コンテンツ制作のストレスから解放される、作業方法の見直し術をお伝えします。
わたしもずっと、コンテンツをつくってマーケティングしてきたので、継続的にコンテンツを作成することは、時間との戦いであることを身をもって知っています。
コンテンツ制作のためのまとまった時間をつくる技術は、あなたを時間のストレスから解放してくれます。
まとまった時間をつくってタスクを処理するというこの方法は、事務的な作業から執筆、コース制作まで、非常に多くのものをあてはめることができます。
この記事では、生産性の高いまとまった時間を生み出す作業環境を実現するための6つのステップを紹介します。
わたしのの経験から生まれたこの方法を、あなたのビジネスにも活用してみてください。
目次
「時間のかたまり」とは何か?
「時間のかたまり」とは、まとまった一定の時間を確保し、同じような仕事をするために時間を割き、なにかで中断されないようにすることを意味しています。
このまとまった時間は、通常は2時間以上の半日程度のものを指しますが、まる1日でもいいですし、数日間続いてもかまいません。
例えば、1週間分のSNSへの投稿を、毎週月曜日に3時間連続で、中断することなく、まとめて行うことができます。
これが「時間のかたまりをつくる」です。
ブログのアウトラインを毎月2日にまとめて作成することにするとかでもいいです。
ちなみに、この日は、ミーティングも、SNS投稿もしません。
SNSチェックもしません。
メールチェックもしません。
もちろん、電話にも出ません。
LINEの通知はもちろん切っておいて、無視します。
作成途中かもしれない新しいリードマグネットの制作にも手を伸ばしません。
やると決めているブログのアウトラインを作成することだけに集中するだけです。
わたしは動画コースのコンテンツ制作を、「時間のかたまり」をつくることで行ってきました。
たとえば、「カリキュラム」を4本分を2時間で作成する。
1本分の「スライド作成」を3時間で終える。
1本分の「録画」を4時間で終える。
という具合です。
もしコース制作を「まとまった時間のかたまり」のなかで行っていなかったら、完成までに5~10倍の時間がかかっていたでしょう。
なぜ「時間のかたまり」をつくって、そこに作業をあてることで、時間、ストレス、余計な手間を省くことができるのか、その理由をご紹介します。
集中力の向上
「時間のかたまりをつくる」ことで、その期間に、特定のタスクに集中して取り組むことができます。
集中力が高まるということは仕事の質が向上します。
他の仕事を割り込ませない時間は、集中力が高まるので、気が散ることが大幅に減ります。
集中しているからこそ、気が散ることが大幅に減ります。
これにはあなたの意志の強さが必要です。
気が散らない場所づくり
気をとられるSNSやメールのチェックをしないという意思。
コレをすると決めたそのかたまりの時間には、他のことを行わず、集中力が持続する環境をつくらなくてはなりません。
タスクの切り替えをしない
「時間のかたまり」のなかでは、複数のタスクを切り替えて行いません。
ひとつのタスクのみを行います。
研究によると、タスクの切り替えを行うと、元のタスクに集中力をとり戻すのに23分かかるそうです。
もし1日に3回コンテクストスイッチをしたら、1時間以上も無駄にしてしまうことになります。
生産性の向上
「時間のかたまりをつく」って生産活動を行うことは、は生産性の向上にもつながります。気が散らないように集中し、タスク・スイッチがない状態でひとつのことに集中していれば、生産性が高いのは当然のことです。
生産性が高いので、時間を大幅に節約できます。
何時間もの時間を節約できることになります。
その節約できた時間を使って、さらに何ができるか、想像してみてください。
特定のタスクから離れる時間をつくる効果
ひとつのタスクに対して「時間のかたまりをつくる」ことで、逆にいえば、その特定のタスクを行わずに済む時間を作ることができます。
そのタスクから離れることができるわけです。
「時間のかたまりをつく」って、そのなかである特定のタスクを完了させてゆくことで、あとから、そのタスクを脳内で取り扱う時間を削除することができます。
考えるだけで、時間がとられていることにきづいていますか?
