4-3. ChatGPTに「修正指示」を出してみよう!
では、上記の改善案をもとにChatGPTに修正を依頼してみましょう。以下のようにプロンプトを出すと、より精度の高い文章になります。
✅修正指示用プロンプト:
先ほどの原稿をさらに改善したいです。 以下の条件を満たすように書き直してください。 ・「ある中小製造業」の部分を、実在しそうな業種と規模に変更(例:金属加工業・従業員30名) ・問い合わせ件数や商談化率を具体的に数値化 ・最後の一文は、「展示会に出展予定の企業が、今すぐできる1つの行動」で締めくくってください
このように、ChatGPTなどAIをうまくつかうポイントは、「一度で完璧に仕上げようとせず、何度かやり取りして調整していくこと」です。
AIと一緒に作るという感覚で、資料をブラッシュアップしていきましょう。反応の取れる資料は、こうした細かなAIのやりとりから発生する、“読者への配慮”の積み重ねで生まれていきます。
AIに細かく指示するのは、あくまでもあなたなのです。
第5章|反応を最大化する配布方法とアフターフォロー
5-1. ダウンロードされやすい導線設計のコツ
せっかく良い資料を作っても、「届け方」に失敗すれば反応は得られません。つまり、ユーザーが迷わず資料を見つけてダウンロードできる導線をつくることがとても重要です。
まず、導線設計で基本となるのは「資料を紹介するランディングページ(LP)」です。ここには、資料のタイトルだけでなく、どんな悩みを持つ人に向けた資料なのか、読むとどんな気づきやメリットがあるのかを明確に書きましょう。また、サンプルページや目次のモックアップ画像を入れることで、資料の内容がイメージしやすくなり、ダウンロード率が上がります。
次に大事なのが、入口の多さです。たとえばブログ記事やメルマガ、SNSなどの複数の接点から、資料ページへ誘導するようにしましょう。ブログの終わりに「このテーマに興味がある方はこちらの資料もおすすめです」と入れるだけでも反応が変わります。
さらに、フォームの入力項目を最小限にするのもポイントです。初回の接点では「名前」と「メールアドレス」程度でOK。情報をたくさん取ろうとすると、離脱が増えてしまいます。最初は“もらいすぎない”勇気も大切です。
5-2. ダウンロード後が勝負!信頼を育てるステップメール戦略
ダウンロードされたあと、ただリストがとれて安堵し、放置ってことありませんか? もしくは、逆に、すぐに営業電話をしていませんか? (和田は、どちらも経験があります)。それは相手からすると「フォローが薄い」か「ちょっと重すぎ」か、という不満な要素を残します。大事なのは、ダウンロードしてもらってから、その後、少しずつ信頼を育てることです。
そのための代表的な手段が「ステップメール」です。これは、資料をダウンロードしてくれた人に向けて、数回に分けて自動でメールを送る仕組みのことです。たとえば以下のような流れが有効です。
- 1通目:資料の補足説明とお礼(感謝を伝え、安心感を与える)
- 2通目:関連するブログや事例の紹介(「もっと知りたい」に応える)
- 3通目:悩みに共感し、よくある課題を解説(信頼を深める)
- 4通目:自社サービスの紹介(ここで初めて“売る”情報を入れる)
- 5通目:無料相談やデモ体験の案内(行動につなげる)
この流れで少しずつ関係性を築けば、いきなり営業されるよりもはるかに成約につながりやすくなります。また、読まれるためには件名や冒頭文に「相手にとっての価値」を入れることがカギです。
「この人はわかってくれているな」と思われる内容を届けて、距離を縮めていきましょう。
5-3. 顧客化への一歩!「次のアクション」を明確にする仕掛け
資料を読んでもらったあとに何が起こるか?その先の動線が設計されていないと、リードはただの“閲覧者”で終わってしまいます。そこで大切なのが、「次にしてほしいこと」を1つだけ、明確に示すことです。
よくあるミスは、「よかったらこちらもどうぞ」「お気軽にご相談ください」など、ぼんやりとした呼びかけです。読者は忙しいため、「何をすればいいのか」がハッキリ見えていないと動きません。
たとえばこんな仕掛けが有効です:
- ダウンロード後のサンクスページで「●●に当てはまる方は無料相談をおすすめします」と限定感を出す
- 資料の末尾に「ステップメールのテンプレートを今すぐ使いたい方はこちら」など、次の特典型コンテンツへ誘導する
- フォーム入力のあとに「30分で解決できる無料面談」など、手軽な一歩を用意する
また、見込み客がそのままフェードアウトしてしまうのを防ぐためには、複数回のフォロー接点を設けることも忘れずに。メール、LINE、リターゲティング広告、紙のDMなど、手段を組み合わせて「忘れられない存在」になる工夫が必要です。
“ただの資料提供”ではなく、“継続的な対話の始まり”として資料を位置づければ、最終的には商談・成約に結びついていきます。
まとめ
いかがでしたか。あなたも、自然流入のリスト増が課題なら、いますぐChatGPTをつかった「ダウンロードされる資料のつくりかた」試してみてください。
もし、そもそもダウンロードしてくれる見込み客むけのテーマがみつからない、というときは、次の資料で詳しく、「お悩みの探し方」「キーワードの探し方」をお伝えしています。
✅「見込み客が“思わず欲しくなる”資料のテーマが思いつかない…」とお悩みですか?
そんな方のために、反応が取れるキーワードの見つけ方・お悩みの拾い方を詳しくまとめた
《無料ダウンロード資料》をご用意しました。
こちらにも、ChatGPTのプロンプト例を掲載しております。
