独立したって耳には格好いいかもしれませんが、わたしが独立した時、まったくもって無鉄砲そのままでした。
人脈も看板も資金もなかったあとに独立したそのあとの経緯を話してほしい、と言われた時、確かに、それら必要なものがなかったことが、ほんとに自分に恨めしかった気持ちあったなと、いまなら振り返って思えます。
三十一歳の時に、何も考えずに何の準備もせずに独立した後、今ここに至るまでに、大きくは、二つのポイントがありました。
そのポイントに出会う前は、、自分の強みの分析もしていませんでしたし、また商品の売り方どころか、何を売るかも決まっていませんでした。
ただ、友達にやらないかと言われて始めた独自開発のシステム販売の仕事で独立しただけでした。
だったのでその仕事が3ヶ月で駄目になって時解散した時、ほんとに全く一人で一から始めるような状態でした。
とにかく家賃を払って食べていかなくてはなりません。
慌てて、自分は何ができるのかを考えました。
そこから、いまさらながら、創業塾に入ったり、起業家の勉強会へ行ったり、経営者の勉強会塾へ入ってみたり、色々やりました。
まず、わたしは何が出来るかを、必死で探しました。
独立する前に、広報PR職だったのを活かそうということになりました。
PR代理店という会社や、仕事があるのを、いろいろ調べていたら、これならいますぐ資本なしでわたしもできると言うコトに気が付いたからです。
早速、顧客企業を探そうと、当時事務所があった横浜関内のビルを、一件一件しらみつぶしにまわり、上から下まで駆けずり回って、名刺を配り、飛び込み営業の挨拶をしてまわりました。
ですが、営業をしたことがない私が、いきなり、勢いだけで行っても、どうにもならないんですね。
転機のひとつめ
そんなとき、一つ目のターニングポイントに出会いました。
ホトホト困っていたとき、ふと入った、駅前のちいさな本屋さんのビジネスコーナーで、オレンジ色の神田昌典さんの本をみつけ、ふと買ってみたのが、わたしの大きな転機になりました。
一気に読んで、この本のとおりにしてみようと、すぐにおもいたち、本屋さんにあった神田さんの本を翌日すべて買っていました。
神田昌典さんがすすめてくださってたのは、ツーステップマーケティングでした。
そのときは、マーケティング用語なんてどうでもよくて、ただ、「とにかくやってみよう」という気持ちでした。
神田昌典さんの本をナビゲーターにして、「やりたくないこと」もたくさん書きました。
「叶えたいコト」と書きました。
ちゃんと、本のナビゲートでワークもして、ファイルもつくってました。
お願い営業なんかしたくない。
もう、飛び込み営業活動なんか絶対嫌。
ビルをまわって、頭を下げるだけの時間なんてもう絶対すごしたくない。
そんな想いで手に取り、取り組んだ本でした。
藁をもすがる気持ちで、できるかぎり、忠実に本の通りにやってみることにしました。
まず、ターゲットを絞る。
そして、わたしができることを伝える小冊子を作る。
その小冊子を請求いただく方をみつけるための、 DM を発送する。
小冊子請求者がみるであろう、ホームページを作る。
ブログも書く。
やってみると成果が少しずつ出るのです。
光が見えました。
その時やっていたのは、リラクゼーション施設向けの予約システムの販売と、PR代理店。
自分で小冊子を配って、請求があった所に電話をかけて、定期契約をしていきました。
同じように広告コンサルや、集客コンサルも、この手法で顧客の定期顧問契約を結んでいきました。
書くことが得意、相手の言っていることを、言葉で表現するのが得意、そういう得意を使える分野ということで、PRから広告、コンサルティングというふうに、領域をずらし、広げていったのでした。
なんとかまがりなりにも、家賃が払え、食べていけるようにもなりました。
そうこう、だんだんしていったことが重なり、美容業界の顧客がだんだん増えてきます。
ということで、じゃあ、美容業界に本腰いれて営業していこうということになり、法人化して、みかんぐみ株式会社設立になるわけです。
それが、2009年のことでした。
2つ目のポイントは、ここで行った、web戦略です。
このお話しは、またつづき