考える時間を捨て、自由の時間を手に入れる。
だから、前進することに集中できるのです。
そのために、「時間のかたまりをつくって」タスクをひとつひとつ完了させてゆくことが役立ちます。
どのような分野で「時間のかたまり」のなかでタスク処理することが有効か
わたしが、「時間のかたまり」をつくってタスク処理している事項をお話しします。
あなたも、自分のビジネスのタスクのなかで「時間のかたまりをつくってタスク処理する」仕事は他にないか?考えてみてください。
また、外注や、自社の他のスタッフに担当を任せることも考えてみてください。
(もちろん、割り振った先の自社スタッフにも「時間のかたまりをつくる」ことを推奨し、実行してもらいましょう)。
そして、あなたしかできない仕事に集中しましょう。
執筆
ライティングは、マーケティングに限らず、ビジネスで最も重要なタスクのひとつです。
でも、時間のかかるタスクでもあります。
あなたがコンテンツ制作者であれば「ブログ」「スクリプト」「セールスページ」「セールスメール」「ランディングページ」「ゲスト投稿記事」「リードマグネット」などのコンテンツを作成するには、時間と深い考察が必要です。
文章を書くということは、それだけではありません。
メールの配信設定。
SNSの投稿設定。
ブログの予約投稿。
執筆したあとに、これら作業も「時間のかたまりをつくる」ことは有効となります。
オンラインコースを作っている人や、これからコースを作ろうとしている人にとっては、コースのアウトライン、カリキュラム、スクリプト、添付資料づくりを「時間のかたまり」のなかでこなすことは、とても重要です。
これらの作業を、まとまりのなかで行うことで、それぞれのタスクを行き来しながら行うよりも時間を短縮することができます。
気が散ったり、文脈を切り替えたりすることなく、書くことに集中すれば、作業に没入できます。
気がつけば、1日で以前よりも多くのコンテンツを作成できていることをきっと実感します。
録画と編集
録画と編集も「時間のかたまり」のなかで行います。
動画コースを作っている人はぜひ実践してください。
録画と、編集を分けて、「時間のかたまり」をつくることはおすすめです。
その他のタスク
メールのチェックは1日1回と決め、通知をオフにし、メールのやり取りはまとめて行うようにします。
私は、1日のはじめに30分程度、まとめて行っています。
運用するプライベート・コミュニティーへの投稿も、1日のはじめにチェックし回答するようにしています。
サービス案内にも、2営業日以内にお返事します、とか、4営業日以内にお返事します、と記載しているので、コミュニティーのお世話だけに手をとられる必要もありません。
ソーシャルメディア
SNS投稿も、ツールをつかえば、スケジュールを設定しまとめて投稿できます。
たとえば、twitterはSocialDogを使う、といった具合です。
個別面談やグループコンサルティング
1対1またはグループでクライアントと仕事をしている場合、それらの面談時間をかためておきます。
面談時間を、1週間の間に、ばらばらにしない、ということです。
わたしは、火曜日と金曜日の午後に集中させるようにしています。
リアルのミーティングも同じようにしています。月曜日と火曜日午前中と、決めています。
水曜、木曜、は、コンテンツ制作やビジョンの検討に集中できるように、空けてあります。
いかがですか?
あなたも、気に入っていただけると思います。
「時間のかたまりをつくる」ための6つのステップ
わたしが行っている6つのステップをご紹介しましょう。
とてもシンプルです。
「時間のかたまり」の定義を覚えていますか?
