今日は、競合調査の意義と方法についてお伝えします。
目次
1、顧客が居ないところで戦ってませんか?
あなたが参入している市場、もしくはこれから参入する市場には、ちゃんと競合はいますか?
市場には、競合がいる方がむしろ良いです。
今までの、「集客できない」というあなたの悩みは、もしかして顧客が居ないってことじゃないですよねっ、という確認でもあります。
あなたの参入する市場はもう決まっていますね。
ニーズありきで始めてますよね。
「顧客から始めよ」と、ドラッカーも言っております。
全ての商売は、顧客が居るから成り立ちます。
2、稼げるかどうかの確認
稼げる市場かどうかというのは、そこでお金がすでに回っている市場かどうかを確認をすれば分かります。
その確認方法を上げてみました。
(1)検索エンジン
あなたの市場について、検索エンジンで検索した時に、広告が出てきますか?
見てみてくださいね。
(2)電車の中吊り広告
電車の中吊り広告に、あなたの市場はありますか?
(3)amazonの本
あなたがこれから戦おうとする、あるいは戦っている市場について、 Amazon で本はでていますか?
(4)雑誌の存在
雑誌が、あなたの戦うジャンルで出てますでしょうか?
というのも、雑誌は広告で成り立っている媒体だからです。
読者からの雑誌購読料で成り立っているわけではありません。
なので広告が来るぐらいのジャンル、つまりお金を投入しても回収できる市場とみられていることがわかります。
もしくは雑誌に広告が載っているかどうかも、指標にできます。
よく、女性雑誌に自動車の広告が載っていたりします。
何で男性雑誌じゃなくて、女性雑誌に車かというと、女性でセカンドカーを買ってもらう人のために、もしくは自分で初めて車を買う人に、何を基準にすればいいかをお伝えすることが効果があると測定されているからですね。
広告を出すことによって、それで動く人がいるからです。
3、ブルーオーシャンの意味をはき違えていないか確認する
市場があるかどうかの確認をまずしてください。
このブログを読む人は、今後売上をあげていきたい、つまり、いま稼げていないから、なんとかしたいと思っているわけです。
なので、いま競合がいる市場にご自身が居るかどうかチェックしてほしいのは、顧客がいるところで戦っているのかどうかを、まずチェックしていただきたいためです。
市場がある。
だけれど、やりかたがまずかっただけ。
そう、であれば、やりかたを正しくする、方向転換する方法はいくらでもあります。
だけれど、あれ、わたしの戦うジャンルに雑誌ないね。
という方、おられませんか?
ブルーオーシャン戦略がいいと思われているかもしれませんが、魚も何もいないところに釣り糸を垂らしても魚がかかってくるわけではありません。
魚がいる海だから、みんな魚がいるところに行くわけです。
4、お金が払われるポイント
ニーズ満たすためにお金が払われるポイントは、4つあります。
(a) コンプレックスを解消する
飲めば痩せるとか、離婚調停とかは、それは自分がマイナスな部分をプラスに持ってくるものです。
(b) お金を稼げる
もっと稼ぎたい。これはわかりますね。
(c) 時間が短縮できる
早く行ける新幹線は、ローカル線より、特急乗車券は高いですし、飛行機はもっと高いです。
(d) 自己実現の欲求
自己実現の欲求を満たすとは、たとえば所有の願望を満たすこと。
広い家に住みたいとか。
BtoCの場合は、上記a~dの、ニーズを満たすことが有効です。
ビジネスの場合において、Bto B の場合には、bとc、お金を稼げる、時間が短縮できる、が有効です。
5、再びブルーオーシャンについて
レッドオーシャンが悪いのではありません。
そこに人が集まっているのは、そこにはニーズがあり、そこではお金がまわっているからです。
ブルーオーシャンは、レッドオーシャンのなかで隙間をみつけるぐらいの意味合いでとらえてください。
まったく競合がいない、真っ青な海をみつけるという、「市場のセグメントから入ってしまう」ことは避けてください。
レッドオーシャンのなかで隙間をみつけるために、競合調査を次にしてください、というお話しにつながります。