似たタスクに、なんの中断もなくとりくむための、専用の、まとまった時間です。
わたしは、オンラインコースを制作するときの作業を「時間のかたまり」で処理するために、タスクを、まず分解しています。
そしてその分解したタスクを、一定の「時間のかたまり」に分けています。
あなたも、この6つのステップを使って、毎週書くブログや、無料の動画コンテンツや、オンラインコースを作るには、どうしたらいいだろうかということを考えてみてください。
ここでは、例として、定期的かつ継続的にコンテンツを発信しなければならないブログをあげて、6つのステップをご紹介します。
1. 計画する
2. ブレインストーミング
3. アウトライン・カリキュラム
4. 執筆・録画
5. 校正・編集
6. レビュー
それぞれについて見ていきましょう。
ステップ1 – 計画
必ず、「時間のかたまり」をまず、スケジュールのなかでブロックしてください。
具体的には、あなたのカレンダーやスケジュール帳に、使用するまとまった時間を事前に予約しましょう。
この、「時間をブロックする」作業は、「コンテンツ制作を時間のかたまりで作業する」ための成功の鍵となります。
予定をカレンダーに登録しておかないと、計画を実行する時間が永遠に現れないからです。
すべてが埋まってしまっていたら、「偶然にそこが空くかもしれない」というのは、絶対に起こりえません。
だから、まず先に、カレンダーに「時間を予約」しておきましょう。
わたしのスケジュール上では、次のステップ以降の5つの「時間のかたまり」が入っています。
この「5つの時間のかたまり」は、優先すべき、貴重なタスクとして認識されており、たとえ、後からVIP顧客に「その時間しか空いてないのですが、ミーティングおねがいできませんか」と言われたとしても、「大事な仕事がはいっているので、他の候補日をあげさせてください」とお答えすることになります。
また、この「時間のかたまり」は、ほぼ1年先まで「繰り返し重要な作業をする時間」としてずっとブロックされています。
なので、「ブロックし忘れて、外出にあててしまった」という、自分へのいいわけもなくなります。
ここで、ひとつ誤解していただきたくないのが、「時間のかたまり」をつくるのは、わたしのように、平日昼間と限定しなくてもいいということです。
わたしは、「月曜日午前は社内ミーティングや作業」「月曜日午後はミーティング」「火曜日午前は外出」「火曜日午後はミーティング」「水曜日と木曜日、金曜日午前はコンテンツ制作」「金曜日午後はミーティング」といいうように、1週間をおおまかに決め、そのなかで「時間のかたまり」を事前にブロックしています。
ですが、本業で毎日外出を伴うタスクが昼間にあられるクライアントさんは、こんな風に工夫されています。毎朝8時から事務所でその日の仕事を始めていたのを、毎朝2時間前だおしにブロックし、コンテンツ制作の時間を確保するということ。
また別のクライアントさんは、夜お子さまを寝かせてから2時間、8時半から10時半までをコンテンツ制作にあてるときめて、ブロックしておられます。
さらに別の例でいえば、「時間のかたまり」をつくるために、いま外出を伴う収入元を、外出を伴わない仕事へと変更させ、移動時間を毎日2時間カットした分、それをコンテンツ制作の「時間のかたまり」に充てるという方もおられました。
「時間のかたまり」をまずブロックするために、いま手持ちのなかから捻出できなくても、重要でないなにかのタスクを削ったり、より時間効率のよいタスクに置き換えたり、環境づくりをすることも有効ということを覚えておいてください。
わたしの極論ですが、コンテンツ制作は、「時間のかたまりをつくる」ことが出来、そして継続して時間を生み出すことが出来る人が、一歩前にでることができる世界だと思っています。
だから、あなたも、「まとまった時間をそもそもブロックできない」という悲観的な気持になったら、「無駄なタスクは無いか」「重要でないけれどもただ習慣でやっているタスクはないか」「本当は手放したいタスクはないか」「自分でなくても進むタスクはないか」といった観点で、まず、いま置かれている環境の洗い出しをして、生まれ変わる第一歩を自分の手でうみだしてみてください。
ステップ2 – ブレインストーミング
2時間ほどブロックし、コンテンツのテーマを考える時間を設けます。
ブログ記事を何本かまとめて企画を作ります。
ブログのトピックを2~3か月分決めるために、アイデア出しを行い、リサーチをし、最終的にどの週にどのタイトルで書く決定していきます。
毎週のコンテンツのアイデアをブレインストーミングするために、「何本分のコンテンツを企画するのか」「何週間分のコンテンツを企画するのか」、数字を明確に決めておきます。
わたしは、2か月分、8本のコンテンツの企画を行うことにしています。