6、競合調査は身銭を切ってせよ
競合がいるのはわかった。
次に、競合を調査せよというお話です。
競合を調査する意味は、あなたの参入する市場で、満たされていないものは何ですかということを情報を得るために、競合を調査することで浮かび上がり、あなたがそこを狙えるよ、という話しにつながります。
あなたの所にくるお客様というのは、あなたの競争のところから来た、あなたの競合のところで満たされなかったお客様が、あなたのところへ来て不満を解消するために来ているわけです。
つまりあなたと競合との違いは、その満たされなかったものを満たしてあげることができるって言うところにポイントを置くことができるんです。
なので競合を知るのがまず重要ということになります。
7、競合調査の仕方1---ピックアップ
まずピックアップしていただきたいこと。
気になる他社をまず挙げてください。
どんな点が気になるかも、あわせて、書いてください。
例えば、
A社は、価格が気になる。
B社は、お得なサービスを提供するのがほんとにうまいよね。
C社は、いつもキャッチコピーがうまいよね。
D社は、あそこの社長、小学校しか出てないと言うけど、ほんとに経営者としてすごいね、と経営者の経歴が気になる、とかでもいいです。
E社は、理念が自分と目指すもの世界が似ているとか。
また、競合というよりも、「あそこみたいになりたいなあ」というところも、ぜひピックアップしてください。
真似たいところですね。
反対に「あそこみたいになりたくない」というところも挙げてください。
8、競合調査の仕方2---競合を利用する
あなた自身が、ピックアップした競合を利用するという段階を必ず踏んでください。
私が、お受けしている開業相談のなかで、事業計画書を一緒につくる作業をしているのですが、このご相談のなかで、いつも、競合調査が意外とできていないんです。
ここをどうやって調べましたかと質問すると、「ホームページで調べただけとか」「ちょっと通りがかりに見ただけ」と、簡単に競合調査が終わった気持ちになっているんですけれども、実際、それは競合を調査したことにはあたりません。
それは、ただ、ピックアップしただけにとどまります。
もし、あなたが店舗を作りたいなら、ちゃんとお金を払ってそこのお客さんになって、サービスの内容とか、経営者の人柄、お客様の体験を調べてください体感して下さい。
お金を払って調査することで、お客様の目線になることができます。
オンラインショッピングやオンラインサービスを作るときも同じです。
お金を払って利用してみてください。
お金を払って調査、体験することでわかるのは、そこで同じように体験している、利用者の生の声です。
これは、お金を払わないと、つまり身を切らないと得られません。
なので、この段階を経ていない方は、他の作業はストップして、競合調査にまずとりかかってください。
何度もいいます、競合ではなく、あなたのところへ来てくださるお客様は、競合からの失客なんです。
9、真似したいところを真似してOK
特に、「ここみたいになりたいなあ」というところを、徹底的に真似してみましょう。
こうしてみたいなと思うところを取り入れることを、特に私はお勧めしています。
お金を払って体験してみたら、そこの良い所も悪い所も全て分かりますね。
そこを真似してみたら、そこと同じになるじゃんかっていう風に思われるかもしれないんですけれども、大丈夫です。
徹底的に真似してみたい憧れのところを見つけてみてそこにお金を払って体験してみて、あなたの中に入ってきたものを、もう一度あなたがアウトプットした時に、あなたの色がそこに付加されます。
あなたは、独自のものさらに付加するか、あるいは、削ればいい。
とにかく競合のターゲットから、すこしずらせばいいだけなんです。
ここをもうちょっとこうすればいいのに、とかが見えたらしめたものです。
そんなところをみつけるために、調査してお金を払ってまず体験してみてください。
もし、すでに商売を始めている、これから体験するっていう人はそれでも構いません。
まだ間に合います。
ぜひ始めてください。