あなたも、自分の継続的で定期的なコンテンツ発信の企画の本数を決めてみてください。
トピックのアイデアをリサーチする際には、「60日間のコンテンツ計画ワーク」がお役に立ちますので、そちらもご参照ください。
ステップ3 – アウトライン
このステップでは、8つのブログのトピックに、肉付けをしていきます。
トピックの、章立てと、その章に書く内容をおおまかに決めます。
もし、動画コースづくりの場合だと、ここでカリキュラムを作成します。
ステップ4 – 執筆・録画
コンテンツのトピックが決まり、カリキュラムやスクリプトができたら、執筆や録画にとりかかります。
わたしの場合、1本のブログを書くのに2~3時間程度かかります。
動画コース1時間半ものを録画する場合は、5時間程度かかります。
あなたも、自分の作業には、どれぐらいの時間を費やす必要があるのか、まず事前に計測しておくといいですね。
ちなみに、この「時間のかたまり」の分量は、作業に少し余裕を持って確保しておきましょう。
すべてをやりきったあと、本当に解放感を味わいます。
しかも、すこし余裕をもった時間繰りであれば、解放感を味わいながら、すこしゆっくりとした気に入りの時間を過ごすことができます。
脳内にちょっとしたご褒美もあることをインプットして置けば、次の作業も、脳が心地よさをもとめて走ってくれます。
それに、残りの1カ月とか2か月は、ブログや、動画コンテンツのことを考えなくてもいいので、他のクリエイティブなことに時間を費やすことができます。
ステップ5 – 校正・編集
これは、ブログを校正したり、動画を編集する時間です。
また、ブログ記事をアップする予約投稿や、ソーシャルメディアへの予約投稿もここで行っておきます。
コンテンツ制作は、リストを集めるために、トラフィックを増やす、そのためにコンテンツを大量に露出させるために行っています。
なのでこのステップでは、毎週コンテンツを配信するために必要な、細かな作業も含まれます。
ブログにあわせて、メールを書く方は、このステップにその作業を加えてもいいでしょう。
(できれば、自動配信をおすすめしています)。
いずれにしろ、メール執筆の時間もここに含めるか、また別の「時間のかたまり」にするか、時間は確保する必要があります。
ちなみに、わたしは、動画に関して、ここの編集ステップを、他の方にお願いして、手放してしまっています。
ブログも編集・校正作業を外注することも、できますね。
ステップ6 – レビュー
すべてがととのったら、1時間ほどかけて、見直しをします。
ブランドの一貫性を保つためです。
以上が、毎週、継続的・定期的なコンテンツ発信をするための、「時間のかたまり」をつくる6つのステップでした。
まとめ
これは、あなたが取り組んでいるプロジェクトにも適用できます。
プロジェクト内容に応じて、6つのステップに、あなたのタスクを分解してみてください。
もう一度、6つのステップを紹介します。
1. 計画する
2. ブレインストーミング
3. アウトライン・カリキュラム
4. 執筆・録画
5. 校正・編集
6. レビュー
これで完成です。
あなたのブログや動画、オンラインコースづくりに反映させてください。
最後に「パーキンソンの法則」をご紹介
「パーキンソンの法則」をご存じですか?
「仕事は、完成までに利用可能な時間をすべて満たすように拡大していく」というものです。
タスクを完了させるまでに必要以上の時間をかけたり、後回しにしてしまいタスクが期日の直前まで完了しなかったりする状況などが当てはまります。
「時間のかたまり」をもしつくっていなかったとしたら、あなたが、トピック選びのブレーンストーミングに、丸一日かかってしまうかもしれません。
時間をすっかり食われてしまうという経験を、あなたも経験したことがあのではないでしょうか。
「時間のかたまり」のなかでタスク完了を自分に誓うのも、この方法がもたらすよいことのひとつです。
「この時間のなかで、やりきらなければならない」と、自分に誓ったら、それは必ずやり遂げられるものです。
プラスαの仕事はできないかもしれませんが、できる限りのことをして終わらせたいと思うでしょう。
だから、あなたも自分の言葉に忠実であるよう、ただ仕事をするだけでよくなるのです。
「時間のかたまり」をつくってタスクを遂行することは、自分で決めた時間でタスクが終わるよう、自分への約束を果たすことで、心に余裕を生み出し、脳内スペースをつくることで創造性をより高めることにつながります。
さあ、あなたも、まずステップ1の「時間のかたまりを捻出することを考える」ための時間を、あなたのカレンダーに追加し、時間確保してください。
あなたが工夫してつかんだ「時間のかたまりをつくる」アイデアや、そこから生まれた成果も、お聴きできるとうれしいです。
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